校長室
戦乱の絆 第3回 リアクション公開中! |
シナリオガイドついに行われる戴冠式、シャンバラの独立はなるのか!
シナリオ名:戦乱の絆 第3回 / 担当マスター:
蒼フロ運営チーム
地球と繋がった浮遊大陸パラミタの西端、シャンバラ王国。 ■■■ シャンバラ大荒野、アトラスの傷跡。 そこに再び姿を現した旧王都シャンバラは、 空中に浮遊する複数の建物からなる、超テクノロジーの産物でした。 その旧王都を取り囲むように東シャンバラ軍とエリュシオン軍は布陣しました。 「地上はロイヤルガードと志願兵で守る!」 東シャンバラロイヤルガード隊長の神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)は指示を下しましたが、 その言葉はむなしく響くばかりでした。 東シャンバラに属していたイルミンスール魔法学校と薔薇の学舎は 既に西シャンバラとの共闘を表明しています。 結果、東シャンバラに残っているのは波羅蜜多実業高等学校と、百合園女学院だけです。 「空中は我々エリュシオンに任せておけ。 西シャンバラのイコンは空中移動が可能な物も多い。制空権を握られたらやっかいだからな」 エリュシオン側の総指揮官である第七龍騎士団団長ヘクトルは 浮遊要塞である“マ・メール・ロア セット”で指揮をとります。 その主戦力は第二龍騎士団から派遣された五千の龍騎士・従龍騎士です。 エリュシオンから派遣されたのは一万の軍勢でしたが、 残り五千は大帝のパートナー候補である横山 ミツエ(よこやま・みつえ)拉致に向ったのです。 (大帝はシャンバラ独立など歯牙にもかけてないという事か。 ……だが、これ以上地球人をパラミタにのさばらせる訳にはいかない) ヘクトルはイアン・サール率いる鏖殺寺院のイコン部隊にも協力を仰ぎました。 ■■■ 空京、シャンバラ宮殿。 そこには各校の校長が集まっていました。 西シャンバラは空中を天御柱学院、 地上をシャンバラ教導団を中心に部隊を編成することになりました。 (制空権を握るには、龍騎士たちを倒すだけではダメだろう。 マ・メール・ロアセットも制圧せねば) コリマ・ユカギール(こりま・ゆかぎーる)の声が響きます。 制空権を取らなければ、宮殿内でも敵に攻撃され続けるのです。 「要塞内の制圧はイルミンスールが行おう。 ヘクトルとかいうイケメンにもあってみたいしの。 ……地球を侮蔑する心の狭さ、中世ヨーロッパの魔女裁判で 火炙り10回受けたワシ自ら説教してくれるわ」 アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)は地球を憎むヘクトルに興味を持っていたのです。 「薔薇の学舎は生徒数もそう多くはない。 周辺地域に現れたゴーストイコンやアンデットの退治を行おう」 ジェイダス・観世院(じぇいだす・かんぜいん)は周辺地域での活動を行うつもりです。 「これで意見は出そろったな。 それでは、我がシャンバラ教導団は東シャンバラの地上部隊を制圧。 ロイヤルガード及び、蒼空学園・葦原明倫館・空京大学の生徒たちが 旧王都“玉座の間”に向う突破口を開く」 金 鋭峰(じん・るいふぉん)が作戦をまとめました。 「この戦い、地上では西シャンバラが圧倒的に優先でありんすな!」 「果たして、そうかな?」 ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)の言葉に、アクリト・シーカー(あくりと・しーかー)は疑問を呈しました。 「パラ実に一人、百合園に一人、デカい敵がいるぜ」 山葉 涼司(やまは・りょうじ)の言葉に皆は共通する人物を思い出したのです。 ■■■ 旧王都、シャンバラ宮殿前。 そこにパラ実生が集まり始めました。 しかし、彼らの大部分はやる気がありません。 ドージェのようなカリスマがパラ実に存在しないのです。 しかし。 「生徒諸君!」 そこで演説を始めるのはパラ実教頭のセリヌンティウスです。 「まず我は諸君に謝らねばならない。 我は神であるが故に奢っていたことを。 だからこそドージェ君に首を刎ねられ、アイリス卿には疎まれていたのだろう」 思わぬ展開にパラ実生たちは耳を傾け始めました。 「我は猛省し、“頭部に依存していた”という結論に至った。 “首を刎ねられても頭だけで生きられるからいいや” というのは依存だったと……だからこそ!」 セリヌンティウスは首を刎ね飛ばしました。 