シナリオガイド
プリンセスカルテット集結! みんなで力を合わせてペルム地方の危機を回避しよう!
シナリオ名:【ぷりかる】みんなの力で祖国を救え! / 担当マスター:
菊池五郎
――エリュシオン帝国・ペルム地方
中央部に位置するこの地方は、一面を深い森に覆われています。
そのためペルム地方そのものが天然自然の要害となっており、エリュシオンの外は元より、帝国内の他の地方からの往来もそう多くありません。
「わざわざ応援に来てもらって済まない」
「何を今更水臭い。あたし達は友達だし、“プリンセスカルテット”でしょ? 困った時はお互い様よ」
ペルム地方の海沿いの街の宿の一角に滞在している騎士姫ソフィア・アントニヌス(そふぃあ・あんとにぬす)の下に、コントラクター達とプリンセスカルテットのシェヘラザード・ラクシー(しぇへらざーど・らくしー)、冥土姫楊 霞(よう・か)、真白姫グィネヴィア・フェリシカ(ぐぃねう゛ぃあ・ふぇりしか)が応援に駆け付けていました。
深々と首を垂れるソフィアの肩を、シェヘラザードがバシバシと叩きます。いつも通りに接してくれることに、ソフィアは微笑み返しました。
「おおよその状況はお聞きしました。お母様が幽閉されているそうですね」
「ああ。龍騎士テミストクレスの造反は確かだ。母上オリカは、実力だけなら選定神である父上より上であった。故にテミストクレスはティル・ナ・ノーグの魔女モルゴースとやらの力を借りて母上を石に変えて人質にし、父上に対してクーデターを行ったのだろう。騎士の風上にも置けん卑怯な振る舞いだ!」
楊霞の言葉に、ソフィアは憤慨しつつも状況をまとめました。
「モルゴース……わたくし、故郷でその名前を聞いたことがありますわ。何でも呪いと召喚術に長けた魔女だとか」
「オリカさんを救うだけではなく、テミストクレスとモルゴースを倒さないといけないのが大変よね。魔女って呪いが効きにくいから嫌になっちゃうわ。しかも、シボラとティル・ナ・ノーグだと呪いの系統も違うだろうから、オリカさんを救うにしても、モルゴース本人を絞めてオリカさんの呪いを解く方法を聞かないといけないしね」
「呪い、召喚術……」
モルゴースの名前は同郷のグィネヴィアも知っていました。
さぞ高名な魔女なのでしょう、シェヘラザードはウンザリした様子で肩を落としました。
2人のやり取りに、ソフィアは何か思い当たる節があるのか、ブツブツと呟いています。
「しかし、テミストクレス卿は何故クーデターを起こしたのでしょうか? 大帝が崩御して選定神が国を空ける時を好機として狙ったということは分かりますし、ソフィア様のお母様を人質に取ることで、アントニヌス様の動きを封じるのも分かります。それだけなのでしょうか?」
「そういえば、選定神や龍騎士って、特殊な力を持つ神様なんでしょ? アントニヌスさんやテミストクレスの特殊な力ってどんなのなの?」
「!? グィネヴィア! モルゴースはモンスターを操れるとか聞いたことはないか!?」
「は、はい!? そういえば召喚したモンスターを操れるとは聞いておりますが……」
楊霞とシェヘラザードの疑問に、ソフィアはハッとなってグィネヴィアに聞きました。
「そうか、そういうことか……テミストクレスの能力は“ギアス”といって、言霊により相手を自分に従わせたり、一時的に言うことを聞かせる能力だ。奴はそれにより、龍騎士や従龍騎士達を従わせているのだろう。父上の能力は“封印”、エリュシオンに蔓延る凶悪なモンスター達をこの地に封印しているのだ。確か、あの幽霊城にも厄介なモンスターが封印されていたはず。そのため、幽霊上の中は構造自体が極めて複雑になっており、おそらく母上が囚われている地下牢に行くためにも思わぬ順路を通ったり仕掛けを解除しなければならないはずだ」
「なるほど、モルゴースの協力により、封印されているモンスター達を従わせられるようになったから、クーデターを起こした、と。オリカ様を人質に取られている以上、アントニヌス様も手出しできないのですね」
「いや、父上のことだ、最悪を回避するために最善の手を打つだろう……だが、それでは母上は……その前にこのクーデターを何としてもここで阻止する! 私がシャンバラでの留学で学んだことで!!」
「もちろん!(です)(ですわ)」
ソフィアの言葉に、シェヘラザードが、楊霞が、グィネヴィアが、そしてその場に集まったコントラクター達が力強く頷きました。
頼もしい友達を得たソフィアは、幽霊城攻略に乗り出すのでした。
担当マスターより
▼担当マスター
菊池五郎
▼マスターコメント
このシナリオは、【ぷりかる】シリーズの総括的なシナリオになります。
シナリオの目的は、エリュシオン帝国のペルム地方で起こりつつあるクーデターを止めるため、幽霊城に囚われたソフィアの母オリカを救出し、クーデターの首謀者である龍騎士テミストクレスと協力者の魔女モルゴースを倒す、といったものです。
ぷりかるの各メンバーが全学校に依頼を掲示していますので、今まで【ぷりかる】の別のシナリオに参加されていた方や、【ぷりかる】のシナリオに参加されていない方も気軽に参加できます(アクションはペルム地方に着いているものとして掛けられます)。
ただし、依頼の時点ではソフィア達【ぷりかる】からの個人的な依頼であり、シャンバラ・エリュシオン両国に働きかけることはできません。
また、【ぷりかる】シリーズをご担当されたGM3人によるグループシナリオで、リアクションを分担して執筆いたします。
このシナリオは菊池五郎監修で行われます。
よろしくお願いいたします。
