天御柱学院

逃げ遅れた女子生徒は息を切らしながら廊下を走っています。
イルミンスール魔法学校は謎の組織の襲撃を受けていました。
突如として表れた敵は図書館や教室などの施設を襲いました。
敵は大勢います。頭部に緑の炎を纏った骸骨たちは暴れ回り、槍で武装した男たちは誰かを探し回っています。


「一体なんだっていうのコイツら。……まさか鏖殺寺院！　力を失ったって聞いたのに――きゃあ！！」
突如教室の壁を突き破って骸骨が飛び出しました。骸骨は女子生徒に襲い掛かろうとしています。
もはやここまでと身を守ったそのときでした。骸骨の体はバラバラに爆発し辺りに骨が散らばりました。

助けたのはエリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）でした。
「あ、ありがとうございます！」
「早く逃げるですぅ」
生徒はエリザベートに促されるまま逃げました。

と、アーデルハイト・ワルプルギス（あーでるはいと・わるぷるぎす）の小さな幻がエリザベートの肩に立ちました。
『まったく、なんなんじゃこいつらは』
「私に分かるはずないですぅ」
『まあ、良い。それなりに腕が立つようじゃからな。イルミスールの腕に覚えのある生徒に応援へ向かうよう言っておいた。近くに居る他校生徒にもな。救護やひよっこ達のフォローも頼んである』
「ありがとうですぅ。皆が来るまで私は逃げ遅れた生徒たちを助けるですぅ」
『そうそう、ドでかいスコップを持ったドラゴニュート。気をつけろ、なかなかやるぞアレは』
その時です。
天井が崩れ瓦礫と共に何かが落ちてきました。
それは大きな体のドラゴニュートでした。身の丈よりも大きなスコップを持っています。
どうやらこの男がアーデルハイトの言っていたドラゴニュートのようです。
「そのツラぁエリザベートだな？　俺はドグマ教のゴワン・フルティー。リリーはどこだ！　リリー・ペラドンナはどこにいる！」
スコップの先をエリザベートに向けました。
ドグマ教？　とエリザベートは少し顔をしかめました。
国家神崇拝が主であるパラミタでは、なんちゃら教というのは珍しいものでした。
「リリー？　お花の名前ですぅ？」
「ウチの仲間がイルミンスールに潜り込んでるって話だぜ」
「知らないですぅ。聞いたことがないですぅ」
「ヘッ！　シラを切るってんなら勝手に探し回るぜ」
「むむっ。これ以上暴れさせるわけにはいかないですぅ。出て行ってもらうですぅ！」
エリザベートは身構え、手のひらに魔力を集中させるのでした。

イルミンスール魔法学校が謎の組織に襲われています。
ドグマ教という組織です。詳しいことは分かっていません。
ですがエリザベートは何か知っているようです。

■生徒たちについて
校内にはまだ逃げ遅れた生徒たちがいます。誰かの助けを待っているはずです。
急いで救出に向かったほうが良いでしょう。

■エリザベート・ワルプルギスの現状
校長のエリザベート・ワルプルギスはゴワンと戦っています。
戦闘で疲労はかなり溜まっているでしょう。もしかしたら怪我をしているかもしれません。
魔法や道具で回復させてあげると良いでしょう。

■敵について
・ドグマ教戦士
槍を装備しています。大した強さではありません。
余程油断していない限り負けることはないでしょう。

・ソルジャーぺステ
骸骨はペステと呼ばれるモンスターです。
身長は2メートル近くあります。頭蓋骨はカラスでその頭部に緑の炎を纏っています。
片手剣と盾を装備しています。
攻撃力も防御力もかなり高くドグマ教戦士よりも強いです。

・ゴワン・フルティー
部隊を指揮しているドラゴニュートはドグマ教の幹部のゴワン・フルティーです。
彼は頭は悪いですが戦闘能力はピカイチです。
怪力で高い攻撃力を誇ります。それだけでなく鍛え抜かれた体は頑丈でとても打たれ強いです。
強力な必殺技でないとダメージは与えられないでしょう。
また彼は自身の体よりも大きなスコップを持っていて、それを思いっきり振り回して攻撃してきます。
戦いを挑むなら攻撃に当たらないように注意してください。

・邪魔な瓦礫を退かす。

・エリザベートを助けに行く。

・ツインスラッシュでゴワンを倒す！