ごきげんよう。ゲームマスターの640です。シナリオガイド『老魔導師のまもるもの』後編をお送りします。
さて、前編において解かれてしまった──正確には「解けかけている」封印、それは『生命ならざるモノへの呪律』と呼ばれるものでした。
教会地下の霊脈にかけられたこの呪いは機晶姫や、魔鎧や、剣の花嫁といった「人間や悪魔といった他者の手によって命を与えられた、本来命を持つことのないもの」あるいは「ヒトの手によって造り出されたもの」であるパートナーたちの自我を奪い、その者の「最も信頼する相手」を「最も忌むべき相手」として敵と認識し殺意を与え、排除させる恐ろしい呪いです。
ですが現段階では封印は完全には解けておらず、そのためレベルが70以上であれば、襲いかかる身体は止められないまでも自我を保つことはできます。
レベルが90以上ならば、全精力を傾ければどうにか振り下ろそうとする剣を押しとどめることができるかもしれません。無論個人差はある程度、出てくるでしょうが。
ともあれなんにせよ、放っておけばいずれそういった人々も自我を失っていきます。また呪いに支配されたその精神は負荷に耐えきれず、そのうちに崩壊してしまうでしょう。この呪いの封印が完全に解けきり、ツァンダじゅうの霊脈へと広がる前になんとかしなくてはなりません。
前回の、前編より参加されている方々は引き続きこの教会にて事件に巻き込まれるかたちとなります。
また今回より参加される方々は夜の客としてであったり、田舎のフィールドワークの最中に巻き込まれたり。あるいは、教会と霊脈に発生した異変に、その様子をモニターしていた蒼空学園より依頼を受け救援・再封印のためのチームとして教会を訪れる人もいるでしょう。
そんな皆さんのとるべき行動は、数多く分かれています。
完全に封印が解けきる前に負傷した老魔導師を助け、彼女の指示の通りに再び、教会の四方へと魔力(SP)を打ち込み、霊脈を遮断すること。そして、封印を張りなおすこと。
暴走する各々のパートナーを食い止め、信頼しあう者同士が刃を向けあう状況を止めること。
孤児院の子どもたちを、避難させること。
封印を破壊したテロリストたちを追い、捕らえること。
今回、NPCとしては夏來 香菜はこの場を離脱したため、参戦しません。代わりに、救援チームとして派遣されたメンバーの一員として遠藤 寿子が加わります。
雅羅と彩夜は老魔導師や負傷者の治療に当たり、その後雅羅は負傷者や子どもたちの避難へと、彩夜は封印の作業にまわるようです。
それでは、皆さんの参加をお待ちしております。