薔薇の学舎

■名も無き寒村の出身。貧困に苦しみながらも、兄と二人で幸せに暮らしていた。

■兄は、心の優しい少年で、村人からも愛されていた人物。同世代の村娘達からも好意を持たれていたにも関わらず、幼い自分一人に愛情を注ぎ、養ってくれた。ケントにとって、唯一絶対の誇り。だった。

■そんな兄も、今はこの世の何処にもいない。
幼い自分を庇い、死んでいった兄の華奢な肢体は、恐らく永劫、忘れられないだろう。