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【創世の絆】もう一つの地球と歪な侵略者

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シナリオガイド

敵は軍隊のような怪物たち。侵略される“2つ”の東京を救え!
シナリオ名:【創世の絆】もう一つの地球と歪な侵略者 / 担当マスター: 野田内 廻

 暗いベールのように黒砂が覆う空を見上げ、

「今日も天使様いないね」

 少女は寂しそうにそうこぼしました。

「天使様は忙しいのだ……ここは空気が悪い、戻ろう」

「うん」

 少女が頷いて、差し出された手の平に飛び乗りました。

 身体に鎧のようなものを纏った大柄な声の主は、少女を肩に乗せるとその場を去っていきます。
 鎧の隙間からところどころ見える肌は、黒く艶があり人のものではありませんでした。


◆◆◆

 ニルヴァーナでは“滅びを望むもの”がリファニーに宿った形で姿を消し、
 パラミタでは“龍頭”の撃退されてから、しばらくの後……

 地球側、環太平洋地域では未だパラミタ大陸の崩壊を危惧し、
 避難が行われたままとなっていました。

 ほぼ無人となっていた東京――

 青く晴れた空の下では、
 奇妙な姿をした怪物たちと、自衛隊が交戦を繰り広げていました。
 
 最近、地球の各地では、“怪物が突如として現れる”という怪現象が頻発していました。
 その中で、今回、東京に現れた怪物の数は、今まで報告されたものの中で群を抜いていました。
 
 東京に溢れた怪物たちが、避難地域である内陸へ進行しないよう、
 自衛隊は東京で怪物たちと戦いました。
 
 しかし、怪物たちは、その力もさることながら、妙に組織だっており、
 陣形を組み、まるで軍隊のように整然とした動きで自衛隊を駆逐していきました。
 
 やがて、自衛隊はパラミタの契約者の援軍が駆け付けるまでの間に
 壊滅してしまうこととなります。


◆◆◆

「――私は夢でも見ているのでしょうか」

 パラミタからの援軍の指揮を執るため
 東京に来た羅 英照(ろー・いんざお)は自分の目を疑いました。

 彼の目の前には、コリマ・ユカギール(こりま・ゆかぎーる)がいたからです。
 情報に誤りがなければ、彼は今、アクリト・シーカーとの共同研究のため
 ニルヴァーナに居るはずです。

「夢でも幻でもない、まず礼を言おう」

 コリマ達が怪物に襲われたところを羅 英照の指揮する隊の一つが偶然目撃し、助けたのです。

「喋れるのですか……?」

「ふむ? おかしなことを言う。
 いや、あるい、“そういうこと”もあり得るかもしれんな」

「一人で納得されても困ります」

「我々も、あの怪物たちも、
 もう一つの地球から来たのだ。
 怪物たちは、私(コリマ)たちの世界をアナザー
 君(英照)たちの世界をオリジンと呼んでいるようだ。
 また、あの怪物たちは自らをダエーヴァと呼称していることも確認している。
 それから――
 
 いや、伝えるべきことは多そうだが、今は詳しく話している場合ではないな。
 私たちは、君たちに“緊急を要する協力を求めに来た”のだ


◆◆◆

 アナザーから来たというコリマは、
 井の頭にある公園に、コリマたちが、こちら側の世界に来た入口が開いているのだと言いました。
 
「ダエーヴァは個別に、この世界に現れる力を持っているようだが、
 我々は、この“道”を介してでしか行き来は出来ず、道は、この一つしかない。
 
 また、この道は、アナザーにある我々の本拠地である
 千代田基地と繋がっているが、まだ安定はしていない」

 英照の元に届けられた情報に寄れば、
 ダエーヴァたちは井の頭公園の“道”に気付いたのか、
 井の頭公園へ向かって攻め始めているようです。
 
 コリマが言います。
 
「現在、アナザーにある千代田基地もダエーヴァたちの攻撃を受けている。
 おそらく、我々の今の戦力では持ちこたえることは出来ないだろう……。

 基地が陥落すれば、まだ不安定な“道”は閉ざされ、我々の行き来は不可能となる。
 そうなれば……我々の世界だけではない、この世界もまた終焉へと向かうことを避ける術は失われてしまうだろう。

