■依頼内容
依頼内容を簡潔に纏めると、
『シミュレーター世界を荒らしているエリザベートのコピーを倒す』
という事になります。
しかし、コピーされた人格データは本人でなければ消去することができません。
そのうえ、エリザベート校長自身はプログラムによりレベル1の状態として扱われてしまっています。
コピーを倒す為には、シミュレーター世界で校長を鍛えなおし、
それに併せて皆さんの援護が必要になってくるでしょう。
幸い、シミュレーター世界の日数の経過は現実世界と比べて非常に早い為、
シミュレーターで1年が経過しても現実では1週間もたっていないでしょう。
豊富な時間を利用して、バグの元になる校長のコピーをどうにかしてください。
また、皆さんに提供された装置の資料はこちらになります。
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■魔術式催眠型学習装置について
この装置はカプセルポッドに入り眠ることで、
精神を幻惑魔法によって作り出した疑似空間へ隔離させます。
疑似空間では現実と同じように生活を行うことができ、疑似的に設計された魔物相手に実戦シミュレーションが可能です。
また、生物や食物に関してはパラミタに存在する基本的な物が設定されています。
市街地エリアには疑似人格を搭載したデータ上の人間が存在しています。
しかし、現在では設定された動作を繰り返す事しかできません。
精神空間での出来事となる為、肉体には一切影響が発生しません。
たとえ瀕死の重傷を負ったとしても本来の肉体が怪我を負ったり死んでしまったりという事はありません。
※痛みはあります。
同じように食事をせずとも生活をすることは可能です。
※空腹感はあります。
使用者本人の能力を完全にトレースすることができる為、疑似空間においてスキルや能力。
所持しているアイテムは自由に使うことができ、実際に消費することがありません。
※デバッグ機能に関しては搭載されておりません。
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一度は完成したこのシステム、しかし現在は何者かの影響でデータそのものが書き換えられているそうです。
それにより、新しいバグが発生しているらしく、予想されているものは以下の通りです。
・見た目は地面だが、抜けてしまう空間があるかもしれない
・見えない壁が残っているかもしれない
・魔物の設定がおかしくなっているかもしれない
・疑似人格を搭載したデータ人間の挙動がおかしくなっているかもしれない
上記のもの以外にも、予想のつかないバグはいくつもあると思われます。
■シミュレーターの世界の状態
魔王と名乗るエリザベートのコピーが好き放題我儘にやっているらしいですが、世界そのものは平和です。
ただ、モンスターが想定以上に活発になっているらしく、定期的に街を襲撃を行ったりなどしているようです。