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少女と執事とパーティと

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シナリオガイド

お嬢様の初めてのパーティ開催を成功させよう。
シナリオ名:少女と執事とパーティと / 担当マスター: 村野憂規

「本当に大丈夫ですか?」
 執事のライス・カッターが心配そうに目の前の少女に尋ねました。
「大丈夫よ。私を誰だと思ってるの!チズ・イリスフィルよ。私一人でも式典の一つや二つ簡単に準備出来るわ!」
 少女チズはライスに言い放ちました。
「はあ……」
 ライスは曖昧に頷きます。
「早速、準備に入るわ!」
 そう言うと、イリスフィルは招待状の作成に入りました。
「私もお手伝い致しますので、何なりと申しつけ下さい」

 事の始まりは少し前。
 チズは叔父のジョージ・イリスフィルと言い争いをしていました。
 本家の当主が亡くなり、跡を継いだ養子のチズのお披露目を兼ねて冬のパーティを開くことになっていました。
「貴方の手助けなど不要です!」
「何だと!兄の拾い子のくせに!」
 本家の跡を継ぐのは自分だと思っていた叔父のジョージは、この話を聞いたとき大変憤慨しました。
 当主が冬のパーティを開く事がイリスフィル家の恒例となっています。
 ジョージは冬のパーティを主催することで、自らが当主だと宣言するつもりだったのです。
「ふん、ならパーティの準備をすることだな。私は協力しないからな!」

 一週間後。執事のライスは進捗状態を理解していたが、イリスフィルに訊ねました。
「お嬢様、式典の準備は如何ですか?」
「だ、大丈夫よ!ただ文面が決まっていないだけよ」
 あれから一週間が経過しましたが、未だ会場すら準備出来ずにいました。
「……お嬢様。先ずは会場の手配をされては如何ですか?」
 そっとライスは助け舟を出すことにしました。
「そ、そうね。先ずはパーティ会場を決めようかしら」
「それが宜しいかと思います。会場が決まりませんと招待状に場所を書けませんので」
「では、ライス。出掛ける準備をなさい」
「畏まりました。準備致します」

「予約が取れない? 何故ですか?」
 とある庭園でイリスフィルは声を上げました。
「申し訳ありません。あるお客様から急遽使用したいと連絡がございまして。大変申し訳ないのですが、またの御機会に……」
「分かりました。行くわよ、ライス」
「はい、お嬢様」

「……此方もですか?」
「はい。申し訳ありません」
 係りの人間が頭を下げる。
 イリスフィルが訪れるいずれの庭園や会場も先客があり、その日の予約をとって行ったそうです。
「困ったわ。お父様が使っていた場所が何処も使えないなんて……」
「――お嬢様。少々確認したい事が御座います。お待ち頂けますか?」
「構わないわ」
「それでは失礼致します」
 ライスは一人、係りの所へ戻って行きました。
「あの、宜しければ先方に御連絡頂けないでしょうか?会場を譲って頂けないか話をしたいのですが……」
 ライスは係りの人に訊ねました。
「オーナーに確認しますので、少々お待ち下さい」
 係りの人が戻ってくると、予約をした人の名を答えました。
「ジョージ・イリスフィル様という方が会場を予約されております」
 その返答を聞いてライスは内心苦い顔をしました。
「御連絡いたしますか?」
「いえ、ありがとうございました」

「お嬢様、お待たせ致しました」
「何を聞いていたのですか?」
「会場を譲っていただけないか、確認をしていたのですが――」
 ライスの話が途切れました。言い出すのを躊躇っているようでしたが、口を開きました。
「会場を予約しているのが……ジョージ様なのです」
「何ですって!」
「はい。他の会場もジョージ様が抑えていると思われます」
「っ……叔父が先回りしていたなんて」
 悔しそうにチズは唇をかみ締めました。
「……お嬢様。一日だけ、お時間を頂けませんか?」
「何故?」
「ニルヴァーナ創世学園に古い知り合いがいるのです。彼に会場を紹介できないか聞いてみます」
「分かりました。許可します」

 ――ニルヴァーナ創世学園。 
 執事ライスは山葉 涼司(やまは・りょうじ)に会いに来ていました。
「忙しいところ悪かったね」
「いや、時間はあるさ。それで、お前から話があるなんて珍しいな。どうした?」
「相談したい事があってね。実は――」
 ライスは事の経緯を涼司に説明しました。
「パーティ会場か……」
「どうかな、有力貴族も来るから――下手な事をしてお嬢様に恥をかかせる訳にはいかないんだ」
「……分かった。校長に、学園の施設を使わせてもらえないか相談してみよう」
「助かるよ」
「あとは、パーティの準備手伝いも必要なんだろ」
「うん。本家のコックやウェイター、使用人はジョージ様に抑えられてしまって数が限られているんだ」
「創世学園の生徒はもちろん、シャンバラにいる各校の生徒にもパーティーを手伝ってもらえないか声をかけておくよ」
「助かるよ。そちらには多才な人が沢山居るって聞いているからね」
「それと、ジョージだったか?」
「うん。ジョージ様はお嬢様にパーティを失敗させて、当主として力が無いと宣伝したいみたいなんだ」
「なるほどな。お前の話を聞いていると、そいつは悪巧みが好きそうだ。お嬢様にどうあっても恥をかかせたいらしいな」

「涼司さんから此方に来いと言われてきたのですが……」
「君が海君か、宜しく頼むよ」
 ライスは屋敷にやって来た高円寺 海(こうえんじ・かい)に手を振りました。
「早速だけど、案内状の作成からお願いするよ」
「え?」

担当マスターより

▼担当マスター

村野憂規

▼マスターコメント

 お久しぶりです、村野憂規です。こんにちは。

 涼司達の目的は、チズお嬢様の冬のパーティを成功させることです。涼司達と協力し、パーティの運営を行って下さい。

 シナリオへの参加の仕方として、『パーティへの案内が来た』『手伝いを頼まれた』『ジョージに妨害を依頼された』等として頂ければと思います。

 手伝いの内容としては、例としては以下の様な物があります。
 『会場の準備』、『パーティスケジュール管理』、『コック』、『ウェイター』、『会場までの案内係』、『催し物』、『お嬢様の挨拶の内容の検討』、『来賓への挨拶依頼』
 『ジョージの妨害工作への対応』、『パーティ会場警備』等

 パーティへの手伝いには、夏來 香菜キロス・コンモドゥスも来ています。

 宜しく御願い致します。

 

▼サンプルアクション

・海と一緒にパーティの手伝いをする

・キロスと一緒にさぼる

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年01月30日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年01月31日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年02月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年02月18日


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