シナリオガイド
校長の思いつきとティファニーの暇つぶしはニアリーイコールで結ばれる模様です。
シナリオ名:葦原明倫館の休日~ティファニー・ジーン篇 / 担当マスター:
浅倉紀音
「つまらないのネ……きょーいち〜つまらないのネ〜」
「はぁ、おまえ朝からそればっかりだな」
今週最後の授業も終わり、にわかにざわつき始めた教室。
もちろんこの2人も例外ではなく……というか、かたっぽうがとっても元気なだけか知らん。。。
「だってぇ〜こう雪ばっかりだと外で遊べないのネ。
ゲイルも『積雪は修行にもってこい』とかって相手してくれないし……いいヨ、明日も独り淋しくみかん食べてるネ」
「ティファニー、おまえも修行しろよ」
「いや、ミーに修行なんて必要ないのネ!」
「その自信はどっからくるんだ?
こないだ、ほら、一緒に荷物を運んだとき、誰かに負けてなかったっ……」
「えぇい、みなまで言うナ!」
「ぐごががっ!」
荷物をまとめながら記憶をひもといていたので、ティファニー・ジーン(てぃふぁにー・じーん)による攻撃への対応が遅れてしまいます。
丹羽匡壱(にわ・きょういち)は、口をふさがれてもがもがするばかり。
「匡壱、ティファニーにその話を想い出させるのは感心しませんな」
「あ、佐保ちゃーんっ!」
「おふっ!
相変わらずティファニーは元気でござるな」
「助かったぜ……でも、もう少し、早く、来て欲し、かったな」
いつのまにやら誰もいなくなっていた教室へ、ゲイル・フォード(げいる・ふぉーど)の低音ボイスが響きます。
視線を上げると、隣には真田佐保(さなだ・さほ)の姿もあるではありませんか。
手を離してティファニーが、佐保を抱きしめるべくダイビングアターックっ☆
そのかんに、匡壱はゲイルに救出されたのでした……いまいち無事でなさそうなのが気がかりですが。
「まったく……ティファニー、他人の口と鼻は殺すとき以外ふさぐなと教えましたよね?
おしおきですな」
「あっあれだけはやめて欲しいのネっ、ゲイルぅ!」
「年も改まって、ゲイルはティファニーを律する術を覚えたのでござるね」
「いや、年は関係ないかと……」
『ぴんぽんぱんぽ〜んっ!』
「「「「ん?」」」」
『みな、毎日おつとめごくろうでありんす!』
『ちょっ、ハイナっ!』
『まぁまぁ、たまにはよいであろう?
っとすまんね、可愛い相棒が妾のことを離してくれないのでありんす』
『変なこと言わないでください、誤解されるでしょう!』
『ははは、よいではないか!
房姫は誰にも渡さぬゆえ〜ということで、みなにお知らせじゃ。
明日10時より第1回葦原明倫館雪合戦大会を開催する。
冠婚葬祭およびインフルエンザと関係のない者はみな参加すべしっ!』
『またそんな……いえ、ほかにも用事のある方はそちらを優先して構いませんよ。
いつもの、ハイナのわがままですから……それに』
『それに?』
『マイクに向かってかっこよく人差し指を立てても、誰にも視えませんよ?』
『っ!
でもいま房姫が説明してくれたではないか、大丈夫じゃろうて!
そっ、それに妾は、房姫に視てもらえればそれでよいっ!』
『なっなにを言い出すのですか!
早く雪合戦大会の説明に戻ってください』
『む、そうであった!
