蒼空学園のハーティオンだ。 私は、先ほどからこの島に大きな矛盾を感じている。 それはあの小高い山の存在についてだ。 私たちの現在の状況を照らし合わせると あの山はこの場所に『あってはならない』のではいだろうか。
これから私なりの仮定を述べさせてもらいたい。 何か思うところがあれば、感想を言ってくれると助かる。
私たちは、「島ごと流された」と思われる状況になっている。 その理由は「海京が見えなくなっている」という現実からだ。 しかし、ならばあの小山の存在に説明がつかない。
あの小山からは「微かに白煙が上がっている」。 ならばあの小山は活火山なのか? それは考えられない。なぜなら私たちは「島ごと流されたはず」なのだから。 火山現象とは地殻変動と地熱によって起こる現象であり 「島が海中と地続き」で無ければ起こりようの無い現象の筈だ。
以上の理由から、私は「我々が島だと思っているこの場所は、本当は島では無いのではなかろうか?」という仮定を立てた。 そして筏作りや食糧確保以外に、あの小山をの探索を提案したいと思う。
あの小高い山の白煙…あの正体を突き止めることが出来れば、この状況を打破する手段が見つかるのではなかろうか。
|