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リアクション
「カイ、完敗だ……。
それに、あの子の、おまえに対しての気持ちの上でもな」
「ヤマダ……」
ヤマダが、溶岩に落ちた杜守 柚(ともり・ゆず)を助けてくれる。
「幸せになれよ」
ヤマダは、海に、柚を託すと、背を向けて歩き去って行った。
「お、俺のことも助けてくださいッス!」
良雄は無視される。
「柚……。
ようやく、気持ちを伝えられるな」
海は、回復してもらった柚に向き合う。
「この試合に勝ったら、俺は、おまえに気持ちを伝えようと考えていた。
これまで、待たせて、すまなかったな」
「海くん……」
頬を紅潮させ、柚は海を見つめる。
「柚、好きだ……!」
海は柚を抱きしめる。
これまで、できなかった分を埋めるかのように。
柚は、涙を流し、海の身体を抱き返す。
「私も、大好きです、海くん……!」
そして、夕日の沈む中、2人は、そっと、口づけを交わした。
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