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パラミタ・イヤー・ゼロ ~DEAD編~ (第1回/全3回)

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拷問島の死闘! 零が抱く野望“アポカリプスの開闢”とは……!?
シナリオ名:パラミタ・イヤー・ゼロ ~DEAD編~ (第1回/全3回) / 担当マスター: 水琴桜花

 葦原島の西、数十キロメートルに浮遊する三日月型の島。
 かつてこの島では人体実験が行われ、多くの人々が苦しみの果てに死んでゆきました。
 しかし事実は隠蔽され、島の存在は地図からも抹消されて、すべてはなかったことにされたのです。
『ねー知ってる? シャンバラの空には、人が閉じ込められて死んだ浮遊島があるらしいよ』
 そんな、霧のような噂だけを残して――。

 三日月型の島を視界にとらえた、空京 たいむちゃん(くうきょう・たいむちゃん)がつぶやきます。
「あれが……拷問島ね」
 拷問島――。
その名は、噂を知る人々が勝手気ままに呼んでいる島の通称でした。拷問島の形状は見る角度によって、クロワッサン、あるいは笑った口のようにも見えるでしょう。
 とはいえ、契約者たちの活躍により、拷問島の血塗られた歴史が明らかにされた今。
 見上げる島のシルエットから、たいむちゃんが連想したのはただひとつでした。
「……まるで、死神の鎌みたい」


 子供たちの改造をはじめとした一連の事件。
 その黒幕である八紘零は、側近の三種のギフトをひきつれて、拷問島に身を潜めています。
「零がいるのは、島の中心の地下にある核シェルターだね」
 たいむちゃんが、いつになく興奮気味に言いました。
 数々の悪行にくわえて、ファーストクイーンのクリスタルから情報まで盗み出した八紘零。憎むべき敵を間近にとらえ、たいむちゃんは少し気が急いているようです。
 しかし、島には高いセキュリティシステムが張り巡らされており、侵入できる場所が限られています。さらに島中からは、金属がこすれ合う音や、獣のようなうなり声、甲高い悲鳴がかすかに聞こえてきました。

「みんな。拷問島には敵がうようよいるみたいだから、気をつけてね」
 たいむちゃんは、契約者たちに向けて通信します。
「確認されているだけでも、 拷問器具に変身するギフトが六体。そして、機晶ゾンビと呼ばれる意識をうばわれた人たちがたくさん。あとは、強力なネクロマンサーがひとり……」
「へっ。誰がいようと、ぶっ潰してやるだけだぜ!」
 そう啖呵を切ったのは、花澤 愛音羽(はなざわ・あねは)です。
 先日まで零によって洗脳されていた愛音羽ですが、今ではすっかり彼のことを『敵』として認識していました。
 零が目論んでいる計画――アポカリプスの開闢
 その内容はまだわかりませんが、放っておけば多くの犠牲者がでるのは間違いないでしょう。いち早く零を捕らえ、計画を止めなくてはなりません。
「絶対にぶっ殺してやるからな! 待ってろよ、八紘零!!」
 愛音羽は、自分を洗脳して弄んだ男の名を叫ぶと、強く唇を噛み締めました。

 そんな彼女の後ろを、可愛い魔法少女――もとい、魔法少年のニコラ・ライヒナームがついていきます。
「島にいるネクロマンサーって、もしかして……」
 くりんとした瞳をうるませながらニコラはか細い声をあげました。持っていた杖をぎゅっと握ると、絞りだすようにつぶやきます。
「……お兄ちゃん、なの…………?」


 悲劇を生み出す男、八紘零。
 拷問島を舞台にした彼との死闘の幕が、いま開かれます。

担当マスターより

▼担当マスター

水琴桜花

▼マスターコメント

 水琴桜花です。
 前回から少し間が空いてしまいましたが、今回もどうぞよろしくお願いします!

