シナリオガイド
普通の一日。大切な記念日。あなたと過ごすなんでもない一日。
シナリオ名:【未来シナリオ】大切な今日 / 担当マスター:
川岸満里亜
パラミタに住む人々が、平和を感じ始めてから少しの時が流れました。
ロイヤルガード隊長の神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)は今も隊長として、国のために働いています。
パートナーのアレナ・ミセファヌス(あれな・みせふぁぬす)も、侍女として宮仕えを続けています。
ただ、アレナは近いうちに仕事を変えてもらおうと思っていました。
普通の剣の花嫁のように、パートナーの剣の守り手として、生きたいと思っているからです。
そして……大好きな人と、結ばれたいとも思っていました。
優子の剣として、伴侶となる人と助け合いながら生きることが、彼女の夢になったのです。
「私は……家族が欲しい、です。でも、自分の子供については全く考えられない、んです……」
ある日の夜。アレナは優子の寝室で、思いを打ち明けました。
「普通の人のような、旦那さんと子供のいる家庭が持ちたいって気持ちになれたら思うんですけれど……私がお母さんになるのは、なんか違うんです。私には、何かが足りないんです」
彼女が欲しているのは、依存の対象。
親のような存在、兄のような姉のような存在。そして恋人。
優子の子供も見てみたいし、世話をしたいと思う。
だけれど、アレナは自分の子供については欲しいとは全く思えないのです。
“一番”が変わってしまうかもしれないから。
剣の花嫁の自分にとっての一番は、パートナーの優子で。
異性としての一番は、結婚の約束をした彼氏です。
だけど子供という存在ができたら、どうなってしまうのでしょう。
母は子をなにより愛するものだと思うけれど、自分の一番は優子でありたい。
そして自分のことを一番だと言ってくれる彼の想いは――自分ではなく、子に向けられるのだろうと。
だから怖い。今の幸せで大切な関係が変わってしまうことがとても怖かったのです。
「アレナ、キミは私と出会ってから、様々な経験をして考え方が変わってきた。
だが、精神はあまり成長はしていないように思える」
「……はい」
「キミの外見が私との契約の際に変わらなかったことも、ずっと気になっていた。
それは多分、キミの『変化』は何らかの力で抑えられているからだと思う」
優子は戸棚から、アレナを診てくれている医師、魔術師たちの名刺を取り出してアレナに渡しました。
「その力を、キミにかけられた全ての封印を解く時が訪れたのかもしれない」
迷いながら、アレナは首を縦に振りました。
「他にも当てはあるんだろ? 良く考えて、決心がついたら行っておいで」
「私の見かけや心が変わっても、私の優子さんへの想いや……大好きになった人達を好きだという気持ちは変わらないと思います。
……私のこと、皆は、好きじゃなくなっちゃうかも、しれないですけれど……」
「キミがどのように変わっても、変わらなくても、少なくても私たちの絆が切れることはないし、私にとってキミが大切なパートナーであることは永遠に変わらない」
アレナは優子の言葉に頷いて、決意を固めていきます。
大人になる決意を。
「……ところで、私と契約した時、優子さんが大切に思っていた人って誰でしょう?」
「祖父だな。女性なら、曾祖母」
「…………」
翌日、アレナは大好きな人と、光条兵器を取り出せなくなったことを気にしてくれている知り合い達にメールを打ちました。
「私は皆さんの知っている私ではなくなってしまうかもしれません。私が成長していくことを、許してくれますか……?」
アレナの状態をさぐるために、医療魔術師たちは彼女を深く眠らせました。
アレナに施された封印術を解くためには、彼女の精神の中に入り込む必要があるようです。
*****
季節は巡り、人々は成長をしていきます。
あなたは今、誰とどこで過ごしていますか?
