シナリオガイド
無差別テロを防ぎ、晩餐会を成功に導け!
シナリオ名:【金鷲党事件 一】 ~『絆』を結ぶ晩餐会~ (第1回/全2回) / 担当マスター:
神明寺一総
今、蒼空学園を始めとする各学園の生徒たちの間で、ある招待状が話題になっています。
これは葦原藩の旧家、五十鈴宮(いすずのみや)家が開く晩餐会に、招待状を持つ学生全員を招待する、というものです。
この晩餐会の主催者である五十鈴宮円華(まどか)嬢は先日、日本企業と提携して新規ビジネスを展開することを発表して、話題となりました。
自らも葦原明倫館に籍を置く円華嬢は、マホロバや葦原出身の生徒たちと、シャンバラ出身の生徒たちの交流が中々進まないことに心を痛め、
「明倫館とシャンバラの学生の絆を深めるための場を提供したい」
という思いから、この会を開くに至ったそうです。
円華嬢は、
「この晩餐会を、出席された全ての方の記憶に残るような、素晴らしい物にしたいと思います」
と決意の程を述べており、晩餐会の豪華さは、会場準備の様子からも窺えます。
あるシンクタンクは、「この晩餐会のために五十鈴宮家が用意した資金は、億単位に上る」というの試算を公表している程です。
また、現在までに我が校の御神楽校長を始め、各校の校長クラスの方々が出席を決めているほか、我が校の教員で、マホロバ史の研究を通して、円華嬢とも親交のある御上真之介先生は、記者の取材に、「自分もこの素晴らしい機会に多くの方々とご縁を得て、マホロバについての見識を深めたいと思います」
と抱負を語ってくれました。
晩餐会の招待状は、シャンバラの7つの高校と空京大学の関係者であれば、もれなく手に入れることができますので、出席を希望される方は学園の事務局に問い合わせてみると良いでしょう。
ですが、ここで一つ気がかりなことがあります。
葦原藩が推し進める海外進出政策に強硬に反対している武装勢力『金鷲党(きんじゅとう)』が、晩餐会の中止を求める声明を発表したことです。
この声明の中で金鷲党は、
「もし晩餐会が開催されれば、多くの血が流されることになるだろう」
と述べています。
これに対し、五十鈴宮家の家宰で、晩餐会の実質的な責任者である由比景信(ゆいかげのぶ)氏も、
「会場の警備には万全を期しておりますので、出席される皆様には、安心してご来場下さい」
と全く動じる様子を見せていません。
果たして、この晩餐会が円華嬢の願い通り、人々を結ぶ『絆』となるのか、はたまた声明通りに血の惨劇と化してしまうのか、当日まで、目が離せない状況が続きそうです。
文責 蒼空学園報道部 森下冬希
担当マスターより
▼担当マスター
神明寺一総
▼マスターコメント
このシナリオに参加する動機としては色々あるかと思いますが、まずは『純粋にパーティーを楽しむ』ことが挙げられるでしょう。
普段の学生生活では目にすることすら難しい豪華な料理を味わうこともできますし、美しく着飾ってダンスに興じたりもできます(衣装やアクセサリーの無い方は、会場で貸してもらえます)。また、当日は様々な出し物が予定されていますので、それを目当てに行くのも良いでしょう。
こうした楽しみを通じて、他校の生徒たちと触れ合うのが晩餐会の狙いですから、是非他の参加者たちを『巻き込む』位の意気込みで、周りに声を掛けていって欲しいと思います。
また、この晩餐会は、好みの異性を探すのにもよい機会です。参加者が多いと言うのも理由の一つですが、明倫館には、今では『絶滅危惧種』としてレッドデータブックに記載されている(嘘)ような『日本男児』と『大和撫子』が、非常に多く在籍しているのです。
さらに、主催者である五十鈴宮円華が、自ら立ち上げたブランドのモデルを務める程の美人です。
『髪は烏の濡れ羽色』という言葉通りの流れるような美しい黒髪に、白磁のように白く透き通った肌が織り成す美貌、そして何より、うららかな春の日差しのようなその微笑に、これまで虜にされた男性は数知れません。
もちろん、意中の人がいるのなら、その人を誘って参加するというのも素敵ですね。きっと忘れられない一夜になることでしょう。
また、最初は「参加するもしないも個人の自由」という趣旨で開催された今回の晩餐会ですが、もはやその参加は自由とは言えなくなっています。
というのも、「誰でも参加できる」ことがかえって、「学園同士が参加人数を競い合う」ことにつながってしまったのです。現在各学園は『学園のメンツをかけて』人数の確保に躍起になっています(これも五十鈴宮円華の計算のうちなのかもしれませんが)。
このほか参加の動機として考えられるのが、『会場警護』でしょう。反体制勢力「金鷲党」が、晩餐会当日にテロを起こすという声明を発表しているからです。
金鷲党はマホロバの神話に登場する、「神子の道案内を務めた黄金の鷲『金鷲彦(かなわしひこ)』」にあやかって名づけられました。
「現総奉行ハイナ・ウィルソンは房姫様の『御筆先』を捏造して、藩政を意のままに操る奸賊である。我々は、『現代の金鷲彦』として君側の奸を除き、藩を正しき道に導く」と主張し、激しい武装闘争を続けています。
彼らはこれまで葦原島で政財界の要人を狙ったテロ(刺客による闇討ちや毒殺)を繰り返してきましたが、ここに来てその活動範囲をシャンバラの大都市へと広げつつあります。
五十鈴宮家は、これまでにも何回かテロの標的とされて来ましたが、今の所その全てが失敗に終わっています。このため金鷲党は、今回のテロにメンツをかけて臨んでくるではないか、と推測されています。
特に今回の晩餐会は出席者が膨大な数に及び、しかもターゲットには事欠かないと、警備を難しくする条件が揃っています(ある意味、『狙ってくれ』といわんばかりの状態とも言えます)。
このため晩餐会の事務局では現在、会場の警備をする生徒を募集しています。警備員には、制服を着用して警備に当たる通常の警備員と、一般の参加者を装って警備に当たる私服警備員の2種類があります。
原則、警備員以外が会場に武器を持ち込むことはできないので、(武器を使って)戦闘をしたいという方は警備員として志願する必要があります。
ただしあくまで華やかな場になりますので、外から見てそれとわかる様な大型の武器類(杖などの魔法の品も含みます)の持ち込みはできません。
以下に、これらの想定を元にしたサンプルアクションを幾つか用意しておきましたので、参考にして下さい。
それでは、皆さんのアクションをお待ちしております。
▼サンプルアクション
・私服警備員として参加して、怪しい人物を見つけ出す。
・好みの女の子と仲良くなりたい。
・LCとコンビを組み、とっておきの芸を披露する。
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2010年05月06日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2010年05月07日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2010年05月11日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2010年05月25日