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【●】葦原島に巣食うモノ 第二回

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シナリオガイド

葦原島の謎。暗躍する悪意。運命の御前試合、開催
シナリオ名:【●】葦原島に巣食うモノ 第二回 / 担当マスター: 泉 楽

 葦原島をミシャグジという化け物が襲ってから、十日が過ぎました。
「やっと、会えたでありんすね」
 ミシャグジを封印した功労者のカタルは、直後に倒れ、三日三晩、意識不明の重体が続きました。四日目に目覚めた彼は、オウェンに言われるまま、医者が止めるのも聞かずに葦原明倫館の医務室から町中の宿へと移ったのでした。
 そして今日、ようやくハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)と対面することになりました。
「ミシャグジの正体を教えてほしいでありんす」
 一万年前と五千年前に封じられたというミシャグジ。残念ながら、一度目は古すぎるため記録はなく、二度目の資料は書庫で探している真っ最中です。
 それだけでなく、カタルたち「梟の一族」についてなど、ハイナには訊きたいことがたくさんあります。しかし、オウェンはかぶりを振りました。
「未だ、ミシャグジを蘇らせた者の正体も分かりませんので……」
 そう。契約者たちの必死の捜索にも関わらず、漁火(いさりび)と名乗る女がどこへ消えたのか、その行方は一向に分かっていませんでした。
 また、ミシャグジを封じ込めた洞窟――実はミシャグジの体内ということですが――もオウェンたちから詳しい話を聞くまでは危険ということで、立ち入り禁止の状態です。
 しかし、漁火という女には、人を操る力があるらしいと報告が入っています。そうである以上、誰が手下であるか分からないため、おいそれと話せない、というのがオウェンの主張でした。
 周囲の者は「総奉行を信じないのか」と憤りましたが、本人はけろりとし、
「それなら、御前試合が終わるまで待つでありんす」
と言いました。
 その御前試合は、町の再建や契約者たちの怪我の手当てもあり、一週間後に改めて行われると発表があったばかりです。
「その間に少しは情報が集まるでありんしょう」
「……ところで総奉行、優勝者に剣を与えると聞いております。その剣、見せてはもらうわけには、いきませぬか」
 ハイナは眉を寄せました。なぜ、と問うても、オウェンは見てみたいの一点張りです。
「『風靡(ふうび)』は、興味を覚えた者も多いようなので、試合まで厳重に保管することにしたでありんす」
 だから見せることは出来ない。例外はない。きっぱりした物言いに、これ以上頼んでも無駄と悟ったオウェンは、こう言いました。
「カタルをこの試合に参加させてはいただけませぬでしょうか」


「――で?」
 宿で待っていたヤハルは、尋ねました。彼は漁火を探していましたが、その手掛かりすら掴めていません。
「無論、否やはない」
「しかし、勝てるでしょうか……?」
 カタルは青い顔をしています。
「お前にそこまでの期待はしていない。時間稼ぎと、皆の目を集めてくれればいい」
「え?」
 カタルは怪訝そうに軽く眉を寄せました。
「出来れば御前試合までに何とかしたいが、どうやら保管は厳重なようだ。警備が最も手薄になるのは――」
「御前試合当日」
 ヤハルの言葉に、オウェンは頷きます。カタルがハッと息を飲みます。
「何とか、隙を見て手に入れる。あれは――ヤハルの言う通りならば――」
「多分、間違いないと思うよ。無機物のみを切る剣なんてものが、そうそうあったら困る」
「ならば、誰にも渡すわけにはいかん」
「いっそ、契約者に協力を頼んだらどうでしょうか?」
「それこそ、間者がいたらどうする」
 提案をオウェンは一蹴され、カタルは目を伏せました。
「カタル? 顔色が悪いよ。大丈夫かい?」
 ヤハルが心配げに尋ねます。カタルは微笑みもせず、答えました。
「――はい。大丈夫です」
「ならいいけど。しかし、この町の人たちは逞しいね」
 窓の外では、やたら威勢のいい声と、トンカントンカン元気のいい音があちらこちで響き渡っています。けれどそれに重なるように、男たちの怒声と女たちの叫び声、そして子供の泣き声がカタルの耳には聞こえていたのでした……。

担当マスターより

▼担当マスター

泉 楽

▼マスターコメント


泉 楽です。
「葦原島に巣食うモノ 第二回 〜第二回葦原明倫館御前試合〜」のシナリオガイドをお届けします。

今回のメインは御前試合ですが、開催までに一週間あるのでその間に試合と関係ない行動を取ることもある程度は可能です。
また今回は例外的に、MCとLCの別行動(ダブルアクション)を可とします。ただし、試合に参加したPCは試合以外のアクションはかけられません。またMCとLCが別行動を取った場合、「連絡を取り合っていた」という描写はされません。予めご了承ください。(ただし、ストーリー上、どうしても必要であれば別です)
今回から参加される方は、第一回に、一通り目を通されることをお勧めします。長いですが。
なお、明倫館の生徒がやや参加しやすくなっていますが、引き続き、どの学校の生徒でも歓迎です。

