シナリオガイド【イコン参加可】
シボラに蘇る「世界の危機」。悪夢の日を乗り越えろ!
シナリオ名:【ぷりかる】蘇るシボラ英雄伝説 / 担当マスター:
相景狭間
昔々、私の兄シャフラザードは悪竜フェイターン打倒の為、水晶骨格に身を捧げました。
それは、女王より賜りし神器。
使う者を、最強の魔導兵器へと作り変える女王器。
女王は、これが使われる時が来る事を望まなかったと兄は言っていました。
しかし29の精鋭達はすでに倒れ、私も兄も戦える身体ではありませんでした。
そう、仕方がなかったことなのです。
水晶骨格は、確かに兄を強い生き物へと変えました。
悪竜を倒した兄は凱旋し、大英雄と呼ばれました。
けれど、私だけは気付いていました。
あの時、すでに兄は狂い始めていたのだと。
それが兄にも分かっていたからこそ、私にこの水晶の短剣を託したのだと……。
「スケルトンドラゴン……悪竜フェイターンってやつね。そいつが今、ドニアザードの村の上空に留まっている、と」
アーシア・レイフェル(あーしあ・れいふぇる)は、目の前に広げられた地図に目を落とします。
「ドニアザードの村の地下にあるのは大英雄の墓……そこに今代のドニアザード……つまり、あっちの長がいるのよね」
同じ地図に目を通すのは、ドニアザードの身体に憑依したシェヘラザード・ラクシー。
そう、ここはシェヘラザードの部族の村。
一度撤退した一行は今、ここで作戦会議を行っていました。
「ネクロマンシーで操られてる以上、ドラゴンを相手にするのは時間の無駄ね」
「とはいえ、放っておくわけにもいかないわよ」
そう、死骨竜フェイターンを倒すには術者を倒す必要があります。
必要な魔力量から考えれば、術者は魔導生命体と化した長。
つまり、フェイターンが何処かに行かないように足止めしつつ長を倒す必要があるわけです。
「だが、あれは生身では無理だな。イコンを使うしかないが……三体が限度といったところだろうね」
「なんで言い切るのよ」
ジト目のシェヘラザードに、それまで黙って見ていた青年……オルヒト・ノーマンは涼しげな笑顔で答えます。
「イコンを使えば、あのドラゴンの最優先の標的になる。地上でイコンを運用すれば、村の被害が甚大だ。これは分かるね?」
「そうね」
「そして空はドラゴンの魔力で満ちている。三体以上の飛翔は空間の乱れを招き、甚大な被害を生むだろう」
つまり、イコンの運用は三体まで。しかも、空戦が可能なもの、ということになります。
「時間的にも、三体までが限度だろうがね」
「そーね。で、英雄の墓の場所だけど……」
「ドニアが知ってるわ。今なら、あたしにも分かる」
シェヘラザードはそう言うと、そっと目を閉じます。
この体の持ち主……シェヘラザードの幼馴染で、次代のドニアザード。
今は意識を深く沈めていますが、この戦いが終わる頃には目覚めさせる事が出来るでしょう。
「そこに乗り込んで、あっちの長を止める。それが最優先よ」
「そうだな。それが出来れば、この戦いは終わるだろう」
シェヘラザードの言葉に、シェヘラザードの部族の長もそう答えます。
「お前達の話が本当ならば、もはや言葉で止める事は叶わぬだろうが、な……」
寂しげに言う長に、シェヘラザードは少し表情を曇らせます。
長が狂った。
ドニアザードの言っていた言葉。
そして、伝説に謡われる水晶骨格の力。
激しい戦いになる事は間違いありません。
そして、恐らく……伝説もまた、繰り返されるのでしょう。
「……向こうの長にトドメを刺すには、水晶の短剣が必要よ」
少しの迷いの後に、シェヘラザードはそう口にします。
それは、次代のドニアザードである自分の幼馴染の記憶から引き出した知識。
かつて大英雄を殺した、もう一つの女王器。
「女王器……水晶短剣。ドニアは持ってなかったから……恐らくは、村の何処かにあるんだと思う」
とはいえ、長もその短剣の事は知っていると考えて間違いはないでしょう。
長の手の者が先に短剣を得るか、こちらが短剣を得るか……それは、時間との勝負になります。
「お前達、もう一度あたしに力を貸して。この戦い、今日で終わらせるわ……!」
シェヘラザードはそう言うと、ぐっと拳を握ります。
蘇った悪竜。
新たに生まれ、そして狂った大英雄。
蘇ったシボラの伝説は今、契約者達の前に立ちはだかっているのです。
担当マスターより
▼担当マスター
相景狭間
▼マスターコメント
こんにちは、相景狭間です。
シェヘラザードを取り巻く問題は、これで一応の解決となります。
平たく言えば、最終回です。
皆様の活躍により、当初よりも根深い問題まで切り込む最終話となりました。
この勢いで、大団円目指してください!