 私のシナリオの黒幕であった八紘零との対決を、『パラミタ・イヤー・ゼロ』と冠し、全三回のシナリオとして描いていきます。
 零が企む悪意、“アポカリプスの開闢”とは一体なにか?
 その全容は、皆さまのアクションしだいで、徐々に明らかになっていくはずです。


拷問島について

 葦原島の西に浮かぶ三日月型の島です。
 かつては零の傘下である二つの企業が、この島に施設をつくり人体実験や化学兵器の開発を行っていました。
 ひとつめの企業は、子供たちを蟲に改造した軍事組織『エグゼクティブ・ジャイナ』です。エグゼクティブ・ジャイナはこの島で『拷問器具のギフト』を開発していました。
 島に住む人間がいなくなった今も、拷問器具のギフトたちは、実験体の悲鳴を求めてさまよい続けています。
『拷問島』の由来は、これら拷問器具のギフトたちから名付けられたものです。

 ふたつめの企業は、製薬会社のレインコートです。
 レインコートは度重なる研究の結果、C-ウイルスと呼ばれるウイルスの開発に成功しました。このウイルスは、人間を『機晶ゾンビ』に変える性能があります。
 しかし、最後の実験を前にしてバイオハザードが発生。島の住民は、ただ一人を除いた全員がC-ウイルスに感染してしまいます。
 零はすぐさま実験を中止し、島を閉鎖しました。その上で報道規制をかけて、拷問島を地図から消し、人々の記憶に残らないようにしたのです。



機晶ゾンビについて

『C-ウイルス』によって、脳を機晶石とよく似た物質に変換され、意識を奪われた人間です。肉体は人間のときのままなので、ほとんど腐っています。
 動きは鈍いのですが、苦痛や恐怖といったものが取り除かれているので、しぶといです。機晶ゾンビの活動をとめるには脳を破壊するしかありません。
 拷問島には機晶ゾンビが大量にうごめいており、契約者たちを襲います。


拷問器具のギフトについて

 八紘零の命により『人の苦痛を求める存在』として生み出されました。変身前の姿は、ゴスロリの少女です。
 零は彼女たちを懲罰少女【ディシプリン】 と呼び、とても可愛がっていました。

 ディシプリンは、以下の六体です。

「殉血に濡れし断頭台(ギロチン)」
 【剣】のギフトです。鋭利な刃物に変身し、契約者に切りかかります。

「鉄の非処女(アイアン・ビッチ)」
 【槍】のギフトです。無数の槍に変身し、契約者を貫きます。

「九尾の猫の鞭(キャット・オブ・ナインテイル)」
 【鞭】のギフトです。九本に分かれた鞭に変身し、契約者をしばきます。

「肉蝕む振り子の刃(スロースライシング)」
 【刀】のギフトです。ゆらりゆらりと動く刃物に変身し、契約者に切りかかります。

「姦する苦痛の梨(クパァ・ペア)」
 【杖】のギフトです。先端が開く直径1〜5cmの棒に変身し、契約者の身体の穴に侵入して引き裂きます。

「頭蓋骨粉砕機(ヘッドクラッシャー)」
 【器】のギフトです。頭蓋を締めあげて、契約者の頭を砕きます。

※ディシプリンたちと戦う場合は、複数体に対してアクションをかけることが可能です。


ネクロマンサーについて

 島の唯一の生き残りです。強力な魔術の使い手なので、C-ウイルスに感染しませんでした。
 彼は、かつて『蠱毒計画』で死んだ子供たちの霊を蘇らせ、契約者たちを襲わせます。
 ちなみに彼の正体は、行方不明になっていた『ニコラ・ライヒナームの兄』です。黄ばんだ白衣をまとっており、長身で、髪はボサボサ。三白眼。
 腹違いのため、ニコラとは似ていません。



八紘零について

 黒幕の彼は、島の中心の地下にある核シェルターに身を潜めています。
 核シェルターの場所はわかっていますが、そこにたどり着くためには零の手下たちを倒さないといけません。また、シェルターには特別な鍵がかかっています。

