天御柱学院

このシナリオを含む、１０月３０日公開の【重層世界のフェアリーテイル】へのシナリオ参加は、

『【重層世界のフェアリーテイル】本編全体で、１ユーザー様につき最大２ＰＣまでの参加』
『マスターシナリオ１つにつき１ユーザー様１ＰＣまでの参加』
『同キャラクターの複数シナリオへの参加の禁止』

をお願い致します。

１ＰＣが２本のシナリオへの参加決定、また１ユーザーが所有するＰＣのうち、３ＰＣ以上の参加決定が確認できた時点で、参加した全てのシナリオにおいて白紙扱いとなります。ご了承下さい。

※ただし、追加募集になった場合はその限りではございません。
　追加募集になったシナリオに限り、上記のルールは適応されなくなります。



「『門』が姿を現し時、大地にかつての光と闇が訪れる。光と闇、交錯する二つのうねりはやがて、賢者の下で一つの道筋を示すだろう、か……」

　ティル・ナ・ノーグ、ハイ・ブラゼル地方にある遺跡のゲートを使って訪れた大地、通称第一世界。
　そこに存在する村で調査隊の集めた情報を見直していた篁　透矢（たかむら・とうや）は、村に伝わる伝承を思い浮かべていました。
　この世界では数年前まで、方向感覚を失う不思議な霧が大平原の一角を覆い、その奥への人の侵入を阻んでいました。
　しかし、現在はその霧も晴れ、パラミタとを繋ぐ『門』、幻獣達の生まれし聖域、そして『大いなるもの』を封印した四賢者の一人、『偉大なる賢者』の関わった神殿の姿が明らかになっています。
　
「闇……幻獣の狂暴化か、それとも神殿から聞こえる獣の咆哮か。目撃報告のあった大型の幻獣も気になるな……シクヌチカ、だったか」

　聖域で生まれた幻獣達。中には霧が晴れた今、聖域を飛び出して大平原にその姿を現す者達もいます。
　しかし、それは人々にとって、平和なだけの出逢いとはなりませんでした。
　幻獣の一部が突然狂暴化し、襲いかかってくる事が幾度か起こったのです。
　調査団の活躍によって被害はぐっと減りましたが、同時に幻獣の目に瘴気のような黒い気が宿っていたのを何名かが確認。これが原因の一端ではないかと見て、様々な調査が行われました。
　そして最終的な結論として、原因を究明するにも解決するにもこちらから出向く必要があるという事で現場の意見が一致し、聖域及び神殿の調査が行われる事となったのです。

「とにかく、放っておいたらこの村にまで狂暴化した幻獣が押し寄せるかもしれないんだ。何とかしないとな」
　
　決意を新たにする透矢。そこに、集合を知らせる声が聞こえました。見ると調査団の仲間がこちらへと歩いて来ています。
　透矢は軽く手を上げ、合流するべく走って行きました。目指すは大平原の向こう、聖域です。
　
「ま、きっと大丈夫だろうさ……皆もいるんだしな」

　皆さんこんにちは。【重層世界のフェアリーテイル】第一世界担当の風間　皇介です。
　第一世界では調査団として、この世界で起きている出来事の原因であるだろう聖域と神殿を調査し、事件の解決に当たります。
　前編である今回は、その中でも聖域を重視した話となります。

　
　なお、以下の情報はグランドシナリオでの調査において明らかになった内容です。これは全ＰＣが既に把握済みの内容となります。

・第一世界には幻獣と呼ばれる、不思議な霧が晴れる以前から聖域に生息していた動物達が存在する。
・高位の幻獣は人の言葉を話すと伝えられている。記録にあった例ではワシ型の幻獣『シクヌチカ』がそれに当たる。
・初期の調査において、一部の者が巨大なワシ型の幻獣に遭遇したとの報告あり。
・現在幻獣達は狂暴化する可能性があり、一度気絶させる事で一旦は治まるものの、根本的な解決には至っていない。
・聖域の中心に古代の神殿があり、そこから獣が苦しんでいるような咆哮が時折聞こえている。
・魔法の効果が通常より弱く、反面直接的な攻撃の威力が上がっている。

※第一世界のクラス適性として、以下のクラスは他のクラスよりも有利になります。
　セイバー(剣士)、サムライ(侍)、フェイタルリーパー(大剣士)、ラヴェイジャー(梟雄)、ローグ(盗賊)、
　ニンジャ(忍者)、ナイト(騎士)、モンク(格闘家)、グラップラー(拳王)、ビーストマスター(魔獣使い)、
　ドルイド、ドラゴンライダー(龍の乗り手)、アドベンチャラー(冒険者)、スペランカー（洞窟探検者）


　それでは、状況説明を。
　今回は聖域での戦闘・調査が中心になります。
　聖域は現在、一部の箇所に大平原よりも濃い瘴気が充満しているせいで、幻獣の大半が狂暴化した状態となっています。
　このままでは大平原に、更には村にまで被害が及ぶ事は確実です。ここで可能な限り抑え込んで下さい。
　聖域の幻獣は大平原より強力です。戦いに専念する方と、瘴気の除去を行う方に分かれた方が良いでしょう。
　現在は大きく分けて三つの場所で特に酷い状況となっています。

・神殿西側：主に熊・虎といった力に優れた幻獣がいます。高位の幻獣として大きなサイ（ベヒーモス）型の幻獣がいます。
・神殿東側：主に狼・馬といった機動力に優れた幻獣がいます。高位の幻獣として炎を吐く犬（ヘルハウンド）型の幻獣がいます。
・神殿北側：主に鳥型の飛行出来る幻獣がいます。高位の幻獣として翼を持った獣（グリフォン）型の幻獣がいます。

　また、聖域には調査団が遭遇したワシ型の幻獣がいます。
　狂暴化を起こしていない特別な幻獣です。探し出せば村での調査よりも深い内容を聞く事が出来るでしょう。

　それ以外に、別働隊として神殿の探索を先行して行う部隊が組織されます。目的は後編に備えた中継地点の確保です。
　（今回は獣の咆哮の発生元までは行きません）
　深い位置に中継地点を置く、何かを発見する、中継地点に有効なアイテムを持ち込むなど、内容によっては後編の難易度を下げる手助けとなるでしょう。
　聖域側が手薄にならないよう気を付けながら、こちらの探索も行ってみて下さい。
　
　最後にＮＰＣの篁　透矢の動きですが、基本的にはワシ型の幻獣を探しています。
　ただし皆さんのアクション次第では別の行動をとる事もあり得ます。
　
　
　神殿だけでなく、聖域での結果も後編、ひいては結末にまで影響してきます。
　皆さんで協力して、最善の結末を手に入れて下さい。

・幻獣達と戦う

・瘴気の原因を何とかしたい

・ワシ型幻獣を探す

・神殿を探索する