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ガルディア・アフター ~甦りし影の魔女~

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ガルディア・アフター ~甦りし影の魔女~

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シナリオガイド【イコン参加可】

復活した影の魔女を倒せっ!
シナリオ名:ガルディア・アフター ~甦りし影の魔女~ / 担当マスター: ウケッキ

 夜で光はなく、薄暗い通路。揺れるロウソクの炎がゆらゆらと壁を照らしています。
 そこを歩く黒いローブの女性ストレガ・マッサー。彼女のそばには気絶したルカ・シーニュを抱えたガルディア・ノーマッド(がるでぃあ・のーまっど)が歩いています。
 彼の髪は黒い普通の色に戻っていました。瞳も紅くはありません。ですが、その表情はまるで凍りついたかのように無表情でした。
「さあ、着いたわよ。感動の再会と行こうかしら。そう、娘と父のねぇ……」
 そういうと、ストレガは頑丈に閉じられた扉の施錠を外し開きます。
 ぎいいっと軋むような音を上げ、扉が開かれると部屋からは冷たい空気が流れてきました。
 部屋には質素な調度品と大きなベッドが一つあります。そのベッドの上に寝ているのは領主その人でした。
「領主様……連れてきてあげたわよ、あなたの可愛い可愛い娘さんをね」
「ああ……うう、あ……」
 領主はベッドに縛り付けられ、どうやら声すらまともに出せないほどに衰弱しているようでした。
「あらあら、変わり果てた姿ねぇ。遺跡へと私が行く前に打ったお薬がそんなによかったのかしら?」
 腕を組みながらくすくすと笑いながらストレガは領主へと近づきます。
 するすると拘束を外すと彼女は領主の身体に手を這わせます。その手付きはあやしく、耳元に吐息を吐きかけ、囁きます。
「ほら、もうずいぶんと……我慢しているんでしょう? もう我慢しなくていいのよ? 本能に忠実に、ね」
 彼女はおもむろに手を領主にかざすと、黒い輝きと共に影が領主を包み、次の瞬間目を赤く輝かせた領主はストレガを押し倒します。
「ぐがああ……ァァアァァッ!」
「ふふっ、そうそう。そうやって本能剥き出しでいいのよ。でもね、私じゃなくて……獲物はあっちよ?」
 軽く領主を押し返すと、ストレガはルカの方へと彼を向ける。彼はルカに猛進しその身を床へと組み伏せてしまいます。
 貪るようにその首に喰いつこうとした時、異様な気配を察知したのかルカは目を覚まします。
「う……あ、ここ、は……? お、お父様ッ!?」
 驚愕の表情のルカが見たのは慣れ親しんだ優しい父ではなく、目を妖しく輝かせ自らに覆いかぶさり襲い掛かってきている父でした。
 その顔を押し返し、足をばたつかせて一生懸命に抵抗するルカですが、領主の力は強く反撃もままなりません。
 肌は爪で傷をつけられ命の危機に瀕するルカ。しかし、まだ絶望はしておらず、必死に生きようと抵抗します。
「いやあっ……お、父様、やめて……いやぁぁ」
「ふふふ……どこまで持つのか見ていてあげたいところだけど。騒々しいお客様のお相手をしないとね……行くわよ、ガルディア」
 領主とルカをその場に残し、ストレガとガルディアはどこかへと去って行きます。