以下、試合についてのルールです。少々ややこしいので、よくお読みください。

・勝ち抜き制です。組み合わせは、適当に選びます。
・試合は一対一で行われます。MCとLC合わせて二人まで参加できますが、どこかでパートナーと戦うことになるかもしれません。
・勝負はじゃんけん方式です。二ポイント先取した方が勝ちとなります。

 上段、中段、下段、必殺技(攻撃系スキル)、防御の五つの内、好きなものを三つ選んでください。
 最初の三つは上段>中段>下段>上段>中段〜という力関係になります。
 必殺技は防御を無効としますが、力を溜めるため隙が出来るという理由で、上段、中段、下段には負けます。
 防御は上段、中段、下段全ての攻撃を防ぎます。しかし、必殺技には負けます。
 つまり(上段>中段>下段>上段〜)>必殺技>防御>(上段>中段>下段>上段〜)となります。
 必殺技と防御を選べるのは、それぞれ一度ずつです。二回以上選択していた場合、二度目は問答無用で相手のポイントとなります。

例:1.中段 2.必殺技(攻撃系スキルの名前を書く) 3.防御 または、1.下段 2.下段 3.中段 というように書いてください。

 選択肢が同じだった場合は相打ちとなります。

・引き分けだった場合、挨拶掲示板で書き込んだ際のダイス目の合計で判定します。書き込まれない場合、平均値「7」として判定します。それでなお引き分けだった時は、二人とも次の試合に進出とします。今回、応援による判定はありませんが、もしされる場合は描写はします。
・武器はこちらで用意します。刀であれば木刀(殺傷力の低い物とします)、薙刀や槍は競技用を使用します。銃はコルク、手裏剣などの飛び道具もゴム製で致命傷を与えられない物としますので、得物(使う武器)をお書き下さい。記載がなければ、クラスから判断します。
・必殺技の決めゼリフや、勝った時、負けた時のセリフがあれば目立ちやすいです。同じように、補助系、回復系のスキルは、戦闘自体には関わりませんが、「回復しながら戦う」といったアクションであれば、描写される可能性もあります。
・審判は今回、特に募集しません。ハイナか別のNPCが行う予定ですが、やりたい人があれば採用します。
・優勝すると、「第二回葦原明倫館御前試合覇者」の称号がつきます。
・前回の上位入賞者はシード選手として一回戦免除となりますので、称号を付けてご参加ください。
・試合にはカタルも参加します。
・賞品である「風靡」は、このキャンペーン内でのみ使用可能なアイテムです。

それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


NPC情報
▼カタル
感情の起伏が少ない、物静かな少年です。年は十四〜五歳です。「ミシャグジ」を封じる力のある「眼」を持ちます。普段は呪の綴られた布を右目に巻いています。
棒術を使いますが、身体能力はそれほど高くありません。御前試合に参加します。「風靡」についてはよく知りません。
周囲に対する態度が、少しだけ軟化しています。父親が犯したという罪の記憶が少し蘇っています。

▼オウェン
表情に冷酷さが見える男性です。年齢は三十代半ば〜後半。あまり口数は多く無く、誰に対しても厳しい態度であたりますが、ハイナにだけはそれなりの敬意を払っているようです。とはいえ、信頼しているというわけでもなさそうです。
カタルを守ると共に、カタルを見張る役目でもあります。
棒術を使います。「風靡」を狙っていますが、詳しい行動予定は不明です。彼と行動しようとしても、おそらく断られます。

▼ヤハル
温和な表情をした眼鏡の男性です。年齢は三十歳ぐらいです。誰に対しても気さくに話してくれます。
オウェンと同じくカタルの御目付け役のようです
銃を使いますが、扱いはそれほど上手くありません。
漁火を探していますが、御前試合ではカタルを応援します。

▼梟の一族
葦原島のどこかに五千年もの間ひっそりと隠れ住み、ミシャグジを封じるためだけに生きてきた一族です。
始祖は女性でした。代々、カタルと同じ「眼」を持つ者が生まれるようです。
「眼」を伝えるため、近親婚を繰り返してきました。そのため、カタル、オウェン、ヤハルだけでなく、一族全員が縁戚関係にあります。
隠れ住んでいたものの、ミシャグジの様子を探るために、時折町にやってきていました。そのため、契約者等ある程度の情報は持っています。


▼漁火
「ミシャグジ」を甦らせた謎の女です。人の感情を読み、嘘を見抜きます。また、人を操る能力を有します。
PCに限らず、彼女の周囲を守る人間で自主的に仲間になった者(称号:漁火の仲間)以外は、全員、操られていると思ってください。いったん操られると、自力で目を覚ますことは不可能です。(今回から仲間になることは可能ですが、どこにいるかは分かりません)
現在、行方不明です。行動予定も不明ですが、ミシャグジの復活を再度目論んでいると思われます。


※本キャンペーンの扉絵は、川端 新さんに描いて頂きました。
 素敵なイラストを有難う御座います!


▼サンプルアクション

・御前試合に参加する

・御前試合を観戦or応援する

・ミシャグジについて調べる

・漁火に手を貸す

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年03月17日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年03月18日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年03月22日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年04月09日


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