■探索について
ドニアザードの村(地上)、大英雄の墓(地下迷宮)の探索となります。
地上、地下共にスケルトン兵やドニアザードの部族の精鋭達がウロウロしています。
見つかれば戦闘になることは避けられません。
また、大英雄の墓の内部では古代の人型ゴーレム「魔操兵」も出現します。
落とし穴などの罠も満載のようですので、お気をつけください。
なお、大英雄の墓内部はガルデの置き土産として、お馴染みの特殊な魔法「魂の刃」がかけられており、入る時には最大で二人ずつしか入れません。
また、契約者とパートナーは一組につき一人ずつ(MC一人、LC一人の組み合わせ)しか墓の中に存在する事が出来ません。
勿論、契約者一人のみでの入室は可能です。
LC追加の際には、一人までが最大となります。
内部での他の方との協力は可能です。
■空中戦闘について
イコン三体まで参加可能です。
足止めが任務ですので、無茶をしないように頑張ってください。
なお、誰が乗るかは相談や立候補などで決めてください。
掲示板にて『イコン搭乗』と宣言された方から、先着3名がイコンに搭乗するものとして扱われます。
規定の人数に足りない場合は、ネバーランドの構成員がイコンに乗って穴埋めになります。
・キマイラ
機体説明:理想追求機関ネバーランドの使用する空戦用イコン。
何らかの理由で破棄されたイコン達を回収し、徹底的な改造を加えています。
もはや元が何だったか分からない程のソレは、「キマイラ」という名称で呼ばれています。
なのに同じ形のものが揃っているのは、オルヒトの芸術的才能が無駄に発揮されたせいだと言われています。
機体サイズ:M
標準装備:魔導砲
移動タイプ:飛行
■ボス敵について
・「新たなる大英雄」ドニアザード
現在の長であるドニアザードです。シェヘラザードの幼馴染ではありません。ややこしいですね。
超高レベルのソウルアベレイター相当の能力を持っています。
言葉は通じますが、話は通じません。
水晶短剣を発見した場合に持つ人間を一人決めてください。
水晶短剣発見後はその人に水晶短剣が装備されますが、その瞬間に全ての力を水晶短剣に持っていかれる為、全てのスキルは使用不能となります。
水晶短剣に力を溜める時間を稼ぐために相当時間持ち歩く事になるので自然と活躍は減りますが、トドメを刺す役割となります。
持つ人は相談で決めてくださって大丈夫ですが、水晶短剣に溜められる力は常に一人分です。
他の人に渡すとそれまで溜めた力は消えてしまいます(本人に戻るわけではありません)。
なお、シェヘラザードはドニアザードの魂に負担がかかる為、水晶短剣の使用が不可能です。
使う人は掲示板にて『水晶短剣装備』と宣言してください。
なお水晶短剣は水晶骨格の力を一時的に消し去る為だけの女王器ですので、他の敵には「全力で一回しか振るえない小さめのナイフ」でしかありません。
・「死骨竜」フェイターン
蘇り、骨の姿で操られる悪竜。
その能力は生前より遥かに落ちていますが、それでも伝説の時代を生きた風格と実力を備えています。
強力な雷のブレスを使用しますが、地上に向けて放つ雷の雨も持っています。
ただし、雷の雨は地上に自分を攻撃する何かが居るか、地上ごと焼き払いたいほどの戦力(四体目以降のイコン)が居る場合にしか使用しません。
即座に再生する為、基本的に倒せません。
■アーシア先生とシェヘラザード、ついでにオルヒトについて
ドニアザードの身体にシェヘラザードが入っています。
アーシア先生は今回、積極的に前に出て行くようです。
オルヒトは今回は援護の為に、以下の3つのうちの1つの援護を行ってくれます。
シェヘラザードの部族に伝わる秘伝の力も使われており、どれか一種類を一度しか発動する事しか出来ません。
掲示板で最終的に指定された援護を行いますので、こちらも相談で決めてくださって大丈夫です。
援護1:召喚「三十の偉大なる英雄」
シボラの土地の記憶から、三十の英雄達の幻影を召喚します。
英雄達は自動で移動し戦います。
会話、意思の疎通などは不能です。
なお、倒された後の再召喚はされません。
援護2:召喚「幻影の大英雄」
シボラの土地の記憶から、大英雄の幻影を召喚します。
大英雄の幻影は自動で移動し戦います。
会話、意思の疎通などは不能です。
なお、倒された後の再召喚はされません。
援護3:召喚「魔操兵団」
古代の金属製の人型ゴーレム「魔操兵」の軍団を召喚します。
四十体の魔操兵は剣を装備し、果敢に敵に立ち向かいます。
会話は不可能ですが、簡単な命令には従います。
なお、倒された後の再召喚はされません。
▼サンプルアクション
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2012年11月19日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2012年11月20日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2012年11月24日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2012年12月05日