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暴走の眠り姫―アリスリモート-

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シナリオガイド

消えた“キケンブツ”、暴走する機晶姫と剣の花嫁たちを止めろ!
シナリオ名:暴走の眠り姫―アリスリモート- / 担当マスター: 黒井 威匠


−嘆き声、再び−


天御柱学院にて、

 コリマ・ユカギール(こりま・ゆかぎーる)は『極東新大陸研究所ツァンダ支部』にて回収した“キケンブツ”についての事後報告を受けていました。

 (特殊な『強化人間』を創りだす実験。そしてその産物。それが“キケンブツ”であり、アリサ・アレンスキーであるか)

 『極東新大陸研究所』はかつて、『強化人間』の研究において急進派が存在していたことは彼も知っていました。が、何故に、今更『極東新大陸研究所』の本部がアリサを欲しているのかと思います。

 《精神感応》能力に長けるよう改造されたアリサは、研究者達にとって有益で調べ甲斐のある逸材でしょう。彼女のその力を利用し、《精神感応》をもつ別のサイオニックなどとの精神ネットワークの構築を図る『αネット計画』。通称『α計画』なるものが考案されていたのですから。
 同じように本学院の『超能力科』の人たちも彼女に興味があるとのことです。

 しかし、回収した生徒たちからはアリサの眠るカプセルを『極東新大陸研究所』に渡さないよう要望がされています。
 
 ですが、今日。アリサの入ったカプセルを回収しにウラジオストックから研究者たちが来る事になっています。学院としては彼女を引き渡さなければなりません。

(……どうしたものか)

 問題は『極東新大陸研究所ツァンダ支部』で暴れていたアリサの別人格がまた暴走する危険性が有ること。そして、コールドスリープを施されていた彼女の身体が未だ起きない事です。
 つまり、アリサ自身に自分の身の上を決めることができないのです。

 そして、さらなる問題がここで積み重なります。

「校長! “キケンブツ”の入ったカプセルの中身が見つかりません!」
(なに!? アリサが逃げたのか?)

 生徒の報告にコリマが驚愕します。
 アリサの解凍は済んでいましたので、彼女が目覚めるのを待つのみでした。しかし、その彼女が居なくなってしまったことに危機感を覚えずにはいられません。彼女は放置しておくにはあまりにも危険な存在です。

 更に、そこに

「校長! 起動前の『機晶姫』が校内で暴れています!」

 校長室のスクリーンに暴れている『機晶姫』たちの映像が移ります。
 大変なことになってきました。

(……全く厄介だ。 校内にいる生徒たちに暴れる『機晶姫』を止めるよう指示。また、アリサ・アレンスキーの身柄を捜索し確保するのだ!)

担当マスターより

▼担当マスター

黒井 威匠

▼マスターコメント

 初めましての方は初めまして。またお会いできて光栄です。
 意外と黒以外の服も着る。ゲームマスター黒井 威匠(くろい いしょう)です。
 今後見かけたら、何卒よろしくお願い致します。

 今回、形式上は連続のシナリオではありませんが、『暗がりに響く嘆き声』の続きとなっておます。
 メインと成る舞台は天御柱学院内となっておりますが、他校の生徒たちも『遊びに来ていた。』など適当な理由で参加して構いません。
 主な内容としては、逃げ出したアリサを探しつつ、校内で暴れている『機晶姫』と『剣の花嫁』を止めることです。恐らく(というよりもアカラサマに)『機晶姫』と『剣の花嫁』とアリサとは何か関係があるかもしれません。
 アリサを捜すとはいえ、最終的には彼女と戦うことに成るかと思いますので、装備は怠らないほうがいいです。今回の彼女の強さは前回の比ではありません。
 そして、未だ『極東新大陸研究所』からの依頼は達成状態ではないので、アリサの身柄の“破棄”も有効です。

 あいっ変わらず小難しい話では有りますが、気軽にバトルがしたいと言うだけでいいので参加の程をよろしくお願いします。

 
 さて、以下は行動説明と成ります。

●暴れる『機晶姫』と『剣の花嫁』を止める場合
校内で暴れている未覚醒の二種族を沈静化させるのが目的です。
 はじめは『機晶姫』だけが暴れていますが、後に覚醒してない『剣の花嫁』も暴れ始めると言う感じに進めます。数は『機晶姫』が多くいます。
 一定ダメージを与えるか、動けなくすれば彼女たちは動きを止めます。
  勿論、スキルを使用してきますので油断しないでください。手加減なしで襲ってきますよ。

●アリサを捜索する場合
アリサは実は「どこか」に向かっています。彼女がそこに行くのを何としてでも止めてください。
今なお、彼女は海京のどこかにいます。
アリサとの戦闘となった場合、彼女には取り巻きがいますのでそれらを倒すなどしないと、彼女への攻撃は出来ないでしょう。更に彼女の力の事もあり、注意しなければならないこともあります。(『暗がりに響く嘆き声』ラスト参照
基本はサイオニック系のスキルを使用してきます。それにプラスアルファの攻撃をしてくると言ったところです。

●別の行動をする場合(アリサについて調べる)
意外と重要です。
アリサの事。特に『α計画』について調べるのも可能です。丁度何か知ってそうな方々も天御柱に来ているようですし。
前回回収した資料などから調べることも出来ます。(学院に保管してあります)
彼女について新しいことがわかれば、彼女の弱点、この騒動を止める手立て、もしくは彼女を“破棄”しなくて済むかもしれません。



 続いて、アリサについての説明を一応しておきます。だいたいのことは前回の私のシナリオ。『暗がりに響く嘆き声』で記述しておりますが、そのまとめみたいなものです。

●アリサについて。
 本名アリサ・アレンスキー ロシア人女性 17歳(コールドスリープ開始時16歳)

 『極東新大陸研究所』のツァンダ支部で特殊な強化人間手術を施され、被験体αと呼ばれていた“キケンブツ”。
 繰り返される実験により、解離性同一性障害(多重人格化)を起こし、ツァンダの研究所で別人格が暴走。所を閉館に追いやりコールドスリープしていました。
 アリサの“別人格アリス”は自分を実験台にしていた『極東新大陸研究所』と天御柱に強い憎悪を持っています。
 また、彼女は《精神感応》に強い力を持ち、同スキルを持つ不特定多数の人間に意思を伝達する他、精神的攻撃をすることが可能。
 外見は白磁の顔に、長い金髪、碧眼。
 また、前回のシナリオ参加者のみ、彼女を知っていると判断しますが、《テレパシー》を送るのはほぼ不可能です。やってみてもいいですが、文字通り、頭を抱える事になりますよ。


 さて、今回もシナリオをお楽しみにしていただけると幸いです。今回は灰色くらいの黒さですかね。
 気軽に参加のほどよろしくお願い致します。

 なお、結果によってはアリサのNPC化も考えております。


▼サンプルアクション

・『剣の花嫁』と『機晶姫』を止める

・アリサの捜索をする。

・情報を集める。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年05月26日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年05月27日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年05月31日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年06月14日


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