天御柱学院

「ああ、もう誰か助けてくださーい」
　福の神となった布紅（ふく）が、泣きそうな声で助けを求めました。
　ここは空京神社です。
　いったい何があったのでしょうか。
「鏡餅が、鏡餅がぁぁぁぁ……」
　布紅はそう言いますが、もう二月です。鏡開きはとっくに済んでいるはずなのですが。
「それが、大事に祭っていた鏡餅が、いきなり福の神に戻った私の霊力にあてられて、物神になってしまったんです」
　はあ、それはそれで、神様が増えてめでたいことに……。
「違いますぅ！　カビです。カビの生えた鏡餅が一斉に動き出しちゃったんですぅ」
　なんと。
　鏡開きをすっかり忘れ去られていた布紅の社殿では、供えてあった大小の鏡餅が色とりどりに醸されてしまっていたのでした。みんな、お参りさぼったね！
　それらが一斉に動き出してしまったのですからたまりません。
「カビがぁ、カビがぁ。このままでは、社殿も私もカビてしまいますー」
　心なしか、布紅の髪の毛に鮮やかな色が……。まずいです。社殿と布紅がシンクロしています。このままでは、彼女は怪奇カビ女になってしまいます。
　ここは、一つ協力して、鏡餅を叩き割って退治してあげましょう。

　何も考えずに、走り回る二段の鏡餅を叩き割ってください。
　ただし、鏡餅たちはカラフルなカビに全身覆われています。うかつに近づいたり叩いたりすると、毒の胞子が飛び散ってダメージを受けるので注意してください。
　手のひら大の小さな鏡餅が無数に増殖しているようですが、ボスの巨大鏡餅の存在も噂されています。ボスを倒せばいいみたいですが、小さいものを無視すると、突然襲われて醸されてしまうかもしれません。
　頑張って、空京神社を救ってあげてください。

・鏡餅を退治する

・カビさせはしない

・すべて焼き尽くす