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暴走する機械と彫像の遺跡

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暴走する機械と彫像の遺跡

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シナリオガイド

機械が暴走して危険が危ないっ!?
シナリオ名:暴走する機械と彫像の遺跡 / 担当マスター: 砂鳥

 ツァンダ東部、シャンバラ大荒野と草原の境にある街ではある異常が起こっていました。
 町を東西に分ける大通りを一台の機晶車が物凄いスピードで走行しています。
 進む先には街と外を隔てる門がありました。見るからに頑丈そうな門です。
 異常に気付いた街の警備隊が詰所からわらわらと出てきますが、迫ってくる車に驚いて散り散りに逃げ出します。

 ――キイイイイイッ!!

 ブレーキ音が鳴り、タイヤの跡が路面に焼付きました。
 そしてガシャアアアアンッ!という車と門が激突する音が辺りに響きました。

「おいっ! 大丈夫か!?」

 警備隊の一人が車に近づき、中にいた運転手に声をかけます。
 運転手は気を失っているようで頭から血を流していました。
 すぐに救急車が呼ばれ、運転手は病院へと運ばれていきました。

 暴走する車。この街で最近になって増えてきた事件の一つです。
 車の暴走だけではありません。他にも――

・狩りに使った銃が暴発した
・遺跡の発掘で使っていたドリルが止まらなかった
・包丁が食材だけではなくてまな板まで切った
・街灯のランプが破裂した

 などなど、色々と変な事件が多発しています。
 街の人々は事件の早期解決を望んでおり、掲示板などで冒険者らに事件の調査と解決を求めました。
 その掲示板には他にも『遺跡調査のお手伝い』も募集されています。

 街が色々な意味で賑わっている様子とは異なる様子を見せる人たちもいました。
 街の中央に掛けられた石橋の下、三人の男たちの姿があります。
 一人は騎士風の格好をした大柄な男です。
 男は二人に話しかけます。

「わかっているな。我らは何としても手に入れねばならんのだ」

 騎士風の男の言葉に、黒い外套に身を包んだ二人が応えます。

「――様が望んでいることは僕たちの望んでいることです」
「――さまに僕たちは救われたのです」
「その気持ちを嬉しく思う」

 か細く、聞き取りにくい二人の声に騎士風の男は大仰に頷きました。

「アレがどんなものなのか、まだわかっていません」
「アレを知るためにいましばらく時間をください」
「ああ、好きなようにやってみろ。だがそう遠からず奴を起動させる。それまでに――」

 騎士風の男は二人を見据えると告げます。

「どんな力を秘めていたのか、片鱗でもいいから調べるのだ。我らが欲しているのは我らにはない力なのだから」

 今はまだ誰も、彼らでさえもこの街でこれから起こるであろう一大事件が始まりつつあることに気付いてはいませんでした。


担当マスターより

▼担当マスター

砂鳥

▼マスターコメント

 初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。
 このたびもゲームマスターを務めさせて頂きます、砂鳥です。
 よろしくお願い致します。

 今回のシナリオはかつてパラミタとニルヴァーナが争っていた事実に基づいた内容となっています。
 またシナリオ自体は一話完結となりますが、今回の内容と結果は次回の戦闘系シナリオに影響します。

 当シナリオは情報収集メインになります。戦闘は基本的にありません。
 なお今回も入手したアイテムなどは手元に残りません。そこはご了承ください。
 ちなみに前回のシナリオ『暴れカボチャ襲来』でカボチャを持ち帰っているまたは保護しているアクションが採用された方は例のカボチャが使えますので使用する場合はアクションでご活用ください。 


■目的に関して
 機械が暴走する原因を究明または解決することです。
 既定の情報を得られれば目的達成となります。

 また遺跡調査を手伝うことも目的の一つです。
 こちらも既定の情報を得られれば目的達成となります。

 当シナリオでは大きく分けて二つのルートが用意されているので各々で得られる情報は違います。


■NPCに関して
 今回はシナリオに関わってくるNPCはおりません。
 ただ機晶姫のクウがヒラニプラへ向かう道中で街に寄っているようです。
 話を聞くと変わった情報を得られるかもしれませんね。