そしてテレパシーで生徒たちに語りかけます。 (我は頭を捨てよう! その上でパラ実教頭に恥じない活躍をしてみせる!) 『教頭ハンパねえ、ブチきれてやがる!』 『先生、一生付いていきますぜ!』 生徒たちは首のなくなったセリヌンティウスの元に集まり始めました。 「……こ、怖すぎるッス」 素直に恐怖するのは御人 良雄(おひと・よしお)です。 しかしセリヌンティウスはまったく気にしていません。 (良雄君、キミにはこのイコンを渡そう) セリヌンティウスは黒い闘気を放つモヒカンイコンを指さしました。 (このイコンならばイーグリットとも対等以上に戦える。 闘気は可燃性だから攻撃を受けたら誘爆する可能性が高いがな) ■■■ その様子を双眼鏡で眺めていたのはラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)でした。 「セリヌンティウスさんも覚悟を見せましたわ。 静香さんも覚悟を見せて“大切な部分を切って”宦官になりませんと☆」 「……言われると思った」 桜井 静香(さくらい・しずか)は顔面蒼白です。 「冗談じゃありませんのよ。 女王に仕える宦官は王国復活の暁には必須ですわ。 静香さんなら女王の、“国家神の孤独”を理解して差し上げられます。 宦官になってアイシャさんを助けてあげてくださいな」 「……ラズィーヤさん」 「まあそれはともかく、今は戦いですわね。 このイコンならば敵を圧倒できるはずですわ」 ラズィーヤと静香は“静香専用キラー・ラビット”に乗り込んだのです。 ■■■ 旧王都、玉座の間。 旧王都を守護するネフェルティティとアイリス・ブルーエアリアル(あいりす・ぶるーえありある)は対峙していました。 「単独で王都の防衛システムを破壊し、ここまで……」 「造作もないことさ」 アイリスは微笑みました。 「ネフェルティティ。君がいなければ戴冠式は行えないのだろう? ならば捕らえさせてもらうよ」 「そうはさせません!」 ネフェルティティは魔力を放ち、巨大な水晶でアイリスを包み込もうとしますが、 「君では僕に傷一つ、つけられない」 アイリスはネフェルティティを捕らえたのです。 そこにどこからか声が響きます。 (さすがだね。ドージェ亡き今、君はこの大陸で最強の存在だ。 尊敬するなあ。僕にも協力させてよ) その声はゴーストイコンを復活させた存在と同一でした。 「お断りするよ。僕は君のように悪趣味じゃないんでね。 アイシャがどうであろうと戴冠式さえ抑えれば何も出来ないんだ。 犠牲は最小限になる」 (ご立派なことで! でも西シャンバラの連中も必死だよ。足元をすくわれないようにね) ■■■ 空京、シャンバラ宮殿の玉座の間。 「ダークヴァルキリー ……ネフェルティティさんが、アイリスに捕まった!?」 高根沢 理子(たかねざわ・りこ)は思わぬ事態に大声を上げてしまいました。 「はい。私には分かります。このままだと戴冠式が……」 「でもさ、国家神になりかけなんだから なんとか出来ないのかな?」 アイシャは理子の素朴な疑問に、涙を流し始めました。 「……はい。 シャンバラ宮殿の中であれば、 アイリスさんの動きを一瞬だけ止められるかも知れません。 その隙にネフェルティティさんを助けて、戴冠式を行えば」 戴冠式とは儀礼的な儀式ではありません。 シャンバラの土地とアイシャの魂をしっかりと結びつけるための魔術的な儀式です。 そのためネフェルティティが自由になればそれは僅かな時間で終わるのです。 ですが、その儀式の前でも旧王都の玉座の間ならば、 ある程度国家神としての力を使えるのです。 「でも、なんでそんな事知ってるの? ……もしかして」 「はい。たった今、アムリアナ女王が教えてくれたんです。 苦しそうなのに、とても優しい声で……」 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
『蒼空のフロンティア』のグランドシナリオ新シリーズ、第3回です。 ▼サンプルアクション ・【1】制空権を握る ・【2】東シャンバラの意地を見せる ・【3】戴冠式を成功させる ・【4】アスコルド大帝の目玉を…… ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2010年12月10日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2010年12月28日 |
||