イルミンスール魔法学校の一角に『薬草学研究会』の会室はある。
木製の扉を開けて室内に入れば、薬草学に関する本が納められた本棚、
いくつかの植木鉢やプランターで育てられている薬草・ハーブ、
そして会員用の椅子とテーブルと、その上に薬草用のすり鉢・すりこぎといった小道具などが見える。
「まあ研究会って形で、私が好き勝手に使う部屋を1個確保したようなものなんだけどね」
とは、会長のソラ談。
――現在の医学は大きな発展を遂げているが、かつては経験による知識に基づいた不確かな技術であった。
経験から得られた治療や薬の知識は、最初は口伝で、後には文書として受け継がれた。
治療に主に使われるのは薬草であり、効き目があると経験から分かった薬草の混合物を飲んだり塗ったりした。
かつての町や村においては、薬草学に通じた者がいることで、住民の生活水準は大きく向上したのである。
「この会室には、地球とパラミタ両方の様々な薬草学の知識を記した本を集めたわ。
それと、いくらかの薬草・ハーブ・きのこ等の栽培も行ってる。
もし興味があるなら、あなたも好きに使ってくれていいわよ?
……ああ、もちろん散らかしたりしたらタダじゃおかないけど」
少々性格のひねくれた魔道書である会長はともかく、
この会室は確かな薬草学の知識を授けてくれるようであった。
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【コミュニティについて簡単な補足説明】
・主に「薬草学の知識を持っている」というPCのキャラクター付けのためのコミュニティです。
・入会制限は設けておりません。特技「薬学」目当ての入会も歓迎いたします。
・雑談ももちろん大歓迎!
・一応イルミンスール魔法学校の部活動ですが、他校から遊びに来た方、勉強に来た方も歓迎です。
(設立者のソラがフリーダムな性格なので、基本的に誰にでも会室を開放しています)