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All I Need Is Kill 【Last】

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シナリオガイド

空京に進撃する化け物。惨劇が起こるまであと僅か――
シナリオ名:All I Need Is Kill 【Last】 / 担当マスター: 小川大流

 ※本シナリオは非常に特殊かつ凄惨なシナリオとなります。
 マスターコメントをよくお読みの上、参加してください。※


 十九時。空京、街外れ。
 暗くなってきた空に浮かぶ半円の月が、空京に進撃する化け物を照らします。

 十階建てのマンションと変わらないほど大きな体躯。
 内臓を裏返したような表面から無数に生えた蠢く肉の触手。
 人間の言語を超える叫びを断続的に放つ鋭利な牙が並んだ巨大な口。

 かつて修道服を纏った少女だったそれ――盲目白痴の暴君を見上げながら、仁科 耀助(にしな・ようすけ)は呟きました。

「倒すのはいいけどよ。あれ、どうやって倒せばいいんだ?」

 耀助の呟きに、先ほどまで対立していた未来の部隊のホープが答えます。

「あの化け物は一度、シャンバラの歴史に現れたことがあります。その時の記録を調べたところ、倒す方法はただひとつ」

 ホープは盲目白痴の暴君をキッと険しい瞳で睨みます。

「奴の心臓を壊すことです」

 ホープは盲目白痴の暴君の一点を指差します。
 その指の先には巨大な口の上部、肉の表面にどくんどくんと脈動する小さな心臓がありました。

「あいつに接近して、なおかつあの小さなものを壊す、か。……難しいね」
「……でも、やらなければなりません」

 二人は険しい表情をして、各々の武器を抜き取ります。
 そして、耀助は静かにけれどしっかりと呟きました。

「さて、大逆転のハッピーエンドを起こしにいこうか」
 

 ――――――――――

「――きゃは。壮観ね」

 ヴィータ・インケルタ(う゛ぃーた・いんけるた)は廃墟から盲目白痴の暴君を見上げ、嬉しそうに言いました。
 そして、好奇を含んだ視線をその化け物から空京へと移して、端正な唇を開きます。

「……現在と未来。決して交わることのなかった平行線がやっと交錯した地点。
 あなた達の目の前に立ちはだかるのは、シャンバラの歴史に一度だけ現れたことのある悪夢の化け物」

 ヴィータは唇に魔法陣が描かれた手袋を当て、続けるために言葉を紡ぎます。

「迎えるのは平和な明日か。それとも惨劇の明日か」

 そしてヴィータはきゃは、と笑みを零して静かに呟きました。

「さあ、生死を賭けたゲームのハジマリよ」

担当マスターより

▼担当マスター

小川大流

▼マスターコメント

 こんにちは。初めましての方は初めまして。
 この度、シナリオを担当させて頂く小川大流です。
 よろしくお願い致します。

 今回は前後編の後編ということで、前編で集めていただいた様々な情報や事柄を参考に、このシナリオに挑んでいただければと思います。
 前回のシナリオは こちらとなります。
 前編に参加してアクションをお送り頂いた皆様に招待が出ておりますが、後編からの参加も歓迎でございます。

 このシナリオの目的はただひとつ。
 盲目白痴の暴君を倒すことです

 死者が続出する可能性があるため、本シナリオについては【パラレルワールド】とさせて頂きます。他のシナリオに本シナリオの結果が波及することはありません。
 また、プレイヤーは引き続き『未来で化け物に殺された誰かを救うために、未来からやってきた「シナリオオリジナルのPC」』としてもアクションを掛けることも出来ます。
 ※この場合、シナリオオリジナルのPCのスキル・アイテム・武器はなにでも構いません。特に表記がない場合は、MCに依存させて頂きます


 また、前回のシナリオで死亡した方に限り、今回のシナリオでは死者特有のアクションを出来ることとします。
 例えば、死ぬ間際LCに連絡を送り自分の代わりに戦ってもらう。なにか気づいたことを友人にメールで送っていた。または、友人の回想に現れる、などです。
 ※必ずしもかける必要はありません。例えば、この結果を予測して未来から化け物を倒しに来た、やその現代と未来が反対のアクションもありです。


 ここからはシナリオガイドに書かれていない補足情報になります。

 ――――――――――

盲目白痴の暴君

 複数人の生贄を捧げることで現れる、禁忌の魔法により召喚される恐ろしいモンスター。
 その様相はあまりにも醜悪で巨大な図体を持ち、街を壊すほどの力を持っています。
 禁忌とされる所以はその凶悪さですが、同時に莫大な魔力が必要とされるため、シャンバラの歴史に現れたのは一回限りです。
 近くにいれば成人男性ほどの太さの無数の触手を使い、離れていれば強力なシーアルジストの魔法で攻撃してきます。
 また、この化け物を倒すためには心臓を壊す必要があります。強いので協力して倒してください。

ナタリー

 教会に引き取られた孤児で、十歳のシャンバラ人です。
 非力なので戦闘は出来ません。今は体中の魔力を使い果たして衰弱しており、動けずに廃墟にいます。

ホープ

 十年後の未来からやってきた未来人です。
 クラスはウィザードで、人並み外れた魔力を有しています。過去を変えるために未来からやってきました。

ヴィータ・インケルタ

 クラスはコンジュラー。武器は大型の狩猟刀と小刀。今はウォルターの身体に憑依しています。
 嵐のフラワシである『モルス』を使役します。戦闘に関しては天才的なセンスを持っており、戦闘経験も豊富です。
 今回は自ら動くわけではなく、この度起こる戦闘を傍観するつもりです。

盲目白痴の暴君に立ち向かう場合

 前衛後衛に分かれていただきます。
 前衛は、無数の触手を切り抜け、盲目白痴の暴君の心臓を壊すことが目的です。どちらかというと危険です。
 後衛は、盲目白痴の暴君の魔法や触手から、前衛の部隊を守ることが目的となります。どちらかというと安全です。
 もちろん、両方共に死亡する可能性は十分にありますので、気をつけてください。

第三勢力の面々

 盲目白痴の暴君を召喚したところで、契約は終了となります。
 あとは化け物に立ち向かうもよし、ヴィータに戦いを挑むもよし、この戦いを傍観するもよし、と行動は自由です。
 

▼サンプルアクション

・前衛で戦う

・後衛で戦う

・メッセージを送る

・ヴィータと戦う

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2012年07月05日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年07月06日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年07月10日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年07月30日


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