 ――――その頃、町の遥か上空では教導団所属の大型輸送艦がイコンの出撃準備を整えたところでした。
 大型輸送艇の周囲には囲むように四隻の空中戦艦が待機しています。
 その大型輸送艦の艦橋で艦長の男性がモニターを眺めながら指示を飛ばしていました。
「準備ができ次第、地上部隊の支援を行う。各員、気を抜くなよ!」
「ここまでは、特に何の問題もなく部隊を展開できていますが……果たしてここまでの兵力が必要だったのでしょうか?」
 そばに控える副官の言葉に反応するように艦長は答えます。
「普通に考えればここまでの兵力はいらないだろうな。だが、相手は古代兵器ガルディアと古の魔女。兵力は多いに越したことはない」
「そうでしょうか……私にはそうは思えないのですが。たかが二人相手にイコンや艦艇まで持ち出すなんて……」
「そうか、お前は知らんのだったな。あの影の魔女は……過去に教導団と交戦している、奴一人に我らは甚大な被害を出し、結局――――討伐は敵わず逃がしてしまった。そして行方を掴めずに今日に至るというわけだ」
「たった一人に……」
「そうだ。奴は影を用いて、艦艇、イコン、魔物……あらゆる物を生成する。奴を仕留めない限り、その兵力に底はないものと思っていいだろう」
「そんなことが……」
 艦長は何かのデータを副官に見せます。
 それは紅い装甲を持ったイコンのように見え、修復されたという旨と強化改造が施された位置が表示されていました。
「これは?」
「ガルディアの前の身体となっていた古代兵器、登録名はガルーアだ。遺跡から回収し、人が乗れるように改修したのだが、どうやらガルディア以外には動かせないことが分かった。他の者ではどうしても起動しない。実質、奴の専用機だな」
「そうだったのですか。ですが、これが今回の事と何の関係が……?」
「こいつが研究施設から飛び立った。こちらの制御を一切振り切ってな……意味は分かるな?」
「……ガルディアの元へと呼び寄せられたということでしょうか」
「そういうふうに上層部の連中は考えているようだな。私もそう考えている。回収が困難な場合は破壊せよ、という命令もくだっている」
「なるほど。しかし破壊ですか……スペックを見る限り、通常のイコンの数倍かそれ以上の数値を誇っているこいつを壊すのは骨が折れそうですね」
「そうだな……だが、命令は絶対だ。文句は言えんだろう。我々はそれに――――」
 そこまで言った所で轟音と共に艦が揺れました。急な衝撃に警報が鳴り響きます。
「何があったッ!? 状況を報告せよ」
「報告します! 護衛していた空中戦艦のうち、一番艦、三番艦が何者かの襲撃を受け、中破……いえ、今……轟沈を確認しました!」
「敵の中に、古代兵器確認! 古代兵器と共に黒いイコンサイズの敵機、複数確認! こちらに向かってきます!」
 みるとモニターには炎に包まれ、連鎖的に爆発し砕け散る空中戦艦二隻が映っています。
 艦長は歯をぎりっと食いしばり指示を飛ばします。
「イコンの発進を急げッ! 対空砲火開始、敵を近づけないように弾幕を張れ! うかうかしていると落とされるぞ!!」
「これが……古代兵器の……力……」
 副官の目には紅い古代兵器の戦う様が映っていました。
 紅い古代兵器は空中戦艦の二番艦直上から急降下していきます。対空砲火が撃ち落そうと無数に発射されますが紅い古代兵器には当たりません。
 太いビームの連射を右手に持った細く長大なブレードで捌くと、すれ違い様に一閃。二番艦の側面が爆発し、大きく傾きます。
 側面の対空砲火を弧を描くように躱すと、紅い古代兵器――ガルーアは二番艦を真っ二つに引き裂きます。爆発が幾重にも発生し黒煙を上げながら町の近郊へ二番艦は落下していきました。
「こんなものに……勝てるのか……私達は……」
 副官は恐怖の表情を浮かべながらモニターに映るガルーアを眺めていました。


 一方地上では、町に発生した影の魔物と突入部隊が激しい戦闘を繰り広げています。
 その部隊の中には、遺跡での救出作戦に参加した契約者達とベルネッサ・ローザフレック(べるねっさ・ろーざふれっく)の姿がありました。
 ベルネッサは影の魔物を撃ち抜き、時には蹴り飛ばし、獅子奮迅の戦いを見せます。
「まったく、数だけは多いわね……あいつの所にいくまでにどれだけやらないとなのかしら」
 特に息を上げた様子もなく、次々と魔物を撃破して突入部隊と共にベルネッサはストレガのいると思われる領主の屋敷を目指すのでした。
「待ってなさいよ……ストレガ。ルカちゃんも、あの『ポンコツバカ』も奪い返して、この世の地獄ってやつを見せてあげるわ!」
 目の前にまで見えた屋敷を睨みつけながらベルネッサはそう言い放つのでした。

