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緊迫雪中電車――氷ゾンビ譚――

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緊迫雪中電車――氷ゾンビ譚――

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シナリオガイド

電車の中が氷のゾンビでいっぱい!?
シナリオ名:緊迫雪中電車――氷ゾンビ譚―― / 担当マスター: 密巴

「暇です、暇です、暇すぎます。タイムの檻を開けてしまいましょう」

 どこからか、金髪のウサ耳少女アイラ・ハーヴィストのそんな声が響き渡ったのは初春のある日のことでした。

 ヒラニプラと空京の間を結ぶSLが、早咲きの桜の合間を過ぎ、まだ風景に雪が残る陸橋を越えていきます。
 SLの観光目的で訪れていた者も、それでしか帰宅が叶わない者も含め、様々な人々が、その電車には乗車しておりました。
 動力源は機晶石です。
 十両編成の各車両には、満員の場所もあれば、人がまばらな場所もあります。

――それは、トンネルにさしかかった時の事でした。

 窓の外は、暗がり。
 そんな中最後尾の車両で、首に時計をかけた一匹のパラミタウサギが、キャリーケースから放たれました。

 ウサギは、前へ前へと進んでいきます。
「きゃぁっ!! ええ!? 嘘、何!?」
 ウサギが進む度に、各所で叫声があがりました。
 なぜならば、臨席に座していたパートナーや友人あるいは他者が、石化してしまったからでした。



「あれ……4分でトンネルを抜けるはずなのに、どうして窓の外が暗いの?」



 その頃、まだ事態に気がついていなかったキサラ・エノールが、
 パートナーの日向・シルヴァへ声をかけます。
 いつまでたっても、トンネルを抜ける気配がありません。
今日中に、この資料を届けなきゃならないのにね」
 彼女は溜息をつきます。
「だけど、電車が止まってるって感じじゃないし……どうしてトンネルを抜けないんだろう」
 直後キサラの視界に、首輪のように懐中時計をつけ、ペット用の服を着たウサギが走っていく姿が目に入ります。
「それに何か後ろの方が騒がしいし――あれ今、ウサギが……って、日向?」
 ですが返答はありません。
「日向!? 日向、どうして石に……っ、絶対に、元に戻してあげるからね!」
 彼女のそんな声が響く中、最後尾の車両から、ウサギは最前列を目指して走っていきます。
「そして一緒に、資料を空京大学に届けようね!」

――どうやら。
 今も動き続ける電車は、トンネル内の閉鎖空間で別の次元に迷い込み、時を止めてしまったようでした。
 速度を落とすことがないSLからは、誰も外へと出る事ができない様子です。
 非常停止装置も働かず、非常扉もただの壁と化しています。


 車内に居合わせた皆が、そうした異変に気づき始めた頃。

 不意に――……前方から、ゆらゆらと緩慢な動作で、
 全身が蒼い『存在』が現れ始めました。

「?」

 それに気づいたある乗客が、具合が悪いのだろうかと首を捻りながら、近寄ります。

――瞬間、蒼い人型のソレは、歩み寄った乗客の首元に噛みつきました。

 断末魔じみた叫声が響きます。
 周囲にいた人々は、その光景に、呆然としてしまいました。

……殺された?

 そう理解した人々が、悲鳴を上げる直前。
 噛まれた乗客の体が、蒼く変わり、その者は起き上がりました。

――氷ゾンビと化して。

 どうやら、氷ゾンビに噛まれると、噛まれた人間もゾンビ化してしまうようです。
 氷ゾンビは、最前列から溢れ出てくるようでした……次々と乗客を仲間にして。


 その頃、最前列にある車両では。
「時計兎を捕まえろ」
 運転席の正面では、車掌アロイス・バックハウスが、氷ゾンビとなった乗客にそんな言葉をかけていました。
「三月兎が全ての皆を石化し、この電車が異次元に飲まれる前に」
 氷ゾンビはどうやら意識を持っているようですが、痛覚は鈍っているようです。



 このまま放置しておけば、電車中が、氷ゾンビと石像だらけになってしまうでしょう。
 皆様、様々な理由があって電車に乗り合わせたのだと思います。
 ですが、このままでは一生トンネル内の電車から出る事ができなくなってしまうかも知れません。
 この不思議な空間から無事に抜け出し、通常通りに次の駅へと到着することが、重要な目的です。

 その為には、氷ゾンビにも石像にもならずに、この電車内で無事に生き残る事も大切です。
 氷ゾンビ達は、皆を襲ってきますが、どうやらウサギを探している様子。
 彼らは、倒しても倒しても、何度でも起き上がります。


 また、どうやら時空を歪めているのは時計兎であるようです。
 その為走り回っているパラミタウサギを捕まえないと、トンネルから出ることは叶わない模様です。

 そこで、皆様のお力が必要です。
 何とか生き残り、無事に事態の収拾を図り、トンネルを抜けて次の駅へとたどり着く事。
 それが、皆様に課せられた使命です。

 何卒、ご参加の程、宜しくお願いいたします。


担当マスターより

▼担当マスター

密巴

▼マスターコメント

 こんにちは、密巴です。

まずは被災されご不幸があった皆様へのお悔やみを申し上げます。
同時に、皆様がご健勝であること、心よりお祈りしております。
またご覧頂いている皆様の中にも、何かと困難な点などがある方がいるのではと存じます。
停電など色々あると思います。
が、どうぞお気を落とすことなく、というよりはシナリオ参加等にて少しでも楽しんで頂き、
辛さを忘れ、とまではいかずとも、気分転換を図っていただければ幸いだと思っております。


 さて、今回のシナリオは、
 電車での移動を暇だと感じたウサ耳の少女が、気まぐれにトンネル内で乗客に混乱をもたらす
 というお話しです。
 車掌が、その事態の収拾を図るため、氷ゾンビを放って、
 電車内を走り回っている兎を探しているようです。

 最後尾から走ってきて人々を石化させていくのが兎
 最前列から氷ゾンビを放ったのが車掌
 です。

 またパラミタウサギを放ったウサ耳の少女(獣人)は最後尾の車両に、
 車掌は最前列の車両にいるようですが、
 乗り合わせた皆様の一番の目的は、どうにかしてトンネル内で異次元に彷徨い込んだ電車を、
 元の空間へと戻し、次の駅へとたどり着くことではないでしょうか。

 ちなみに石化してしまうと、無事兎が捕まりトンネルを抜け出すまで、石像になってしまいます。
 動くことも考えることも何も出来なくなってしまうようです。
 この石像は、決して砕けることはありません。


なお、氷ゾンビになると、

 ・咬みつくことで、仲間を増やすことが出来る。
 ・痛覚がほとんど無くなる
 ※他の感覚は不明
 ・蒼くなった四肢は砕けても、再び接着する
 ※弱点は不明
 ・意識はあるが、
    (1)兎を捕まえる
    (2)仲間を増やす
  という思いが強くなる

ようです。

 パートナーや仲間を助けるもよし、ゾンビになるもよし、
 そして何より無事トンネル内の不可思議な空間から電車と共に皆様が抜けられるよう、
 ご参加いただければ幸いです。

▼サンプルアクション

・兎を追いかけて、石化した人々や時間を元に戻す。

・氷ゾンビとバトルして倒す。

・電車内で何が起こっているのか、解明する。

・氷ゾンビになってみる。

・氷ゾンビ化または石化してしまったパートナーを助ける!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年03月19日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年03月20日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年03月24日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年04月05日


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