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【カナン復興】新年マンボ!!

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シナリオガイド

歌えや踊れ、そして掘れ!! ~水と笑顔を届けるために~
シナリオ名:【カナン復興】新年マンボ!! / 担当マスター: 古戝 正規

 ―――カナン。

 ネルガルの動乱、そしてザナドゥの侵攻により混乱の続いていたこの国も、先日の『リュシファル宣言』により、一応の平和を取り戻しました。

 復興へ向け、まずは両争乱により損壊した家屋や田畑の修復に取り組む各地各国。
 年が明けて一週間。これは復興への決意と希望を胸に年明けを迎えた西カナンでの出来事である。



 ―――西カナン、ドン・マルドゥーク居城。

「マンボの修復?」

 西カナン領主、ドン・マルドゥーク(どん・まるどぅーく)の居城内。その執務室にてマルドゥークの妻ザルバから話を聞いたジバルラはあからさまに嫌な顔をしました。

 西カナン中央に位置する集落「エゼキエル」、その地下水は今も枯渇したままだといいます。原因は集落の北東部から流れるマンボ(地下水道)の一部が崩落したことにあるようです。

「んなもんは『アマグマ』の奴らの仕事だろうが」
「もちろん彼らも向かっています、それでも手が足りないのです。あなたも分かるでしょう?」

 西カナンは魔族による襲撃自体は少なかったものの、ネルガルの動乱時の傷跡は今も各地に残っています。紛争時には兵役に務めていた農工民たちは各集落に戻っており、逆に今は国軍の兵士達が復旧作業の応援のため、各地に派遣されています。それでもどこも手が足りていないとうのが現状のようです。
 
 復興支援と陣頭指揮を執るため各地を飛び回るマルドゥークに代わり、妻であるザルバが各地の状況報告と要望を聞いた上で軍兵の振り分けを行っています。
 「エゼキエル」の話を聞いて、工民の掘削集団『アマグマ』を手配したのも、またそこにジバルラを向かわせようというのもザルバの判断でした。

「力仕事なら得意でしょう? それとも民の衣装作りを手伝いますか?」
「バカ言うな」

 かつては部下を持っていたジバルラも今はただの一兵卒。それでもかつての英雄と呼ばれた力を買われ、城の警隊に属しています。退屈な警備に飽き飽きていた彼にとって「エゼキエル」への応援は願ってもない事のはずでしたが―――

「はぁ…………。キライなんだよな、あいつらのノリは……」

担当マスターより

▼担当マスター

古戝 正規

▼マスターコメント

 新年、明けましておめでとうございます。ゲームマスターの古戝正規です。
 本年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 さて、今回は【ザナドゥ魔戦記】の舞台ともなりました西カナンでの一幕、単発のノーマルシナリオになります。
 お楽しみ頂けたなら幸いです。

 このシナリオでは西カナン中央部に位置する集落「エゼキエル」に再び地下水を引くことが目的です。
 集落から北東に20km離れた水源から続く地下水道「マンボ」を修復して頂きたいと思います。

 マンボは地下水を通す「横穴」と空気穴となる「縦穴」によって構成されています。
 横穴にはわずかな傾斜をつけて自然に水が流れる構造となっていますが、今回は集落から5kmほどの水路の上部地盤が崩れたため、水路を塞いでいる状態です。まずは崩れた岩盤を撤去し、その上で掘削、そして補強という工程を予定しています。
 ちなみに水路には40m間隔で縦穴(空気穴)を掘る必要があります。こちらも併せて修復して頂ければと思います。

 『アマグマ』は30名の工民からなる掘削集団ですが、今回「エゼキエル」に派遣されるのは12名です。土地の復興に水源の確保は必要不可欠ですので、年越し年明けと休みなく各地を回り掘削作業に追われるといった状況が続いています。
 『土を掘るのは土竜だけ? ノンノンノン、そいつは間違い。俺たち「アナグマ」はただ掘るだけじゃねぇ、無理なく解して慣らしていく! それが穴掘りの真髄! アナグマクオリティィィイイっ!!』 が信条で、ラテン音楽である「マンボ」をこよなく愛する掘削集団です。
 休憩中だけでなく、作業中にも必ず一人は「マンボ」を踊る役割が割り振られており、トンネル内には常にジャズが流れています。
 彼らの名を聞いてジバルラが顔をしかめたのも、そんな気質と陽気さにあるようです。

 また西カナンの地中には「鰐土竜」という体長1mほどのモグラが生息しています。
 鋭い爪と鰐のような大きな口をしたモグラで比較的凶暴な性格をしていますが、物音には敏感で、大きな音を聞くと逃げ出すという習性もあります。
 当然『アマグマ』は彼らへの対応策を持ち合わせていますが、誰かが彼らを警護する役割を担う事で全体の作業効率も上がるかと思われます。

 ちなみにマルドゥークは居城西の海岸部にて港の復旧作業の指揮を執っているため、「エゼキエル」の応援に向かうのは難しいでしょう。

 「エゼキエル」の集落は農民ばかりですので、水がなければ日常生活はもちろん、田畑を蘇らせることもできません。集落に戻る事はもちろん、年越しさえもマルドゥークの居城下町で迎えています。
 皆様の力で彼らに帰省を、そして復興の第一歩を踏み出させてあげて下さい。

▼サンプルアクション

・崩落箇所を直す

・アナグマの護衛

・城下町を散策

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年01月02日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年01月03日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年01月07日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年01月23日


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