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君が迎える冬至の祭

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君が迎える冬至の祭

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シナリオガイド

君が選ぶは、未来か過去か
シナリオ名:君が迎える冬至の祭 / 担当マスター: 九道雷

 
 エリュシオンの一都市、ミュケナイの地方首都、ルーナサズ。

 過日の事件でナラカより召喚された、かつてのエリュシオン皇帝リューリクの従者トゥプシマティが、帰還し損ねて、今もルーナサズに留まっていました。

 未だナラカへ行く術が見つからず、トゥプシマティは元気がありません。

 三つの体の一つをトゥプシマティの側に残していた、パラミタ八竜の一、青眼の究極竜ヴリドラは、その様子を見て考え込んでいましたが、おもむろに口を開きました。

「りゅーりく」

 え? とトゥプシマティが顔を上げます。

「とぅぷしまてぃヲ迎エニ行ッタ方ガヨイカ」

 トゥプシマティははっとしました。
 ヴリドラは、分かれていても、繋がっています。
 この会話は、ナラカにいるヴリドラとリューリクの会話なのでしょう。
 そして、ナラカに居るヴリドラが、騎乗可能なサイズで迎えに来てくれれば、帰れる、ということに、気がついたのです。


「ティ? あら、そういえば居ないわね。
 別に、どうでもいいわ」
「「……ドウデモイイノナラ、我ハりゅーりくノ側ニイル」」


「ドウデモイイノナラ、我ハりゅーりくノ側ニイル」
 ヴリドラの言葉に、トゥプシマティの胸は痛みました。
 自分とリューリクとを比べるなら、ヴリドラがリューリクの護衛を優先するのは当然として、リューリクは最早、自分を必要としてはいないのか、と。
 ですが、ヴリドラは続けました。

「ソウカ、イズレ戻ッテクルカラカ」


 今のリューリクにとって、明日も百年後も関係はなかったのです。
 ただトゥプシマティは戻って来ると、その確信があれば充分なのでした。

 それきり、ヴリドラは黙りました。
 焦らずともいいのだと、そう励ましてくれたのでしょう。
「……ありがとうございます、ヴリドラ様」



「……ヴリドラ。近くにティが居るのなら、返事をせずに聞きなさい」


◇ ◇


「西カナンの“天命の神殿”?」
 トゥプシマティを伴わずに一人で訪れたヴリドラの話に、選帝神イルダーナは眉をひそめました。
「ソコカラとぅぷしまてぃヲ連レテ来タノダト、りゅーりくハ言ッテイタ」

 トゥプシマティは、リューリクに仕える前の記憶がありません。
 それ以前のことを知るのは、リューリクだけ。
 そしてリューリクは、トゥプシマティは過去、その神殿の巫女だったと、ヴリドラに伝えたのでした。

「我ニハ分カラヌ。
 全テヲとぅぷしまてぃニ伝エルベキカ?
 人ハ、失ワレタ過去ヲ知リタイト思ウノカ?
 過去ヲ取リ戻シタ時、ドノ未来ヲ捨テ、ドノ未来ヲ選択スルノカ?」




 イルダーナは、翌日、西カナンに行くように、と、トゥプシマティに言いました。
「天命の神殿、ですか……?」
「とりあえず行って来い。
 その後どうするかは、好きにすればいい。

 ……できるなら、冬至の祭には、帰って来い」
 
 

担当マスターより

▼担当マスター

九道雷

▼マスターコメント

 このシナリオは、キャンペーンシナリオ「フロンティア ヴュー」の流れを汲んでいます。

 PCの皆さんは、
・ルーナサズに観光に来ていてトゥプシマティ達の西カナン遠征の話を聞いた。
・西カナンで冒険していた(遺跡の発掘調査をしていた)
・その他

等の状況でご参加いただけるかと思います。


 トゥプシマティは、カナン出身の魔道書で、エリュシオンのかつての時代のリューリク皇帝に仕えるより前の記憶がありません。
 リューリク帝崩御の際、生身のまま共にナラカへ行きましたが、リューリクがナラカより召喚された際、彼女を追って八竜ヴリドラと共に現世に戻りました。
 その後、リューリクはナラカに送元されましたが、トゥプシマティとヴリドラの一分身が現世に取り残されています。

 「フロンティア ヴュー」においてトゥプシマティは、リューリクの命令で契約者達と敵対し戦いましたが、命令が無い現在は、普通に選帝神を敬っています。
 イルダーナ達も、特に拘束したりせず好きにさせています。
 今回、トゥプシマティはイルダーナに「記憶を失う前の手がかりがあるので神殿に行ってみろ」とだけ言われ、戸惑いつつも、とりあえず行ってみることになりました。
 惹かれる気持ちと、躊躇する気持ちが相反しているようです。
 ヴリドラも伴います。

 西カナンの辺境にある“天命の神殿”とは、遠き時代、「覚(さと)りの巫女」と呼ばれる巫女によって護られていましたが、現在は遺跡と化しています。
 かつては、神殿でありながら、「迷いある者には到達できない迷宮」とも呼ばれ、女神の奉られる礼拝堂に到達できない者もいたようです。
 礼拝堂の奥には、石版が納められていたといいます。



 また、このシナリオは、フリーシナリオの要素も含んでおりますので、メイン展開に絡まないアクションも歓迎します。
 大体、

・西カナン出発より前の話(アクションがあれば)
  ↓
・“天命の神殿”での話(メイン)
  ↓
・ルーナサズで冬至の祭(アクションがあれば)

 という展開で進むのではないかなと思います。
 冬至の祭を最後に、大体一ヶ月間くらいの幅でアクションをおかけください。

 大都市ではないルーナサズで行われる冬至の祭は素朴なものです。
 日本の花見の公園が提灯電灯で電飾のように連なっているイメージで、街中にランプが灯されて夜を照らし、
 当日の朝から、龍王の卵岩のある崖の上で丸一日篝火が焚かれます。
 幸運を祈るまじないとして、火にくべる枝や薪に、細かく編んだリボン(ミサンガみたいな物)を巻いて飾る場合もあります。
 各家庭ではこの日用のご馳走が作られて、宴会が行われます。

 テウタテスがルーナサズを統治していた間、禁止されていた祭ですが、イルダーナの就任の際に復活しました。
 が、今年は、崖上部分がなくなって卵岩がむき出しになっており、どうするべきかとイルダーナは思案しています。


 イルダーナはルーナサズで冬至の祭の準備、
 元龍騎士のトゥレンは、イルダーナに見届けて来いと言われてトゥプシマティに同行しますが、気合を入れて空気です。
 イルヴリーヒは、新年に帰る予定で冬至の日は領主としてミュケナイで仕事の予定ですが、誘われればホイホイ帰って来そうです。
 また、展開によっては、トオル達の登場もあるかもしれません。

 その他、九道のNPCは登場不可能な人物以外、誘ってくだされば出てきます。

▼サンプルアクション

・天命の神殿に行ってみる

・ルーナサズで冬至の祭を楽しむ

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年12月12日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年12月13日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年12月17日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年12月31日


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