聖戦のオラトリオ ~転生~ 第3回 リアクション公開中! |
シナリオガイド【イコン参加可】役者は揃った
シナリオ名:聖戦のオラトリオ ~転生~ 第3回 / 担当マスター:
識上 蒼
* * * 「世界同時配信!?」 ゾディアックが停止して間もなく、ヴァチカンから世界に向けてそれは行われました。 『――我々F.R.A.G.は地球を脅かしたシャンバラ王国に対し、軍事的制裁を行うことをここに宣言する!』 マヌエル枢機卿による宣戦布告の映像は、同じ地球上に存在する海京に、リアルタイムで流れています。 「やはりそうきたか……」 パイロット科長イズミ・サトーは画面を睨みました。 ゾディアックが地球に降り立ったとき、彼女が危惧していたのはF.R.A.G.の存在でした。 欧州同時多発テロ直後の聖戦宣言により、F.R.A.G.は正当な理由さえあれば、いつでもシャンバラ王国に宣戦布告出来る状態にありました。 そしてゾディアックの力が、世界を脅かすものだというのは事実です。また、それが原因で地球上で激しい戦いが繰り広げられたことも。 「交渉は難しそうだな。こっちは前もって釘を刺されてるんだ。俺達だけじゃどうしようもなかったとはいえ、結果的にパラミタでの争いを地球に持ち込んでしまった」 教官長五月田 真治が声を漏らします。 「パラミタと地球を分断出来ると知れば、F.R.A.G.はゾディアックを支援するだろう。が、シャンバラ政府がそれを望むようには思えない。どちらにせよ、戦いは避けられそうにない」 F.R.A.G.の目的は「地球の平和」です。 地球とパラミタを分断し元の世界に戻すことでそれを成せるなら、そちらを支持することでしょう。 「五月田、パイロット科所属の教官、生徒で出撃可能な者を全員招集してくれ」 科長の指示により、天沼矛のイコンベースに関係者が集められました。 * * * 「第二世代機……完成したのか?」 辻永 翔(つじなが・しょう)がその機体を見上げて、息を飲みました。 「開発は難航していると聞いていたが、どうやら実戦に投入出来る水準には達したようだ」 アリサ・ダリン(ありさ・だりん)が翔を見遣ります。 シャンバラ王国全学校向けの次世代機「プラヴァー」は量産体制も確立され、配備間近ですが、天御柱学院の第二世代機はようやく試作機が完成した、といった状況でした。 「開発コード名:Eaglet Next。正式名称はまだ決まってないみたいだ」 「この機体なら、性能をフルに引き出せればF.R.A.G.のクルキアータさえも圧倒出来るはずだ。スペック上ではな」 とはいえ、そのためには高い操縦技量が必要なようです。 「これが、例のトリニティ・システムを積んだ聖像ね」 ニュクス・ナイチンゲール(にゅくす・ないちんげーる)がその機体へと視線を移しました。 「あなた達がこの子に乗るのかしら?」 翔達が静かに頷きます。 「このまま本格的に戦争に突入するか、それとも停戦協定が結ばれるかはまだ分からない。だけど、F.R.A.G.を止められるのは、天御柱学院のイコン部隊だけだ」 だから、足止めのためだけでもいい。今はこの新しい力が必要だと翔が告げました。 「今、こっちに向かってるのはF.R.A.G.第一部隊。ウクライナで一緒に戦ったっていう人達と同じみたい」 ヴェロニカ・シュルツ(べろにか・しゅるつ)がそれを伝えます。 そして、イコンハンガーの中にある白金の【ナイチンゲール】を見つめ、呟きました。 「私は、確かめたい――『今の』F.R.A.G.を」 学院のみんなを守る。その想いとともに、今のF.R.A.G.の姿をこの目で確かめたい。 かつての『F.R.A.G.』を知る彼女は、そう心に決めました。 * * * その頃、聖カテリーナアカデミーでは。 『ついに言っちゃったわね、マヌエル君。まあ、あなたにとって、これほどまでに都合のいい状況はないでしょうけれど』 校長のシスター・エルザは、ヴァチカンのマヌエル枢機卿と連絡を取っていました。 『既に、先発としてダリアちゃん達の第一部隊が出たわよ。第二部隊に関しては坊やに指揮権があるんだから、好きにすればいいでしょうけど……第三部隊は出せない。 アカデミーの生徒を戦わせるには、まだ早いわ。もっとも、状況次第ではやむを得ないでしょうけど。現在の戦力を考えれば、第一部隊だけでも十分なくらいじゃないかしら?』 話を終えると、エルザは白いドレスの女性と目を合わせました。 「はっきり言って、ダリアちゃん達だけで十分だと思うんだけど、『万が一』ってことがあるかもしれないわ。何かあったら第一部隊を助けてあげて、メアリー――いえ、ミス・アンブレラ」 女性は仮面を被り、校長室を後にしました。 「ふふ、何やら面白いことになりそうね」 * * * 「クク、反応ありダ。『暴君』は太平洋に向かっていル」 ヴィクター・ウェストは微笑を浮かべました。 二ヶ月前に消息不明となった青いイコン――【サタン】の出現を確認したのです。 「カミロ・ベックマン、メニエス・レイン(めにえす・れいん)。機体の調整は完了しタ。すぐにでも出撃は可能ダ」 カミロの【ベルゼブブ】、メニエスの【ルシファー】はF.R.A.G.の部隊長専用機『七つの大罪』のシリーズとして造られたものです。 「最優先は『暴君』の破壊ダ。あれはもう止められなイ、回収は諦めるとしよウ」 その残念そうな言葉とは裏腹に、ヴィクターの顔からは不気味な笑みがこぼれたままでした。 ――太平洋上空。 「なあ、相棒。楽しいことが起こってるぜ?」 『暴君』と呼ばれる青いイコンのパイロットはF.R.A.G.と天御柱学院との戦いの場へと向かっていました。 「さあ、オレが全部まとめてぶっ壊してやるよ。はは、あはははは!!!」 ※マスターコメントの注意事項をよくお読み下さい 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
識上 蒼です。 ▼サンプルアクション ・F.R.A.G.第一部隊と戦う ・第二世代機に搭乗して戦う。 ・『暴君』を止める。 ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2011年06月21日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2011年06月22日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2011年06月26日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2011年07月12日 |
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