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Cf205―アリストレイン―

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シナリオガイド

豪華列車を襲う影。二つの要求。
シナリオ名:Cf205―アリストレイン― / 担当マスター: 黒井 威匠


――特別豪華寝台列車、車両番号Cf205





 ――ヒラニプラ鉄道、上野−空京間を繋ぐ異次元の中。

 その中で、新台車両の披露セレモニーが行われていました。

 新台車両はヒラニプラ鉄道会社が富豪層向けに用意した特別使用の列車です。
 当プランは列車で豪華な食事や催し物をして、目的地までの車泊の旅を楽しめるものとなっております。


 全ての客室に最新の設備が導入されており、なんの不便もありません。
 セレモニーに参加なさっている方々は今宵の宴を楽しんでいるご様子です。
 勿論、豪華な個室も用意されております。

 また、客層をしっかりと分けた車両配備となっており、一般的利用客の席もご用意されています。
 その一般車両にはアリサ・アレンスキー(ありさ・あれんすきー)の姿があります。

 彼女は空京から上野に向かうこの列車に乗り合わせ、恋人のいる地へと向かっています。


「ラッド……」

 アリサが車窓の夜闇に向かって呟きます。


 それぞれの期待を胸に列車が走ります。

 しかし、この列車の旅は消して幸福なものではありませんでした。


「全員手を上げろ! 頭に風穴通したくなかったら、言う通りにしろ!」

 一般車両に、2発の銃声が響きます。走行中の列車に乗り込んだ武装集団がトレインジャックを宣言します。
「この列車は今より、我ら、『世界解放機構』の手中に成る。我らの要求が叶えば、全員の安全を保障しよう。我らの要求は――」


一方、

「皆さん大人しくしてください。手荒な真似はしませんので……」

 時を同じくして、セレモニー用車両にも資本家たちを狙ったトレインジャックが現れます。

「私たちは『パラミタ十字教団』。このパラミタの地を崇拝する、新設の教徒です。仰々しくはありますが、今日はここにいる皆様にお願いに参りました。私たちのお願いは――」

 双方の要求がなされます。それは――

「我らの要求は、この列車が運んでいる。“キケンブツ”の引渡しだ!」
「私たちの願いは、この列車にいる、“アリス”なる人物の入信です」

 二つの場所、二つのトレイン・ジャック、二つの要求。

 そして、この事態に居合わす。乗客、生徒、アリサ、研究者――そして殺人鬼。

 これは錯綜する物語りの始まりです。

担当マスターより

▼担当マスター

黒井 威匠

▼マスターコメント

 お久しぶりです。黒井威匠です。FT以来です。

 さあ、始まりです。アリサを中心にした、まずいいことにならなそうな、断続的シナリオを開始します。

 今回のシナリオでは私オリジナルの敵組織の登場回であり、アリスシリーズの続きです。
 このシナリオでは戦うのも大事ですが、謎が多いので、それらを解き明かして、トレイン・ジャックたちより先に”取引のブツ”の確保することが重要になります。
 交渉に応じるかは、皆様次第です。
 また、この二つの組織はお互いがトレイン・ジャックをしている事を知りません。鉢合わせしたらどうなることやら。

 みなさんは適当な理由でこの電車に偶然(もしくは意図的)に乗り込んだとしてください。修学旅行だったのかもというのもありです。


 さて、もうほとんどの人が忘れているか、知らないかもしれないので、アリサと新しい敵の説明をします。

『アリサ』について

 アリサ・アレンスキーは黒井のNPCであり、今は無き、極東新大陸研究所ツァンダ支部が開発した、強い《精神感応》能力を持つ強化人間です。
 かつて、キケンブツと呼ばれ、別人格であるアリスが天御柱で暴走したこともありますが、今は、その危険な別人格は無く、《精神感応》以外の能力は失っています。
 今回、想い人へ会うためにこの列車に乗り合わせています。
 なお、マスターシナリオでのアリサは、キャラクターデータに似合わずすっげー弱いです。リハビリ明けで戦闘どころか、歩くこともやっとな女の子です。

 なお、この子。乗る列車間違っております。目的地である、恋人がいるらしい土地には絶対にたどり着けません。
 設定に方向音痴ってありますから。


『世界解放機構』について

 この組織は、「パラミタに多く混在する兵器、イコン、兵力から世界(地球)を守り、それらの兵器を根絶させるために設立された軍事組織」です。
 World Liberation Organaizetion(WLO)と言います。
 今回の目的も、列車に積まれているキケンブツの確保が目的です。
 なお、彼らの探しているのは“物”です。それを引き渡せば、何事も無く帰ってくれると思います。


『パラミタ十字教団』について

 この組織は、「パラミタの地を聖なる地、天に近い、約束の地へ向かう場所、として考える新設の異教集団」です。
 土地信仰の宗教団体であり、入信者を徐々に増やしつつある、鏖殺寺院とは全く異なる組織です。
 今回の目的は、アリスなる“人物の身柄”を確保することです。
 身柄の引渡しが済めば、穏便に事を済ますことが出来るでしょう。


そんなことはどうでもいいから、圧倒的な武力で制圧してしまうのも手ですけど。

続いて列車と各人の配置です。

『車両の配置』
 列車は前から順に、運転車両、一般車両1、一般車両2、一般車両3、食堂車、豪華客室車両、セレモニー用車両、貨物車両、後方運転車両。という見取り図になっております。

 世界解放機構は一般車両1にて、トレイン・ジャックを開始し後方車両へ向かおうとしています。
 パラミタ十字教団はセレモニー用車両にて、トレイン・ジャックを開始しし、前方車両へと向かおうとしています。
 中央部の車両、食堂車、豪華客室車両では事態に気がついていない状況です。

 そして、アリサは一般車両3、どこかで見たことのある研究者(一口A太郎ですが)は豪華客室にいます。

 他に、運転車両に運転手。

 一般車両2に修道僧。
 食堂車に車掌と商人らしき男。
 豪華客室車両に成金。
 セレモニー車両に鉄道会社関係者。
 後方運転車両にも車掌。

 などがおります。一般人もオタクから主婦までちらほら。


 ちなみに2発の銃声とありますが、これはトレインジャックグループの誰も撃ってはいません。電車の中にいる第三の敵性である殺人鬼が撃ったものです。
 ただし、両グループとも武装しておりますので、撃たっと勘違いしてもおかしくないですので、問答無用で殴りかかっても問題はありません。

 また、この2グループを完全無視して、殺人鬼を追うのもいいでしょう。こっちはサブイベントみたいなものです。



 そして、今回特殊なルールを設定します。
1,《精神感応》《テレパシー》を持つキャラは、無条件でアリサとの「テレパス会話」が可能です。
2,アリサを中心として、面識のないキャラ同士でも、《精神感応》による情報のやり取りが可能です。(スキル所持者同士のみ)
3,キャラのいる車両を書いておいてください。無記入の場合は適当に配置します。


 とまあ、解説はこんなところでしょうか。
 行動としては、「アリサを守る」「キケンブツを探す」「敵と戦う」「敵と交渉する」「謎を解く」ってなところでしょうか? 「敵側につく」のもありです。食堂車、セレモニーなどでめし喰ってるだけってのも。

 それと、ヒントを。【名前って大事だよね】


 相変わらず、含みだらけで、よく考えないとろくな事に成りそうにないですね。
 それでは、黒色のシナリオをお楽しみください。


▼サンプルアクション

・敵を倒す!

・アリサの護衛

・情報を集める。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年11月24日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年11月25日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年11月29日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年12月17日


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