 “道”が安定するまでには、あと1日が必要だ。
 後1日、この世界の井の頭公園とアナザーにある千代田基地を守ることに協力してはもらえないか」

 英照はアナザー・コリマから得た情報を、
 金鋭峰を通し、シャンバラ政府に通達しました。
 
 アナザー・コリマが言う“もう一つの地球”の話について
 信憑性は低いとしながら、現状、一時的にという形で彼に協力をすると決めたのでした。
 

担当マスターより

▼担当マスター

野田内 廻

▼マスターコメント

このシナリオは、
グランドシナリオ『創世の絆 第二部最終回』の結果を受けたシナリオであり、
シナリオの結果は、グランドシナリオの展開、世界情勢、新たなキャンペーンシナリオに影響を及ぼします。

また、本シナリオでは、
教導団で無い場合でも、アナザー(あちら側の世界)用の階級称号と部下を得ることがあります。
アナザー用の階級称号は、アナザーが舞台のシナリオでないと効果を持ちません。

教導団員がアナザーの成果で階級が上がった場合は、
通常の階級称号を得ます。

例:
教導団以外の生徒の場合
・【少尉(※アナザー)】の称号を得る
 →アナザー以外のシナリオでは、称号を付けていても無効。

教導団員の場合
・【大尉】のPCが【少佐】の階級を得る
 →アナザー以外のシナリオでも、称号は有効。

■■内容について■■
本シナリオは、
こちらの世界(オリジン)の東京で、

・井の頭公園防衛戦

あるいは、

・避難区域に向かおうとするダエーヴァ(怪物)の掃討戦

を行う。

あちらの世界(アナザー)に向かい、

・千代田基地の防衛戦

を行う。
というのが、主だった内容となります。


■■ダエーヴァについて■■
オリジンの東京に現れているのは、1m〜3mの間で様々な大きさのもので、
概ね、黒い人型をしており、その多くはゴブリンやオーガに似た姿をしています。
また、銃火器や刀類を装備しているものや、それに準じた能力を持つものが多いようです。

アナザーの千代田区側では、
空を飛び、銃撃や爆撃を行ってくる巨大なヘリや戦闘機のタイプや、
戦車と巨大な怪物が同化したタイプなどが現れます。


いずれのダエーヴァも、軍隊のように組織だった作戦行動を行ってくるようです。


■■道について■■
現状ではまだ安定していないので、手に持てる範囲の荷物しか持ち運べません。
また、電波や思念波(テレパシー等)は通ることができないため、人が通る以外の方法で
アナザーとの情報の伝達はできません。

人間が通る場合、体感時間は一瞬ですが、実際には3〜6時間かかります
伝令はコリマの部下が受け持ってるため、特別な理由が無い場合は伝言を任せて問題ありません。
ただし、前述の通りかなり時間にばらつきがでるので、思い通りに機能するとは限りません。

また、これらはコリマ達の道が不安定という理由によるもので、ダエーヴァ達はその限りではありません。


■■部下について■■
教導団、パラ実生徒は階級称号を付けて参加することにより、
階級に応じた数の部下・舎弟を扱うことが出来ます。
彼らは、ほぼ従者と同じ扱いで、数は階級によります。

少尉:10人、中尉:20人、大尉:30人
E級四天王:なし、D・C級四天王:10人、B級四天王:20人、A・S級四天王:30人

ただし、パラ実生徒の称号については、
アナザーでは効力を発揮しません(舎弟を得られません)。


■■NPC■■
アナザー・コリマは千代田基地に居ます。
羅英照は井の頭公園で防衛線の指揮を執ります。


▼サンプルアクション

・井の頭公園防衛戦!

・ダエーヴァ掃討戦!

・千代田基地の防衛戦!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年03月16日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年03月17日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年03月21日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年04月23日


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