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【アナザー北米戦役】 基地防衛戦

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【アナザー北米戦役】 基地防衛戦

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シナリオガイド【イコン参加可】

リバイバルストライプの基地強襲!? さらにはグレースが敵の催眠に……
シナリオ名:【アナザー北米戦役】 基地防衛戦 / 担当マスター: 樹 和寿

 北米大陸、ワシントン。
「大統領……前回提案があった日本その他との連携ですが」
「とりあえず、水面下で交渉を進めておけ。とはいえ、あまりアテにはするな」
 リバイバルストライプの基地では、副大統領であるトマス・ベイカーと、救出されたばかりのアメリカ大統領アイザック・ウィルソンがそんな会話を交わしていました。
「叔父様、何故に迅速な協力体制を取りんせん?」
 日本びいきのアナザー・ハイナは不思議そうに叔父である大統領に訪ねました。
「そう、気軽にできるものではないのだよ、ハイナ。今現在の我々の戦力では、そもそも先方との交渉の席をもけることさえ難しいのだしね。協力するにしても戦力の拠出の比率や戦費や食料、弾薬の負担に関する問題など、考えなければいけないことはたくさんあるのだ。今回私の救出に尽力してくださった皆さんへの謝礼も、現状では満足にできていない状態なのだからな」
 大統領は、最低限の形式というものを整えて密に連絡を交えることができるようになるまでは、日本や『国連』などとの連携や協力は保留、と契約者たちにも正式に通知をしました。
「そういいますれば 、どうしてダエーヴァは叔父様を生かして人質としていたんでありんす?」
 ハイナの疑問はもっともでした。このことは、最高の機密であるため、姪であるハイナにも知らされていなかったのです。
「そうだな。もし万が一のために話しておこう。ああ、ベイカー、グレースも呼んでくれないか?」
「はい、大統領」
 
 そして、グレース、ハイナ、大統領、副大統領。この四人で話が進められます。

「……ということで、なぜ私がダエーヴァに殺されないでいたかについて話そうと思う」
 そんな前置きをしてから、大統領は話し始めました。
 アメリカは、次世代の戦略兵器として次元震動爆弾を研究していました。ところがダエーヴァの目的がオリジン破壊であると気がついたアメリカは、オリジンとアナザーの境界を次元震動爆弾で破壊してダエーヴァの目的そのものを無くすという方向に研究をシフトしていくつかの試作品を完成させました。
 それらの次元震動爆弾の起動には時の大統領の指紋、声門などを始めとした生体データと複数の合言葉が必要であり、サルヴァはそれを使用してオリジンそのものを破壊するために大統領を殺さずに生かしておいた、というのです。
 今のところ大統領は複数の合言葉を漏らしてはいないものの、サルヴァは大統領のクローンを作っており、万が一この合言葉が漏れたらオリジンが危ないであろう、と大統領は言うのでした。
「お義父さん――もしその合言葉をロストしたら?」
 そう尋ねたのはグレースで、グレースは大統領のことを義父と呼んでいました。
「その時には別のセキュリティが用意してある。ところでグレース、未だに私を義父と呼ぶのかね。あの子はもういないのに――」
 それは、しばらく前のお話です。大統領の息子で、本来、ハイナが今いる席には彼が座っているはずでした。でも、今はもう、彼はいません。
「この力、あの人と、そしてお義父さんのために……だから、呼ぶことを許してください」
「ありがとう、グレース。ありが……」
 その時、衝撃とともに爆発音が響き、立ち上がっていた大統領は転んでしまいました。
「何事だ!」
 とっさに叫んで内線の電話を手に取ったトマスの耳に飛び込んできたのは、ダエーヴァの襲撃という言葉でした。
「見張りやレーダー手は何をしていた!?」
『それが、何らかの方法でレーダーに入らないようにしていたらしく、対応が遅れました!』
 どうやらサルヴァは米軍の電子機器を研究して、それを無効化した上で攻撃を仕掛けてきたようでした。
 そのうえ、イリノイ州の方向から砲弾による超長距離射撃が行われているらしく、現在一方的に攻撃を受けているとのことなのです。
「イリノイ州……あの基地か」
 大統領がそんなつぶやきを漏らします。距離的には1000キロメートルから1500キロメートル前後。ミサイルならばともかくとして、そのような超射程の大砲は、コストやリスク、デメリットの観点からアメリカですら作ったことはありませんでした。
「空爆で破壊しろ!」
 トマスの指示が、内線を通じて伝達されます。ですが――
『だめです。空路で基地にある程度近づくと対空弾幕によって撃墜さると以前より報告されています』
 そう、イリノイ州に設置されている大砲の周囲100キロメートルに近づくと、航空機も航空機から発射したミサイルも全て撃墜されてしまうのです。
「なんと……どうすればいいのだ?」
 頭を抱えるトマスに、グレースが助け舟を出しました。
「こうしたら、どうでしょう……」
 それは、120キロメートルまで空軍の戦闘機に護衛させたパワードスーツと軽装甲車を搭載した輸送機で接近。その後は陸路で移動する、というものです。
「しかし、それでは時間がかかりすぎる」
 ですが、それを大統領は却下します。1000キロ以上を移動してそこから陸路では時間がかかりすぎる、というのです。
「ならば、あの人達にお願いするしかないでありんす」
 ハイナは、陸空両用のイコンならばより迅速にその作戦が遂行可能ではないか、と提案します。
「たしかにそうだな。彼らに頼るしかないのか……」
 そして、契約者たちのもとにもたらされた依頼は以下の様なものでした。