 零はシェルターのなかに、『アポカリプスの開闢』を行うために必要な魔導書を持ち込んでいることが判明しています。しかし、魔導書の詳細までは不明です。


三種のギフトについて

 零の側近で、変身前はメイドの姿をしています。
 それぞれ三種の神器をモチーフにした、『剣』『勾玉』『鏡』に変身します。
 以下は、彼女たちの変身前の詳細です。

天殉血剣(あまのじゅんけつのつるぎ)

 モデルのような体型。髪は黒色のロング。いつも冷静で、ふたりのお姉ちゃん的な存在。
 生命のあるものを触れた途端に切り離す力があります。
 零に従う理由は、『自分をありのままで受け入れてくれた』から。
 懲罰少女【ディシプリン】たちを使って契約者と戦います。


夜灼瓊禍玉(やさかにのまがたま)

 見た目は小学生低学年くらい。髪はピンク色のショート。おっとりしており、口癖は「ほえ〜」。
 身の丈の倍はある巨大なハンマーを持っています。
 零に従う理由は、『お姉ちゃん(天殉血剣)が好きな人は、好き』だから。
 機晶ゾンビたちを指揮しています。


夜炎鏡(やえんのかがみ)

 見た目は小学生低学年くらい。髪は赤色のツインテール。やんちゃな性格。
 両手に持った巨大なチェーンソーを振り回します。
 零に従う理由は、「おもしろそう」だから。
 ネクロマンサーとともに戦います。


 また、彼女たちの右手は特別な力が宿っているとされ、『赫空の掌(せきくうのたなごころ)』と呼ばれています。彼女たちが力を開放すると、空を赤く染める力が発動する。という報告がなされています。
 零が身を潜めている核シェルターの扉は、彼女たちの右手を同時に合わせることで開けることができます。それ以外の方法では開けることが不可能です。



拷問島の侵入ルートについて

 島はセキュリティシステムによって守られているため、侵入できるルートは、西側・北側・南側・東側の4つになります。
(拷問島は、北側を上向きにして、三日月のような形で浮かんでいます)


北側
 島の最北端から侵入するルートです。製薬会社レインコートの研究施設の前を通ります。そのため、『夜灼瓊禍玉』が指揮する『機晶ゾンビ』の群れが待ち構えています。
 このルートは花澤愛音羽が同行します。

南側
 島の最南端から侵入するルートです。軍事組織エグゼクティブ・ジャイナの研究施設の前を通ります。そのため、『夜炎鏡』と『ネクロマンサー』が子供たちの霊を蘇らせて待ち構えています。
 このルートはニコラ・ライヒナームが同行します。

西側
 島の一番くぼんでいるところから侵入します。そのため、零のいる核シェルターまでは最短ルートです。しかし島で最も強力な敵、拷問器具のギフト『ディシプリン』たちが待ち構えています。
 このルートは空京たいむちゃんが同行します。

東側
 島の一番ふくらんでいるところから侵入します。契約者たちが押しかけたことで、セキュリティに乱れが生じ、偶然できた侵入ルートです。
 ここからだと核シェルターにはたどり着けませんが、その他の領域を探索することができます。
 ちなみに各施設へは裏口から入れますが、他のルートに出るための出口は閉鎖されています。(逆にいえば、他のルートを選択した場合は島を探索することができません)

※東側は、私のシナリオが初参加というプレイヤーさんにおすすめのルートです。島を調べることで、これまでの経緯がはっきりしたり、新たな発見があるかもしれません。
 もちろん、どなたでも、お好きなルートから参加することができます。

 また、すでに参加してくれているプレイヤーさんで、私のNPCにまつわる称号を提示していただければ、そのキャラクターに対してもアクションをかけることができます。



 ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
 八紘零の悪行を止められるか否かは、プレイヤーさんたちの行動にかかっています!
 
 皆様の素敵なアクションを、お待ちしております。


▼サンプルアクション

・北端のルートから侵入する!

・南端のルートから侵入する!

・西側のルートから侵入する!

・東側のルートから侵入する!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年12月07日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年12月08日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年12月12日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年12月25日


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