 ※機晶姫のクウは私の手掛けるシナリオで使用されているNPCになります。


■暴走事件に関して
 様々な機械が異常を見せているようです。
 異常の発生していない機械もあるようなので何か原因はありそうなのですが……。


■遺跡に関して
 街の東部、シャンバラ大荒野に点在している遺跡の一つです。数年前に発見されました。
 様々な彫刻が成されている遺跡で、中には彫像も多く安置されており、街では観光名所にしようと話題になっています。
 数日前から再調査のために人員を募集しているようです。遺跡が見つかった当時にも調査がされましたが特に目立ったものはなかったようです。
 最深部には壁面に埋まっているような形で安置されている女性の彫像があり、これにちなんで『石女神の遺跡』と街の人は呼んでいます。。


■街に関して
 ツァンダ東部の草原とシャンバラ大荒野の境に位置している街です。
 街の中心には石造りの大時計があり観光名所の一つとなっています。
 街の東部には石女神の遺跡があり、発掘品などを博物館で展示しています。
 また彫像などの芸術が盛んで、ミニ石像のストラップは御土産品としても人気があるようです。


■情報収集における情報の開示条件
 前述したように当シナリオはかつてパラミタとニルヴァーナが争っていた事実に基づいて作成されています。
 よって開示される情報もこれに少なからず関係しているものになっています。もちろんまったく関係のない情報も得られます。
 なお開示条件ですが以下のようになっており、調査人数によって開示内容に差異が出ます。


《暴走する機械》
・いつごろ事件が起き始めたのか:一人以上ですべて開示
・どこで事件が起きているのか :一人で一部開示、二人以上ですべて開示
・何が暴走したのか      :一人で一部開示、二人以上ですべて開示
・事件時誰がいたのか     :一人で一部開示、二人以上ですべて開示
・機械がどうなったのか    :一人で一部開示、二人以上ですべて開示

《遺跡の調査》
・彫刻に関して    :一人で一部開示、二人以上ですべて開示
・彫像に関して    :一人で一部開示、二人以上ですべて開示
・最深部の彫像に関して:一人で一部開示、二人で一部開示、三人以上ですべて開示

《街の観光》
・石女神の遺跡:一人で一部開示、二人以上ですべて開示
・大時計   :一人以上ですべて開示
・博物館   :一人で一部開示、二人で一部開示、三人以上ですべて開示


 『暴走する機械』で得られる情報は今後予定されている戦闘での演出に関わるものです。
 『遺跡の調査』で得られる情報は今後予定されている戦闘の相手に関わるものです。
 『街の観光』で得られる情報は今後予定されている戦闘の相手に関わるものです。


■アクションに関して
 MC、LCが各々一つずつ調べられるようになっています。
 ※MCを一人、LCを一人で判断しています。

 ですのでMC一人で参加して『いつごろ事件が起き始めたのか』と『どこで事件が起きているのか』の二つの情報を得ることはできません。
 ただしリアクション上では調査をしたという事実は反映されます。

 複数のMC,LCで調査する場合はできるだけ離れ離れで調査するようなことが起きないようにお気を付けください。
 例:MCは街で観光しているがLCは遺跡の調査へ

 おそらく参加者同士で話し合わなくてもすべての情報が開示される可能性もあるでしょう。
 なのであまり情報の開示条件を気にしないでいつも通り自由にアクションを考えてください。
 
 
■称号に関して
 以下のいずれかの条件を達成したとき、該当する情報開示に関わった方、全員に称号を贈呈いたします。

・称号《暴走する》の贈呈条件は《暴走する機械》に関する情報が半分以上開示されたとき。
・称号《遺跡の調査員》の贈呈条件は《遺跡の調査》に関する情報が半分以上開示されたとき。
・称号《旅行好き》の贈呈条件は《街の観光》に関する情報が一部でも開示されたとき。




▼サンプルアクション

・事件を解決してみよう

・調査

・観光します

・調べる

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年11月11日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年11月12日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年11月16日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年11月29日


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