1:基地の外部での防衛(米陸・空軍、大統領のPSなど登場)
2:基地内部での防衛(米陸軍、PS、グレースなど登場)
3:イリノイ州にある空軍基地に設置されている大型砲の破壊(途中まで空軍による支援あり)



担当マスターより

▼担当マスター

樹 和寿

▼マスターコメント

 お待たせしました。北米戦役第二回になります。
 え? どこかで見たことが有るシチュエーション? それは言わない約束です。
 ですがまあ、基本的にそのシチュエーションで見たような攻略方法になるのではないかな、と思います。新規に登場する怪物についてはマスターページに詳細を記入してありますので参考にしてください。

※【庇護すべきもの】と呼ばれる怪物については条件に該当しない場合は取り立てて脅威となりませんので、基本的に契約者と顔を合わせたら瞬殺されます。この怪物と関わりたい場合は条件に該当する旨をアクションのどこかに記載お願いします。また、参照する情報はアクション及び自由設定となります。


 勝利条件は 敵の撃退&巨大砲の排除 敗北条件は基地の陥落orシナリオガイドに登場した主要NPCが誘拐、殺害、重症などで戦線離脱 となります。
 敗北条件に関わるNPCの行動は 大統領:外で防衛 ハイナ・副大統領:司令室で指示を飛ばすなど グレース:基地内部で防衛 となりますので参考にしてください。なお、シナリオガイドに登場した主要NPCは【庇護すべきもの】の催眠の対象となりますのでご注意ください。
 また、前回のリアクションの中で登場した一部のネームドあるいは準ネームドのNPCに関してはアクションで要望がある場合かシナリオの演出で必要になった時に出演する可能性がありますが、基本的には登場しません。

 今回の敵戦力は

1:コープス系とギガース中心
2:パワードコープス、多脚戦車コープス、小型の怪物など
3:戦闘機コープス、戦車コープス、飛行しない系統のギガースなど

 となります。
 また、偵察や交戦の結果判明している情報は以下のとおりです。

1:目新しい敵戦力は特に無し。陸、空の連携とイリノイからの砲撃を織り交ぜて攻撃。砲撃の飛来間隔は30〜45分おき。
2:一部が基地に侵入。または侵入を目論んで攻撃中。新規戦力としては【火車】と【庇護すべきもの】などと呼ばれる怪物が目撃されています。
3:100キロメートル圏外にて防空網を構成している戦闘機のコープスや飛行タイプのギガース、圏内においては飛行しないタイプのギガースや戦車のコープスが確認されている。
 少数(5人以下のグループ)での人やパワードスーツの行動ならば警戒行動をしているダエーヴァの兵力は取り立てて気にせずに放置するようだが、6人以上になると攻撃される。
 レッドキャップとクー・シー(ワンダリングモンスター扱い)は人数にかかわらず気まぐれに襲い掛かってくる。
 5人以下のグループが複数存在する場合、グループ同士が100メートル以内に接近していると6人以上とみなされて攻撃される。
 これらのパターンを逆用して米軍残存部隊や一部のゲリラは潜入や内偵を行っていた。
 防空圏内ではキロ単位の距離に及ぶ既存技術を用いた無線はすべて封鎖されている(数百メートル単位でならば通じる)ため、外部に報告するためには伝言ゲーム的にリレーするか防空圏外に出なければならなかった。
 偵察部隊の情報によればヒューベリオンと思われる大型の巨人が巨大砲の周辺に新規に配置されている。また、少人数でも20キロぐらいまで近づくと問答無用で攻撃されるとのこと。
 口径100cm、口径長100の巨大砲とその周囲に対空防衛銃座がハリネズミのようになっていて、地対空のミサイルも多数配備されている。周辺にはギガースを主力とした防衛部隊が待機しており、目撃情報によるとうっかりと浮上したギガースが、ある程度の高度に到達したところで対空砲火に撃ち落とされたという。




▼サンプルアクション

・【1】基地の外部での防衛

・【2】基地内部での防衛

・【3】イリノイ州の大型砲の破壊

・【4】対ヒューベリオン用に待機

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年02月20日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年02月21日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年02月25日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年03月11日


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