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太古の昔に埋没した魔列車…御神楽環菜&アゾート 後編

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太古の昔に埋没した魔列車…御神楽環菜&アゾート 後編

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シナリオガイド【イコン参加可】

そのレールは、御神楽環菜のシャンバラ鉄道王への一歩。
シナリオ名:太古の昔に埋没した魔列車…御神楽環菜&アゾート 後編 / 担当マスター: 比良沙衛

「これがレール敷設予定地の3D映像です」
 フューラー・リブラリア御神楽 環菜(みかぐら・かんな)の前に、大きなホログラム画像をあらわしました。
 ラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)から提供された地質データと、生徒から提供されたリモートセンシングのデータを併せ、自律学習型AIヒパティアの演算能力を動員してマッピングしたものでした。
 ヒラニプラとヴァイシャリーを示す印の間を列車を模したマーカーが移動し、数条のラインを光で表示しています。環菜はジェスチャーでマップを回転させて、緻密に描画された平野部の緩やかなルートと山間部の起伏を縫うルートをくまなく眺めていました。
「地質的にできるだけ工程を減らせる地理条件と、近隣に集落などがない場所で絞り込んでも、何本か候補があります」
「でももう距離の見積もりはできてるわよね」
 いくつかある工法とその算出データをレポートに纏めたものを差し出して、一次報告を終えたフューラーは少し肩の力を抜きました。さっきから実はこっそり欠伸をこらえていたのです。
「ふうん…」
 レポートに目を通してなにやら考え事をしている環菜は、珍しく普段の素早い判断を保留して、長考している様子でした。
 どうやらパラミタ内海のほうでは、魔列車発掘の進行は半分がた進んでいるようですが、これを楽観すべきか否か判断を付けかねているのです。
 こちらではビリジアン・アルジーの解析は無事に終了し、アダマンタイトの加工は魔列車の修理にかかわってくる過程のものなので、データは全てアゾート・ワルプルギス(あぞーと・わるぷるぎす)が纏め上げ、彼女がパラミタ内海へと赴いて有効に活用しているそうです。魔法の素養のないフューラーでは、アルジーについて完全に理解しきることは難しいのですが、わずかなりと手伝いをしたものですから、どうしても先行きが気になることでもありました。
「そうそう、アゾートには魔列車の燃料である機晶石の加工を頼むつもりよ」
「そうですか、僕は他に何ができるかな…」
 ふと思い出して、自分にも送られてきた、あちらで行われる作業工程をスマートフォンから呼び出します。
「うーん、向こうはやることがいっぱいあるみたいですね」
「…作業が完了しなかったら、これ以上の投資について考えさせてもらう、と言われたわ」
「ええっ!」
 こちらでは、レールの敷設という大きな作業が待っていますが、それも魔列車本体に関することに目処が立ってこそ意味がある工程です。レールを敷いたとしても、ポイントに駅を建設しなければ片手落ち、それすらも投資が見込めなくなれば全てが水の泡になるのです。
「こちらから少し人員を出して、向こうの手伝いをしないといけないかしらね」
 ネット電話を起動し、エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)達を呼び出そうと、グループ会話の用意を始めます。
 一次報告のデータを向こうにも送り、こちらの工程をも知らせてすり合わせを行わなければならないのです。
「あら?」
 モニターを立ち上げて、環菜はその片隅に周りをうかがう少女の姿を見つけました。
「あっ、ティア、こらっ!」
 目ざとくフューラーはそれに気づき、電子の妹の影に慌てました。モニターの中の親指ほどの少女の姿は素早く消え、環菜はくすくすと笑いました。
「別にいいわよ、もう出てこられるようになったのね」
「はい、皆さんのおかげです」
 かつての事件のせいで自閉していたヒパティアは、契約者達の働きかけのお陰で今はもうそれを振り切って、知への欲求を抑えることをやめていました。レール予定地の3Dデータも、彼女の力を借りて作り上げたものです。
 自律学習型AIである彼女の存在の有無は、彼女本体の演算能力に影響は及ぼしませんが、現金なことにいるといないとでは、主に見守っているフューラーのやり甲斐というものが違うのでした。
 環菜はヒパティアに声をかけます。再び彼女はモニターに姿を現しました。
「ヒパティア、あなたも列車に乗ってどこかに行ってみたい?」
『はい、知りたいものは常に遠くにあるものですから』
「…そうね、人間は常に遠なるものに渇望するのよ」
私はそれをこの手に引き寄せてみせるけれど。そうつぶやいて、環菜は微笑みました。

 ポッポンポポンポ♪
 トゥルルルル〜
『は〜い、何かありましたかぁ〜?』
 エリザベート達がネット電話に応え、モニターに姿を現しました。データを送信し、こちらでやるべき工程を伝えます。
「とりあえず、こっちではこのように準備は整いつつあるわ、そちらに手伝いはいるかしら?」
『さぁ〜、大丈夫だと思いますけどねぇ〜』
「そう、ならどんどん進めていきましょう。早く列車が走るところが見たいものね…」

 さて、魔列車は無事にパラミタの地を走ることができるのでしょうか?

担当マスターより

▼担当マスター

比良沙衛

▼マスターコメント

初めまして、もしくはこんにちわ、比良沙衛です。
こちらのシナリオの舞台はヒラニプラからヴァイシャリーを跨いでいます。
依頼主は環菜とアゾートですが、どの学校の生徒でもご参加いただけます。
按条境一マスターの「太古の昔に埋没した魔列車」と関連しているので両方参加できます。

こちらの作業工程
ヒラニプラからヴァイシャリーへのレール敷設(イコン使用)
ヴァイシャリー駅建設(基礎工事のみイコン使用)

【レールを敷く場所】
ヒラプニラからヴァイシャリー湖南まで。

【レール敷設・駅建設】
イコンについては、土木作業での運用がメインとなります。
ヒラニプラの間は存在している山道を利用してレールを敷設しますので、大掛かりなトンネル工事などは基本的にございません。ただ、山道を広げるといった作業が発生する可能性があります。
ヴァイシャリーの南側は人の手の入っていない平原ですので、レールの敷設は容易ですが、草刈りなどの作業が必要かもしれません。
レールは距離が決まっていますが、駅に関してはどれくらいの規模にするかによって作業量が変わるでしょう。
クラス制限などはありません。パラ実式工法・土木建築の特技などがあれば施工スピードが上がります。
駅の外観や内装についても、アクションによって決めさせていただきます。
駅建設は基礎工事のみイコンが必要ですが、あとは状況に応じての使用となるでしょう。
資材は環菜がすべて手配します。これが必要そうだ、と思う機材はレンタルできるでしょう。

列車もしくは鉄道会社の名称も募集しています。これはアクションのついでの提案ではなく、一つのアクションとして考えますのでお間違えなく。プレゼン的にやるといいと思います。
決まらなかった場合、そのまま「御神楽鉄道」になります。もちろんこちらを推すこともできます。

【各アクションについて】
掲示板で何を担当したいか表明されたり、みんなで相談されると作業がスムーズに進むと思います。

それでは、皆様の未来を臨む素敵なアクションをお待ちしています。

▼サンプルアクション

・レールの設置

・ヴァイシャリー駅の建設

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年09月10日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年09月11日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年09月15日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年10月03日


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