イルミンスール魔法学校

　魔女のホイップはイルミンスール魔法学校の図書館で騒ぎを起こし、借金を背負う羽目になってしまいました。
　借金の合計額は３１０００Ｇ。
　返すあてもなく、トボトボと空京を歩いていると馴染みの薬屋さんから声を掛けられました。
「どうしたんだい？　元気ないねぇ」
「んあ〜……おじさん。ちょっと借金が……うぅ」
「なんだか大変そうだな。う〜ん、借金かぁ。よし、いつも贔屓にしてもらってるホイップちゃんだ！」
　そう言うと、薬屋のちょっと太ったおじさんは仕事をくれました。
「いつも取りに行ってくれる連中が食中毒になっちまってな丁度困ってたんだ。ここから近いヒラニプラ西側の草原に洞窟があってな。そこは毎年夏になると眠りに来るアイスタイガーがいるんだ。そいつの眉間にある紫の毛を取って来てくれ。少量しかないから扱いに注意な。こいつは火傷に最高に良く効く薬の材料なんだ。これに成功したら５０００Ｇやるよ」
　ホイップは目をキラキラ輝かせてその話に飛び付きました。
「おじさん！　やらせて！」
「でも、この仕事は１人じゃ無理だからね。それと、もしアイスタイガーを起こしてしまうと相当強いからね、気をつけるんだよ」
「有難う！」

　毛はかなり貴重な材料です。取るのも苦労しそうですが、横取りして売り払おうとする人や、自分のものにしようとする人もいるかもしれません。
　それとヒラニプラ西側の草原には、パラミタオオカミやパラ実生の追いはぎが出現するとの情報もあります。
　誰かホイップと一緒にアイスタイガーの毛を取りに行く手伝いをしてください！

　アイスタイガーの注意点。
　アイスタイガーは少しでも水がかかっただけで目を覚ましてしまうらしいのです。
　アイスタイガーの眉間の毛は切り取ると直ぐに溶けてしまうので、小さい袋１つと、クーラーボックスを持っていく必要があります。
　洞窟内はアイスタイガーの吐きだされる息によってひんやりとしていて、その側は凍っているそうです。
　洞窟は１本道で迷う事はまずないそうです。しかし、アイスタイガー自身が、眠りにつく前に仕掛けた氷のトラップがいくつかあります。
　たとえ襲われても倒してはいけない希少生物なので要注意です。
　効果のある攻撃は以下の通りです。
　火術＞雷術＞剣＞打撃
　打撃系の攻撃はその強靭な肉体によって跳ね返されてしまいます。
　あまり攻撃に連携が取れていないと失敗し、みんな凍らせられてしまいます。みんな失敗になると、薬屋のおじさんが次の日回収に来てくれるまで動けません。
　もし起こしてしまった場合は例えば以下の方法あります。
■５人以上が同時に火術をかけて再度眠らせる（それぐらいの温度が必要）。
■何かで罠を張り足止めをして脱兎のごとく逃げ出す。

　パラミタオオカミについて。
　かなり素早く動けます。
　しかし防御力はそれほどありません。
　注意するのは牙での攻撃です。もたもたして噛みつかれたら猛毒に侵されてしまいます。キュアポイゾンで猛毒は回復出来ます。
　利害の一致からか、追いはぎと一緒に行動する事があります。

　追いはぎについて。
　パラ実生とは名ばかりの草原に住む蛮族です。
　また、パラミタオオカミに噛みつかれた時の為に解毒剤も持っているようです。

・逃げるべし

・草原の敵は任せろ

・アイスタイガーが起きたら眠らせる