急転直下、大変なことになっています。
ストゥ伯爵(自称ですから、本物の爵位とは限りません)は純粋悪ですので倒してしまって構いません。種族は吸血鬼、クラスはフェルブレイドですが、使用可能な他クラスのスキルも持っているようです。
ストゥ・ディウム城は、典型的な古城です。ただし、吸血鬼の城なので教会は存在しません。
外堀と城壁に囲まれていて、跳ね橋以外に徒歩で入る方法はありません。中庭を有し、従者の住む離れが建っています。屋敷には伯爵の部屋と大広間といくつもの客室、それと宝物庫があります。塔(キープ)の地下には牢、塔の上にも部屋があります。
お世話係の家令とバトラー、メイドたちの何人かは下位の吸血鬼ですが、それ以外は使い魔としての魔物たちです。当然、警備の怪物も多数いますので、なめると返り討ちに遭います。ただ、タシガンでももっとも霧の濃い場所に城はありますので、注意さえすれば侵入は容易ですが、誰かが伯爵や家令の相手をしてくれていないと、あっと言う間に迎撃される恐れはあります。
やっかいなのは城の中にたちこめている不思議な霧で、この世とあの世、過去と現在、人の夢と現実の境をすべて曖昧にしてしまっています。ある意味、ストゥ伯爵の命令に従う生きている霧と言ってもいいのかもしれません。
霧に触れれば、その身を蝕む妄執と同等の効果をその場にいる全員が共通で受けると考えていいでしょう。悪夢だけとは限りませんが、ストゥ伯爵に従わない者には深層意識下の幻影を見せる物のようです。
ゴチメイたちと同じ情報は海賊たちもクイーン・ヴァンガードも手に入れています。彼らの目的は女王像の欠片と言うことになります。それを求めて、独自に城にやってきたということになります。ただ、無防備のココをアルディミアクが見つけた場合、最悪の結果になりますので注意が必要です。
ゴチメイたちはコレクションアイテム扱いされているので、城の各地に適当にしまわれている可能性が高いです。そのまま連れ出すのか、麻痺を解いて協力してもらうのかは考えてください。
また、ジャワは、城の近くに隠れています。ゴチメイサイドとして参加する場合は、彼女からゴチメイがつかまったことを知らされているとします。
単独で忍び込んだり正面から訪れる場合、ゴチメイが入ったことは知っていても構いませんが、つかまっていることは最初は知りません。家令の対応などから感づくか、密かに調べて偶然発見してください。
海賊たちについていく場合、作戦を提案するか、彼らの作戦に従って城に入ることになります。何事もなければ隠密に、騒ぎが起きていれば力づくでしょう。ちなみに、シニストラ・ラウルスはローグ、デクステラ・サリクスはモンクです、アルディミアク・ミトゥナはメイドです。
薔薇の学舎の生徒は、霧の噂を聞いていたとしても構いません。他の生徒は、よほど納得できる理由がない限り、霧のことは知りません。タシガン家としては、いくつかの誘拐事件の黒幕が伯爵だとおおよそつかんでおり、学生たちがけりをつけてくれるのであればこれ幸いと、城で何が起こっても干渉しないつもりのようです。
伯爵たちは、あまり冗談は通じない人たちですから、ギャグで遊ぼうとしたり、よけいなことをして遊ぼうとすると今回はかなりやばいのでお気をつけください。