これから妾の考えたルールを1度だけ伝える、みなきちんと覚えるように!』
ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)の話をまとめると、ルールは以下のようになりました。
その壱:ハイナ、ティファニー、佐保チームに別れての総あたり戦です。
参加者全員が、腰に紙風船を3つずつつけます。
その紙風船をより多く雪玉でわったチームの勝利となります。
同率首位の場合は、紙風船残数合計の多いチームの優勝とします。
その弐:合戦フィールドはグラウンドのトラックラインより内側のみです。
外側に出ても失格とはなりませんが、雪玉を投げ入れる行為はやめましょう。
その参:スキルや武器などで自分および相手にダメージを与える行為は禁止します。
ダメージを伴わないスキルは、紙風船以外の対象にかぎりすべて使用可能です。
その肆:勝利チームには全員に、房姫からバレンタインチョコレートが贈られます。
その伍:房姫、匡壱、ゲイルは救護班として控えております。
その陸:ほかの学校には、すでにお誘いの連絡をまわしているようです。
葦原房姫(あしはらの・ふさひめ)とのバカップル漫才を繰り広げながら、今日も校長室は景気がよさそうです。
「だとさ、よかったじゃんか」
「うん、みんなと楽しい休日が過ごせるなんて嬉しいのネ!」
「しかし私達、いいように使われているような気がしますな」
「しーっ!
そんな滅多なこと言っちゃ駄目でござるよっ!」
「そうネ、あの校長のことダ。
どこで聴いているか分からんヨ!」
「さっきまで屋根裏にあった気配もいましがた、消えたでござるしな」
スケジュール帳の空白が無事に埋まったところで、帰ろうかと立ち上がる匡壱とティファニー……だったのですが。
「あれ、校長ってお菓子なんて作れたカナ?」
「そういえばこのあいだ試食して欲しいって持ってきたものは甘くなかったでござるな」
『ぴんぽんぱんぽ〜ん!』
「げっ、なんかいやな予感」
「右に同じく」
『匡壱およびゲイル!
教室にいるのは分かっておるゆえ、いますぐ校長室へ参れ!』
『よろしくお願いいたします』
「「やっぱり」」
「そっか、だから2人は救護班に入れられたのでござるね」
「なんのことネ?」
「だから……」
「佐保、真実は雪合戦大会が終わるまで胸のなかにしまっておいてくれ」
「そうだな、私もその方がよいと思う」
「なんなのね、ミーだけ仲間はずれなのネ!?」
「ティファニー、知らない方が幸せなこともあるのでござる。
終わったらちゃんと教えるでござるよ」
「わ、分かったヨ!
佐保ちゃんがそこまで言うなら、明日の晩までは聴かないことにするネ!」
さぁ勝利の行方は、房姫特性のチョコレートは誰の手にっ?
そしてあとから呼び出された匡壱とゲイルの運命やいかにっ!
担当マスターより
▼担当マスター
浅倉紀音
▼マスターコメント
このシナリオには、学校を問わずどなたでも参加が可能です。
また、雪合戦に参加せず独自の行動をとったり、救護班の人達と絡むことも可能です。
房姫とティファニーにつきまして、このシナリオ中では葦原明倫館におります。
*雪合戦に参加される皆様*
まずチームを第2希望まで選択し、アクションの冒頭に記してください。
勝負にならないほどチームの人数に偏りが生じました場合は調整をさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
勝利チームへのバレンタインチョコレートですが、称号にてお贈りする予定です。
MCとLCの行動は、同じものでも異なるものでも構いません。
それぞれにおいてどのように立ちまわるかは、皆様の自由です。
キャラクターらしさの出る行動をおとりください。
台詞や心情表現も含め、具体的なアクションであればあるほど採用率が高くなります。
目的達成のために必要な道具などをお持ちになられる場合は、アクションにてお知らせください。
ほかのキャラクターやNPCと絡みたい場合も、相手の名前を明記してください。
それでは、皆様のご参加とアクションをお待ちしております。
▼サンプルアクション
・ハイナチームで雪合戦大会に参加し、優勝を目指す!
・房姫とお茶を飲みながら皆の奮闘ぶりを応援する。
・彼氏と一緒に雪だるまをつくる。
・葦原明倫館を探索する。
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2011年02月10日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2011年02月11日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2011年02月15日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2011年02月25日