シナリオガイド
あ、あなたの黒歴史データはいいいただきまちたっ!
シナリオ名:忘れたき黒歴史の流出危機 / 担当マスター:
流月和人
誰しもが心に抱える「ああ、なんであんなことしたんだろ」という思い出。
いわゆる黒歴史。それがもし、誰かの手にデータとして知られていたら?
そんな時、あなたならどうするでしょうか?
『こここここの放送を見ているぜぜぜ全員に告ぐ! ぼ、僕が所有するこのパソコンの中にはあ! きみたちのく、く、黒歴史データが網羅されている!』
電波ジャックを行い、テレビを占領したおどおどした男。
お手製テロップに『社会の歯車はもううんざり会会長 蒙 武李(もう むり)』という文字が。恐らく男の名前でしょう。
『ぼ、僕らの要求はたったひとつ! 働かなくても優雅に暮らせ、身の回りの世話をしてくれる綺麗なメイドさんを会員一人に一人ずつ配属させること!』
そんな要求が通るのなら私も会員になりたいです。
「……厄介が塊でやってきたわね」
「まったくだ」
放送を見ていた雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)と高円寺 海(こうえんじ・かい)は呆れています。
しかし、武李から放たれた言葉を耳にして、二人は気持ちを合致させるのです。
『し、信用なんてしてないと思うからランダムで選んだ二人の黒歴史データを、これから数時間ごとに少しずつバラしてい、いくよ!
バラされるのは、雅羅・サンダース三世、高円寺 海、さん、だ!』
「はい?」
「なに?」
同時に立ち上がってテレビに喰いよる二人。
『で、では手始めに。雅羅、さんはその災厄体質のせいでちょっとエッチなハプニング(パンチラ等)にもいっぱい遭ってるから、はいているパンツはいつも気合をいれてたりしてるんだ、だ』
「ど、どうしてそれを!」
「……いや、なんだ、その」
「聞かなかったことにして!」
言いよどむ海と赤面する雅羅。
『海、さんも小さい頃は兄四人にいつも泣かされてたんだ、ね。これが大声を上げてない、てる画像だ!』
そこには兄四人にボールを取られて大泣きする海少年の姿が!
「あの頃は兄貴たちが強かったんだから、仕方なく……!」
「……意外に可愛いところがあるのね」
「……よしてくれ」
テレビの中に映る武李を射殺さんばかりに睨みつける海。
『こ、これで少しは理解したかな? も、もし反抗する人がいたら容赦なく黒歴史データを暴露させてもらうよ。
そ、そうじゃなくとも要求が飲み込まれない時間の分だけこの二人の黒歴史データを暴露するからね。よ、よき返事をお待ちしてるよ……ああ、緊張した』
最後の最後でしまらない武李でした。
しかし、どうやら彼の手中には本当に黒歴史データがあるようです。
(これはまずいわ。厄介中の厄介だわ……)
(雅羅の体質がうつったか……)
「海!」
「ああ」
二人が顔を見合わせます。
「なんとしても止めるわよ!」
「じゃなきゃ困るからな」
こうしてお互いの名誉を守るために(ある意味)凶悪な相手、武李をとっちめにいくのでした。
担当マスターより
▼担当マスター
流月和人
▼マスターコメント
初めに。
このシナリオを楽しむため、MC及びLCの黒歴史をアクション内に書いて頂きたく存じます。
別に私(流月和人)個人が皆様の黒歴史を聞きたいなーと思ったわけでは、決して、決してございますん!
全ての人間が光で構築されることはなく、どこかに影が隠されている。
この度は皆様の黒歴史が世に公表されてしまう(可能性がある)ことを、先にお詫び申し上げます。
さて、『社会の歯車はもううんざり会』の会長『蒙 武李』の手中には、あらゆる者の思い出したくない過去、黒歴史データが握られています。
そのデータが流出すれば、封じ込めていた過去を思い出し恥ずか死することも想像に難くありません。
それを阻止するべく蒙 武李を無力化して頂きたいのです。
極悪人?蒙 武李はツァンダにある大きめの放送局にいます。武李はこの放送局からパラミタ全土に向けて放送を流しました。なんという極悪非道な……。
放送局の内部には会員たちがおり、なりふり構わず襲ってきます。それをいなし、倒しながら、放送局の奥にいる武李をはったおしましょう。
武李は非常に気が弱い人物です。契約者たちには到底敵いません。
また彼を護衛する者たちもそこそこ訓練されている程度なので、皆さんが苦戦する相手ではありません。
ですが武李を、無理に、攻撃しようとすれば、自衛のために黒歴史データを暴露すると脅してくるでしょう。雅羅の言うとおり、厄介な相手です。
ではどうするか?
……更にその上、バラされる前に自分の黒歴史をバラしてしまいましょう。
彼が持っているパソコンには簡易の人工知能が搭載されています。
しかし、この人工知能がお粗末な作りで、搭載されている集音マイクから合理的ではない発言を聞き取り認識するとエラーが発生します。
黒歴史、人に知られたくない自分の秘密をあえてぶちまける程の不合理ならば、エラーは確実に発生します。
そしてエラーを蓄積させ、パソコンをショートさせてしまえばデータもなくなる。故に自分の黒歴史をぶちまけて頂きたいのです。
(搭載されている人工知能は黒歴史関連のデータ整理や集積に使われ、それ以外のデータは保持しておらず、
黒歴史関連以外の合理的ではない発言では、そもそもその発言が合理的ではないと認識できないため、エラーは発生しません。
要約すると、黒歴史をぶちまけた時のみエラーが発生します)
しかし蒙 武李もただただ時間を浪費するわけではありません。一定時間ごとに雅羅・サンダース三世と高円寺 海の黒歴史がバラされます。
また気弱な武李には心の余裕がなく、事態の収拾にあまり時間がかかりすぎると、暴走してシナリオに参加した全員の黒歴史を一気に暴露してしまいます。
こうなった場合、流月の黒歴史も流出してしまうことになります。
……え?
以上を踏まえてのサンプルアクションです。
(1)蒙 武李に最凶の黒歴史を叫ぶ
(2)黒歴史は叫べないけど蒙 武李を止めるために加勢する
(3)面白そうなので蒙 武李に加担する
※武李に加担した方でも黒歴史を暴露される可能性はあります。
さあみなさん。
蒙 武李にありったけの黒歴史を叫び、今の俺は過去なんかに縛られないんだはずかしいいいい!
と思いながら蒙 武李を成敗してあげてください。
雅羅・サンダース三世と高円寺 海、更にご自身の、あとついででいいので流月和人の黒歴史流出を阻止してください!
▼サンプルアクション
・蒙 武李に最高の黒歴史を叫ぶ
・黒歴史は叫べないけど蒙 武李を止めるために加勢する
・面白そうなので蒙 武李に加担しよう
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2013年11月16日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2013年11月17日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2013年11月21日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2013年12月03日