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そんな、一日。~某月某日~

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シナリオガイド

いつか、の話。
シナリオ名:そんな、一日。~某月某日~ / 担当マスター: 灰島懐音

 ハロウィンを前日に控えた、静かな夜のことでした。
 工房の窓やドアの鍵がすべてかかっていることを確認したリンス・レイス(りんす・れいす)は、大部屋の電気を消しました。
 真っ暗になった部屋の足元を照らす灯りに気づき、リンスは顔を上げます。
 光がクロエ・レイス(くろえ・れいす)の部屋から漏れていることを知ると、リンスはそちらへと足を向けました。
 ノックを二度すると、「はぁい」と抑えめな声が返ってきました。「入るよ」と声をかけて、リンスはドアを開けます。
 パジャマに着替え、ベッドの上で上半身を起こしたクロエと目が合いました。
「リンス、どうしたの?」
「こっちのセリフ」
 言いながら、リンスはベッドの傍にあった椅子を引き寄せて、腰を下ろしました。
「まだ起きてたの」
「うん」
「眠れない?」
 問いかけると、クロエは首を横に振りました。
「かんがえごとをしていたの」
「? どんなこと?」
「らいねんのいまごろは、わたし、なにをしているかしら、って」
 その言葉にどれほどの意味が込められているのかを計りかねて、リンスは少し、考えました。クロエは、まっすぐにリンスを見つめています。
「……今年と同じように、前の日にハロウィンの準備をして、当日はお菓子をくれなきゃ悪戯するぞってはしゃいでるよ」
「ほんとう?」
「俺は嘘がつけない」
「そうね」
 お茶を濁すような答えでしたが、クロエは楽しそうに笑いました。リンスも小さく微笑むと、クロエはぱたりと上半身を倒しました。
「ねるわ。おやすみなさい、リンス」
「おやすみ」
 クロエの頭を撫でると、リンスは椅子を戻して部屋を出ました。
 自室に入り、パジャマに着替えた後で、ふっと考えます。
 明日、自分は、何をしているんだろう。
 来年は?
 十年後は?
 考えると、きりのないことです。わかるはずもありません。
 ただ、クロエに答えたように、楽しくいられたらいい、と思いました。
 そんな風に未来を願うことは初めてだったのですが、そのことに気づくことはありませんでした。


担当マスターより

▼担当マスター

灰島懐音

▼マスターコメント

◆ごあいさつ。
 初めまして、あるいはこんにちは。灰島懐音と申します。
 ガイドを一読してくださってありがとうございます。


◆内容について。
 蒼フロがもう終わってしまうので。
 「いつか」のお話を書きたいな、と思ってのこれです。
 「いま」より先であれば、いつの日のことでも構いません。
(※「いま」の設定は、勝手ながらガイドに沿って10月30日、ハロウィン前日21時から、とさせていただきます)
 明日のハロウィンを楽しむ話でも、
 二ヶ月後のクリスマスの話でも、
 来年の話でも、
 もっとずっと先の話でも、
 それどころか、死ぬ寸前の話でも構いません。
 幸せな今でも、あの時ああしていれば、という後悔だってなんだってOKです

 認識違いがあっては大変なので、
 いつの話なのか、ということだけ、ご明記くださいませ。


◆NPCの動向。
 NPCが絡める範囲ですが、
 基本的に、「ありえる」のであればOKです。
 例えば数年後、リンスやフィルとまだ交流があり、店に通っている、等は全く問題ありません。
 各NPCの簡単な未来予想でも書いておこうかなと思いましたが、
 それですと確定してしまうようで嫌なので、書くのはやめておきます。

 それでは、みなさまのお越しをお待ちしております。
 
 
 なお、リアクション公開予定日は11月30日となります。
 

▼サンプルアクション

・2030年10月31日(日付は例です)

・2030年10月31日(日付は例です)

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2014年10月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年10月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年10月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年11月30日


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