■ソフィア・アントニヌス担当
・花井詠巳GM
こんにちは。花井です。
ヴァイシャリーでソフィアが襲撃されてから、ついに幽霊城に挑むところまでやってきました。
皆様との作戦を楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
■グィネヴィア・フェリシカ担当
・夜月天音GM
グィネヴィアパート担当の夜月天音です。
初めてのグループシナリオ参加に緊張で胸がいっぱいです。
何とか頑張って文字を打っていきますのでよろしくお願いします。
■楊 霞担当
・西里田篤史GM
初めましての方は初めまして、そうでない方はまたお会いできたこと嬉しく存じます。
【ぷりかる】シリーズで冥土姫、楊霞のシナリオを担当させていただきました西里田篤史と申します。
今回はグループシナリオという他のGMさんと一緒にシナリオを作っていくという僕にとっては新しい試みとなりますが皆様と一緒に楽しくやれたらと思いますのでよろしくお願いします。
※シェヘラザード・ラクシー担当の相景狭間GMは今回はお休みです。
シェヘラザードは他のゲームマスターに執筆されます。予めご了承ください。
アクションの目安として、
【1】正面から幽霊城に突入する/ソフィア
【2】幽霊城に潜入し、オリカを救出する/楊霞
【3】幽霊城に潜入し、モルゴースを探す/シェヘラザード
【4】回復など裏方に回る/グィネヴィア
【5】その他
と番号を割り振りますので、どういったアクションを掛けるか、目的の欄の最初に番号を書いて下さい。
また、それにより関わってくるNPCも変わってきます。
アクションの目安は以下の通りです。
【1】正面から幽霊城に突入する
ソフィアと共に幽霊城に正面から突入します。
こちらは潜入組の陽動を兼ねており、龍騎士テミストクレスの気を引く必要があります。
幽霊城は石造りの城塞でとても堅牢です。
また、周囲を森で囲まれているため、大型の攻城兵器が持ち込みにくく、上空から攻撃しようとすると龍騎士に返り討ちに遭う、ペルム地方の地の利を生かした構造になっています。
テミストクレスはこの幽霊城に封印されていたカトブレパスという凶悪なモンスターを手懐けているようです。
カトブレパスはミノタウロスのような姿をしていますが、いつも頭を地面に垂らしており、「カトブレパスの邪眼を見た者は即死する」という曰くを持っています。
かなりの強敵ですので、戦うときには注意が必要です。
そのほか、幽霊城には別のモンスターも封印されていますし、テミストクレス本人はギアスでコントラクター達を操ってくる上に、ギアスによって操られた従龍騎士達も攻撃してきます。
【2】幽霊城に潜入し、オリカを救出する
陽動が掛かっている間に、楊霞は幽霊城に潜入し、オリカを救出しようとします。
オリカが救出できれば、アントニヌスを始め、テミストクレスに渋々従っている龍騎士達は味方になります。
ただ、幽霊城は凶悪なモンスターを封印するために、構造自体が極めて複雑になっています。
オリカが囚われている地下牢に行くためには、思わぬ順路を通ったり、仕掛けを解除したりしなければならないようです。
鍵開けはスキル「ピッキング」で、仕掛けの解除はスキル「トラップ解除」で行えます。
スキルに応じた役割分担などが必要になるでしょう。
【3】幽霊城に潜入し、モルゴースを探す
オリカを救出する以外にも、テミストクレスに協力しているモルゴースを捕まえる必要があります。
オリカに掛けられた石化の呪いは特殊で、通常の石化解除薬やスキルでは元に戻りません。
モルゴースを捕まえて元に戻す方法を聞き出す必要があります。
モルゴースは召喚に長けた魔女ですので、彼女は強力な召喚獣を従えている可能性があります。ご注意ください。
【4】回復など裏方に回る
陽動は激戦が予想されます。
グィネヴィアは歌を唄って仲間を鼓舞します。
そのほか、回復など、傷ついた仲間を癒すのも立派な役割です。
【5】その他
「テミストクレスに味方する」など、上記の【1】~【4】に該当しないアクションを掛ける場合、こちらの番号を使用してください。
なお、番号を跨ぐアクションはダブルアクションになりますのでご注意ください。
クーデターを止めることができれば、ペルム地方に皆さんの名前を残すことができるかもしれません。
また、【ぷりかる】の総括シナリオを記念いたしまして、4人以上のグループアクション、もしくはMC・LC合わせて4人でのご参加の方には、もれなく【○○カルテット】の称号を差し上げます!
ご希望がございましたらアクションにお書きください(ただし、内容によっては付与できない場合もありますので、その時はこちらで変更させて頂く場合もございます)。
▼サンプルアクション
・【1】正面から幽霊城に突入する
・【2】幽霊城に潜入し、オリカを救出する
・【3】幽霊城に潜入し、モルゴースを探す
・【4】回復など裏方に回る
・【5】その他
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2013年01月01日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2013年01月02日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2013年01月06日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2013年01月25日