担当マスターより
▼担当マスター
川岸満里亜
▼マスターコメント
こちらのシナリオでは、皆様の未来の日常の一コマを描かせていただきます。
アレナ・ミセファヌスの星剣問題をPCがご存じの方以外は、ガイドの内容は気にせず、アクションを書いてくださいませ。
他のマスターのシナリオについては参照出来ませんため、川岸のシナリオで描かれてきたPC同士の未来、NPCとの未来を希望される方にお勧めのシナリオとなります。
未来は、数日後から100年後くらいまでをご指定いただけます。
数年後、数十年後のように、曖昧にしておくのも良いかもしれません。
申し訳ありませんが、こちらのシナリオでは公式NPCの状況を含む、公式設定に関わる描写を行う事が出来ません。
世界的なことや、公式NPCの未来が知りたいという理由でご参加いただいても、ご期待に応える事は出来ないです。
描けるのは、あくまでPCご自身のことと、担当の川岸が自由に設定できる部分だけとなります。
お勧めのシーンは、恋人同士の結婚してからの日常や、2人で過ごす記念日の様子などです。
内容は自由に決めていただけますが、描写は1シーンとなりますため、どのシーンの描写が必要なのか分かるように書いていただければと思います。
■PC化していないゲストキャラの登場が可能です
LC1人追加につき、最大2人まで、PCの親近者のゲストキャラをシナリオに登場させることが可能です。
ゲストキャラ用として追加したLCはシナリオには登場いたしません。
ゲストキャラはその場にいた程度の描写になります。
PCの結婚式に両親を登場させたり、PC同士の未来の子供を登場させることが可能となります。未来の結婚相手をちらりと登場させることなども可能です。
こちらのゲストキャラにつきましては、LC欄に簡単な設定をご記入ください。台詞は短いもの1つまででしたら出来るだけ採用したいと思っております。
子供につきましては、同性同士の子供もOKです。
このシナリオでGAを行うPC以外のPCの子供や、公式NPCとの子供はご指定いただけません。
PC化されていない人物の他、待機LCをゲストキャラとして指定いただくことも可能ですが、ゲストキャラとして登場したLCにつきましては名前にリンクを貼ることはできないです。
すみませんが、ゲストキャラの描写を増やそうとするアクションを戴いた場合は、その部分はカットさせていただきます。あくまでその場にいる程度になるという条件にご納得頂ける方のみのご指定でお願いします。
■NPCのお誘いにつきまして
川岸担当のNPCと親しい方につきましては、そのNPCとの未来の一コマをご指定いただけます。
NPC分としてLCを1人追加してくださいませ(追加されたLCはシナリオに登場いたしません)。
■ガイドの物語につきまして
こちらは、アレナ・ミセファヌスが特別に好意を抱いている方(「アレナの…」がついた称号をお持ちの方)、もしくはアレナが剣を出せなくなったシナリオでアレナと接触した方、または星剣問題についての協力をアレナに約束してくださったことのある方のみ、関わっていただくことができます。
アレナの精神の中には2つの封印された扉があります。
ひとつは、空に架けた橋でズィギルによってかけられた封印。
もうひとつは、アレナがサジタリウスとして改造された時に施された封印です(この件は今回のリアクションで明らかになります)。
二つの封印の扉に近づくと、ズィギルの封印から波動による攻撃が始まります。攻撃を受けるたびに、PCの身体(精神体)が縮んでいきます。
改造時の封印の扉を通過できるのは、アレナが特別に好意を抱いている方のみとなります
(称号を持っている個人であり、パートナーは含みません)。
扉の先には、幼い姿をしたアレナが扉の先に向った人数と同じだけいます。
外に出ることを拒むアレナの心を扉の外へ連れ出すことで、封印が解けます。
アレナがサジタリウスとされるときにかけらたこの封印をどのように解くかで、彼女の今後(性格、外見)に変化が出ます。
ズィギルが施した封印は、意思エネルギーで破壊することが出来るかもしれません。アレナへの想いである必要はありません。
その先に、星弓ヴィータが眠っています。
精神世界には武具を持ち込んだりスキルを使うことは出来ませんが、意思の力を具現化することが可能です。具現化したものは当人から離れた時点で消滅します。
パートナーとの別行動は不可とさせていただきます。ずっと一緒に行動できるLCのみの追加、もしくはLCのみでご参加くださいませ。
▼サンプルアクション
▼予約受付締切日
(既に締切を迎えました)
2014年09月15日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2014年09月16日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2014年09月20日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2014年10月02日