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カノン大戦

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シナリオガイド

一緒に死にに行きませんか?
シナリオ名:カノン大戦 / 担当マスター: いたちゆうじ



「戦況がわかりました。だ、第一部隊壊滅です!! 全機撃墜されてます!! こ、校長!!」
 破壊されたイコンから最後に送信されてきた戦闘結果を解析していたオペレーターが、悲鳴に似た声をあげました。
 天御柱学院の校長であるコリマ・ユカギール(こりま・ゆかぎーる)はその場にいなかったのですが、オペレーターの叫びには指導者に助けを求めたいという、切実な想いが込められていたのです。
「壊滅だと!? そんなバカな」
 戦況を監視していた学院の幹部たちから、驚きの声があがりました。
 それほど危険に満ちたミッションではなかったはずなのです。
 部隊の目的は、海京からおよそ10キロメートルほど先のセンゴク島に現れたゴーストイコンたちを討伐することでした。
 海京周辺で、ゴーストイコンたちの活動が何らかの原因で活性化していたのは事実ですが、だからといって、イコン部隊が壊滅させられるとは、誰も予想していなかったのです。

 そして、センゴク島派遣部隊の壊滅が伝えられてから間もなく、学内の端末という端末に、それぞれで進行していた処理に割り込むかのように、映像による特別ニュースが配信されました。
「ピンポンパンポーン! みなさん、今日も真面目にお勉強してますか? 設楽カノン(したら・かのん)から重大なお知らせです!」
 ディスプレイには、どこか歪んだ表情の設楽カノンの顔がアップで映しだされ、殺意がたっぷり含まれた瞳から注がれる視線は、端末前の生徒たちの心臓を突き刺すかのようです。
「みなさんもご存知のとおり、センゴク島に派遣した部隊が壊滅しました! パイロットのみなさんはおそらく全員死亡です! 島では、破壊されたイコンのコクピットから遺体がはみ出て、野生動物に貪られたりしてますよ?」
 カノンは、どこか楽しそうでした。
「そーこーで! 先生たちの許可をもらって、私が隊長を務めるイコン部隊が、センゴク島に捨て身の特攻を仕掛け、ゴーストイコンを殲滅することになりました! あっ、ついでに島に転がっている遺体も回収しますよ?」
 早口でまくしたてるカノンの背後から、教官たちのあわてふためく声が響きます。
「おい、違うだろ。目的は、第一に遺体の回収、そして、ゴーストイコン活性化の原因調査だろ」
 しかし、カノンには、教官たちの注意など耳に入っていないかのようです。
「さあ、命知らずの野郎ども! あっ、もちろん女の人も! 私の部下となって、一緒に死にに行きませんか? 参加するイコンには、カノン印の巨大な鉈を特別配布しちゃいます! えっ、何に使うかって? もちろん、ゴーストイコンさんの首を鉈で斬り落とすんですよ! アハハハハハハ! 楽しみですね!」
 カノンは、狂ったような笑い声をあげ始めました。
「フフフフフフ。最近感覚が冴えてて、わかるんですよ。センゴク島付近の海中に、巨大な親玉、多分ゴーストイコンかな? がいるんで、そいつの息の根は、カノン隊長が直接海にダイブして、ズブリと止めてあげることにしまーす! 多分死ぬかもしれませんけど、魅力的なミッションですよね。どうです、みなさん、私についてくる無謀な人はいませんか? 最高の臨死体験ができますよーアハハハハハハ! アハハ!
 危険な妄想に脳を支配され、ひたすら笑い転げるカノンの背後で、強化人間管理棟のスタッフたちが走りまわっています。
「おい、鎮静剤を打て! 早くしろ! 危険な域に入ろうとしている! ドクターを呼べ! だから早くしろ!」
 そして。
 ブツッ
 突如、何の前触れもなく端末にわりこんできた特別ニュースは、何の前触れもなく中断され、どこか断片的な印象を与えました。
 ですが、生徒たちには、カノンのいいたかったことが伝わったようでした。
 映像は、一部の生徒たちによって保存されていて、ファイル名をkanon38として、ネットを通じて他学の生徒たちにも配布されていきました。

(どうやら、センゴク島付近の海中に、マイナスエネルギーを増幅させる何かが存在し、その何かの影響でゴーストイコンが発生し、次々に活性化していったのだな)
 天御柱学院の校長室では、精神感応によっていち早く戦況を察知したコリマ校長が、一心に瞑想にふけり、幾千もの精霊たちと脳内で議論を繰り広げています。
(活性化の影響か、奴らの数は急速に増加しつつある。早急に手を打たねば、1ヶ月もしないうちにゴーストイコンの大群が海京を包囲することになるだろう)
(しかし、カノンのスピードと獰猛さがこの状況に有効であるとはいえ、あのように興奮している彼女の出撃を許可して、本当によかったのか? 既に、我々の一部の予知では)
 議論がそこまできて、コリマ校長は眉根を寄せ、彼には珍しく、苦悩の表情をみせました。
(予知といっても、あくまで未来の可能性のひとつに過ぎない。我々としても、この機会にあの強化人間、カノンの価値を見極め、今後の運用を考えていきたいのだ)
(しかし、海中への特攻は絶対危険だ。リーダー格の存在に気づいたのはさすがだが、それがゴーストイコンであるとは限らない)
(カノンは強化人間の宿命として、破滅に向かっている。やはり、予知のとおりに)
(いや、その運命を認めたら、我々の計画が狂う。認めるわけにはいかん!)
 精霊たちの議論は紛糾しました。