担当マスターより

▼担当マスター

ウケッキ

▼マスターコメント

初めての人もそうでない人もこんにちわ。ウケッキです。
今回は空中戦と地上戦、救出戦が繰り広げられるお話となっています。
前回のお話「〜ガルディア・アフター〜 石の魔物と首なし騎士の猛攻」からの続きになります。

行動の大まかな参考としては

・教導団の艦艇と共に空中戦をおこなう。
・突入部隊の支援として影の魔物を倒す。
・突入部隊としてストレガを討伐する。
・別働隊として残された町の住民の救出を行う。

となります。

まず空中戦ですが、
四隻いた空中戦艦のうち三隻は轟沈。残っているのは四番艦と大型輸送艦のみです。
また、四番艦の損傷は大きく戦力としてあまり期待はできません。
大型輸送艦にはイコンが多数搭載されていますので、大型輸送艦から発進したり、途中で補給に戻ることが可能です。

地上戦、突入部隊の支援ですが、
次々と湧く影の魔物との戦闘になります。
サイズは小型の魔物サイズからイコン級の大型の魔物まで出現します。

ストレガの討伐ですが、
狭い屋敷内での戦闘となります。また、ストレガは強力な精神攻撃を使うので対抗策がなければ
戦闘中に戦闘不能に陥ってしまう可能性もあります。

住民の救出ですが、
影の魔物が出現した為に多くの住民は町から避難しましたが
まだ残されている住民達がいるようです。影の魔物の襲撃から生き残った屋敷の警護団の団員達が住民を守り、
どこかに隠れているとの情報もあります。

▼登場人物
ガルディア・ノーマッド
:教導団預かりの剣士。古代に作成された古代兵器。
 身の丈ほどもある長刀を武器に高速戦闘を得意としている。
 現在ストレガに操られ、教導団に対し敵対行動中。

ベルネッサ・ローザフレック
:通称“ベル”。
 現在、パラミタのことをもっとよく知る為に日々パラミタを冒険中。
 今回は前回ストレガにコケにされたのでその仕返しと、ガルディア――ベルに言わせると『ポンコツバカ』とルカを救出する為に作戦に参加している。

 ガルディアとの戦闘で右肩に受けた傷により戦闘力が低下しているが、本人は痛みなどお構いなしに駆け回っている。

ストレガ
:力を取り戻した影の魔女。その性格は陰湿であり、狡猾。
 影からあらゆるものを生成する力を持ち、精神攻撃も扱う。

ガルーア
:ガルディアの今の身体以前に使用していたボディを復元した物。
 古代兵器であるがほぼコア以外全壊していた為、復元にはイコンの技術とパーツが用いられている。
 復元後、本来であればデータ収集機となるはずであったが、ガルディア以外では操作できないことが判明。実質、彼の専用機という扱いである。
 破損以前の装備を再現する為、腰部側面に小型のビームキャノンが二門。両肩、両足側面部には分裂弾頭搭載型ミサイルランチャーを搭載。
 ガルディアの戦闘スタイルに合わせた長大な長刀も装備されている。

 全身のスラスターにより縦横無尽な動きが可能ではあるが、重装甲を再現する為にその速度は普段犠牲になっている。
 しかし各部アーマー、腰部側面、両肩、両足側面に装着された武装のパージが可能となっており、全てパージすることで高機動性の再現に成功。
 また、その場合は高速機動による長刀での近接戦闘のみに戦闘方法は限られてしまう上に各部フレームが剥き出しとなる為、被弾すればただでは済まない諸刃の剣ともいえる。


▼サンプルアクション

・他のイコンが出撃するまでの時間を稼ぐ

・魔物を倒して、突入部隊の道を切り開く

・ストレガを倒し、ルカとガルディアを救出する!

・住民を助ける役目も大事だろ

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年03月03日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年03月04日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年03月08日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年03月19日


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