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紅蓮のコウセキ

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シナリオガイド

情熱の赤い石を手に入れろ! 自らの縄張りとせよ!
シナリオ名:紅蓮のコウセキ / 担当マスター: 川岸満里亜

 エリュシオン帝国との戦いの結果。キマクは帝国に占拠され、パラ実はエリュシオン国立校となりました。
 現在は、帝国の騎士団の一つ。恐竜騎士団が、パラ実風紀委員会の地位を得て、キマクや荒野の治安維持に務めています。
 恐竜騎士団のトップは選帝神バージェス。バージェスと恐竜騎士団は暴力でこの地を治めようとしています。

「珍しいモン持ってんじゃねぇか。てめぇみたいなガキには勿体ねぇな!」
「俺らがもらってやるぜ!」
 ガラの悪い男達が、キマクの外れにある店に入ってきました。
 男達は、少年達が店主から受け取ったばかりの物に目をつけ、横取りしました。
「返せよッ、それは大事な方に贈るモンなんだよ!」
「仲間皆で協力し合って作ったんだッ」
 少年達は、ガラの悪い男達に飛び掛かっていきます。
 しかし……。
「んだと!? ここは、俺達恐竜騎士団の支配下にある街だろが。よし決めた。今からここは俺の隊の縄張りとする。つーわけで、これも俺らのモンだ」
「こいつは、きちんとお前らの大事な人である、バージェス様に届けてやるよ」
 少年達は店の外へ蹴りだされました。
 それでも彼らは、幾度となくガラの悪い男達に挑んでいきましたが、全く歯が立ちませんでした。

 古びたその店は、貴金属の加工などを請け負っている工房です。
 少年達はこの店に、大荒野の廃坑から発掘してきた珍しい石を持ち込んで、加工を依頼していたのです。
 その廃坑は飢えた獣が住処としており、一般人には非常に危険な場所です。
 ですがそこでは、持つ者に勇気と力を与えてくれるといわれている、強い輝きを放つ紅蓮の鉱石が微量ながら採れるのです。
 先ほど恐竜騎士団員に奪われた物は、探索に採掘、資金集め、そして加工所探し――働くことが大嫌いな彼らなりに、頑張って準備した大切な物でした。
 彼らだけではなく、その恐竜騎士団の1小隊がこの辺りに現れるようになってから、店や住民達の被害は増すばかりです。

○     ○     ○


「仲間がやられた。殴り込みに行く。……けど、今回は相手が悪い。一緒に来てくれないか?」
 いつになく真面目な顔で、若葉分校生徒会庶務のブラヌ・ラスダーが、若葉分校に顔を出していた講師のゼスタ・レイラン(ぜすた・れいらん)に頼みました。
「今日はヴァイシャリーへの配送品を受け取りに来ただけなんだが?」
「そんなのわかってる。その配送品が盗られちまったんだ」
 ブラヌは不良グループのリーダーとして、暴れていたことがあります。
 その時の仲間のうち、より親しかった者とは今でもつるんでおり、慕われてもいます。
 その舎弟ともいえる友人達が、恐竜騎士団員により重傷を負わされたというのです。
 相手は、従恐竜騎士数名とのことです。契約者ではないブラヌ達とは銃を持った大人と赤子ほどの力の差があります。
「目的は何だ? ブツを取り戻すことか? 仕返しをすることか? 恐竜騎士団に喧嘩を売ることか?」
 若葉分校は現在微妙な立場にあります。
 若葉分校はパラ実の分校といってはいるものの、実質パラ実生が中心となった契約者達のたまり場です。そして、トップは東シャンバラのロイヤルガード隊長である神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)なのです。
 パラ実本校はエリュシオンの学校となりましたが、農家が営む喫茶店である若葉分校までは、まだ手は伸びていません。
 情勢が不安定な今は、恐竜騎士団の目を極力避けなければなりません。
「……全部だよ。コソコソ息苦しい生活してんのはもうヤダ。若葉分校として、殴り込もうぜ!」
「全員恐竜の餌にされるかもしれねぇぞ。冗談じゃなく」
「……」
 押し黙ったブラヌに、苦笑しつつゼスタはこう言います。
「んー、配下に下ったフリするか……その下っ端脅してその店だけ解放させるなりするか」
「でもどうやって……」
「お前、何も考えてないんだな……」
 ため息をついて、ゼスタは考えを巡らせていきます。
「とりあえず、俺は契約者の同志を募ってみる。お前らは予備の材料を用意しておけ。奪われたモンは戻って来ないかもしれないが……また作ってもらえるさ。本人に好みを聞いて作るのもいいんじゃねぇ?」
 ゼスタの穏やかな言葉に、ブラヌはこくりと首を縦に振りました。