 そして。
 部隊に参加することになった生徒たちの脳裏に、コリマ校長から、精神感応により、異例のメッセージが伝えられることになりました。
(諸君。隊長の命に従い、作戦を成功に導くこと。それが第一の義務であることに疑いはない。だが、と同時に、突っ走りがちな隊長の特性に配慮し、精一杯のフォローを行うことも必要だ。議論に参加したい者は、私のもとに来るがよい)
 今回のカノンの出撃に関し、コリマ校長は、一部の生徒たちと話し合いを持ちたいようです。
 しかし、コリマは、密議をかわす生徒たちにも、決して精霊の一部が予知した未来のことを語ろうとはしないでしょう。
 その未来とは、今回の闘いでカノンが生命を落とすという、恐るべき内容のものだったのですから。
 もちろん、コリマはそんな未来を受け入れるわけにはいかないのです。
(強い力で、運命を乗り越えるのだ。きみたちには、そう教えてきたはずだ。全力で状況に立ち向かい、自分の望む未来を勝ち取るのだ)
 繰り返されるコリマの教えが、生徒たちの胸をうちます。

 さあ、あなたも、設楽カノンが隊長を務めるイコン部隊に参加し、海京の危機を救うため、命賭けの大バトルに挑みましょう!

担当マスターより

▼担当マスター

いたちゆうじ

▼マスターコメント

 このシナリオは、設楽カノン率いるイコン部隊に参加して、海京近海にあるセンゴク島に出現したゴーストイコンの討伐に向かうという内容です。
 リアクションの全ページにカノンが登場する、カノン祭りとでもいうべき内容にする予定です。
 部隊名はとりあえず「ゴーストイコンバスターズ(GIB)」にしますが、もっといい名前があれば採用したいと思います。
 天御柱学院の生徒だけではなく、他学の生徒も自分たちのイコンに搭乗して参加することができます。
 また、後述するように、イコンに搭乗しない生徒にも活躍の場が設けられています。

 参加者は、基本的に、カノンの部隊に参加して、隊長であるカノンの命令に従い、ゴーストイコンの大群にいっせいに攻撃を仕掛けることになります。
 カノンは、巨大な鉈(このシナリオ限定のアイテムです)でゴーストイコンの首を斬り落とす闘い方を推奨していますが、強制ではないので、各自の自由な闘い方を考えてみて下さい。
 また、カノンは「特攻する自分を各自がサポートする。自分も特攻したい人は一緒に特攻する」ぐらいの指示しか考えていません。
 カノンのブレーンとなって、作戦を考えてあげるのもいいでしょう。
 ただし、どんな作戦を考えても、カノンは最後に海中へと無謀な特攻を行おうとします。

 なお、ゴーストイコンについては、グランドシナリオで描写されているとおりですが、今回、マイナスエネルギーを吸収して活性化しているため、だいたい1.5倍ぐらいの強さになっていると考えておいて下さい。
 海中に存在するらしい「親玉」については、カノンの言葉に従い、巨大なゴーストイコンであると仮定して闘うことになります。

 今回、カノンはやや興奮していて、コリマが憂えるように、自ら破滅へと進んでいくかのような無謀さが見受けられます。
 攻撃的側面が強まっていますが、基本的にテンションが高くて機嫌がいい状態なので、闘いの前に、部隊の女生徒たちと一緒にお風呂に入って親睦を深めることも考えているようです。
 また、精神がやや不安定なので、リフレッシュできるようなお身体のケアも必要かもしれません。
 今回は、無茶ばかりやろうとするカノンに、隊員が反発するような展開も考えられます。この機会にカノンに勝負を挑んでみることもできます。

 コリマは、事件を知って興奮しているカノンの出撃を、その必要性からしぶしぶ認めたものの、不吉な未来を予知したため、何人かの生徒たちと協議したい意向を示しています。
 具体的には、カノンが海中へ特攻することに反対なので、特攻をやめさせるか、代わりに誰かが特攻する、あるいは、特攻に代わる攻撃法を求めています。
 コリマは特に、コンジュラーの協力を求めているようですが、問題を解決できる人材なら誰でもいいと考えています。

 ミッションの本来の目的だった(はずの)遺体の回収について、カノンは、センゴク島に到着後、無謀にもいったんイコンから降りて、野生動物やゴーストイコンと生身で闘いながら、遺体を回収しようとします。イコンに搭乗しない隊員たちは、このとき、カノンをサポートする役割が求められます。

 ちなみに、私は、今回のリアクションを執筆した後、4月ごろまで、マスターシナリオをお休みする予定です。
 お休み前にみなさんと思いきり盛り上がることができたら幸いです。

▼サンプルアクション

・カノンの指示に従う。

・カノンのブレーンになる。

・カノンと親しくなる。

・カノンを襲う。

・コリマの命によりカノンを監視する。

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年12月18日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月19日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月23日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年01月11日


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