 今日、7月1日は、若葉分校の総長である、神楽崎優子の誕生日です。
 分校で過ごす日々を楽しんでいるブラヌ達は、ゼスタとも相談の上、優子にプレゼントを贈ろうと準備を進めていました。
 春のお詫びもかねて……。

担当マスターより

▼担当マスター

川岸満里亜

▼マスターコメント

久しぶりに、イベントシナリオを行わせていただくことになりました!
このシナリオをきっかけに、恐竜騎士団とシャンバラの全面戦争……などということには発展しませんので、どなたでもお気軽にご参加いただければと思います。
たまたま工房の近くにいた。もしくは、たまたま廃坑の近くにいた。または、関係NPCの傍にいて、話を見聞きしたという関わり方でOKです。

ただ、若葉分校の立場には多少影響が出るかもしれません。
若葉分校は現在、シャンバラ側の団体です。
今回、恐竜騎士団員(パラ実風紀委員)に挑んで敗戦した場合等は、パラ実の分校としてエリュシオン帝国の学校の一部とみなされることになります。
勝利した場合は、工房付近は若葉分校(の誰かの)縄張りとなりそうです。

パラ実風紀委員の地位をお持ちの方は、風紀委員として行動をしていただいても構いません(その際には、称号を表示の上アクションをおかけください)。
風紀委員に指名手配されている方につきましては、変装して訪れていただければと思います。変装していなくても、このシナリオの恐竜騎士団『NPC』には気付かれることはありません。

特に意見がなければ、ゼスタは工房を支配している下っ端恐竜騎士団員をシメて脅して若葉分校生徒会の配下にしてしまおうと目論見ます。
ですが、彼自身は参戦するつもりはないため、勝利できるだけのメンバーと、作戦がなければ敗戦となります。
従恐竜騎士は従龍騎士と同じくらいの強さです。
乗っている恐竜はストルティオミムスで、人数は10人です。

それには関わらず、鉱石を探しに向かっても構いません。
見つけた鉱石はシナリオの舞台の工房で加工してもらうことができます。工房ではアクセサリー作りの体験も行われています。
ブラヌ達に協力してもいいですし、自分や友人の為の装飾品等を作ってもいいかと思います。
アイテムとして発行は出来ませんが、作ったものは称号として発行させていただきます。

尚、神楽崎優子(及びパートナーのアレナ)は、PCからのお誘いがあればキマクへ訪れます。
立場上素顔で行くことは出来ませんので、ばっちり変装をして向かうことになります。どんな変装がいいのかご提案がありましたら、それもお願いいたします。
その他、川岸個人のNPCのうち、若葉分校に訪れたことのあるNPCは誘っていただいても構いません。

※バージェスはリアクションに登場いたしません。その他、ガイドに登場していないNPC及び、マスターコメントでお誘いOKと記していないNPCはリアクションにも登場いたしません。
・シナリオには登場しませんが、知り合いのNPCの為にアクセサリーを作るなどという行動は問題ありません。

※ダブルアクションにご注意ください。工房対策と鉱石探しの両方を行うことは出来ないです。LCはMCと一緒に同じことをする場合にのみの追加でお願いいたします。
・工房対策、鉱石探しなどのメイン行動の他に『どういったアクセサリーを作ってもらう』といった作ってもらう装飾品の内容についてご記入いただくことは構いません。ただし、それを誰かにプレゼントする描写までは行うことが出来ません(プレゼントを渡す行動がメインアクションの場合は別です)。
・アクション欄拡張目的や私信、経験値目的のLC追加は今回はOKではありますが、ダブルアクションになっていた場合は追加分がばっさり描写されない可能性がありますので、くれぐれもご注意いただければと思います。

若葉分校につきましては、川岸のマスターページでご確認いただけますが、特に気にせずご参加いただいても全く構いません。

それでは、どうぞよろしくお願いいたします!

▼サンプルアクション

・工房を解放する

・アクセサリーを作る

・怪我人の治療をする

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年07月02日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月03日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月07日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年07月22日


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