イルミンスール魔法学校

サルヴィン川の両岸で、とある戦端が開かれようとしていました。
両岸にはぎっしりとロケット花火が並び、全てが筒先を対岸へと向けて、打ち出されるときを今か今かと待っています。
東岸は東シャンバラ、西岸は西シャンバラに別れ、そのまま分かれた国を互いに背負い、華やかさを競うのです。
別に戦争をしようというのではありません。お祭りなのですから、ロケット花火もおもちゃを少々強力にした程度です。
ちなみに対岸までの３００メートルほどを簡単に渡り、数センチの厚みのある木板を貫く威力を有します。

しかし東西に分かれた国は、何故か例えば七夕などの哀しく引き裂かれたものを連想するらしく、開催前からうわさが立っていました。

―曰く、
『このロケットの雨をかいくぐって生き延びたカップルは、永遠に結ばれる…』

開催者側も、そのうわさを逃さず利用しようとしています。そのまま名物になればいいと、やりやすい場所を決めてしまいました。
そのために広告もがんがん打っています、もしかするとうわさを流したのは開催者側かも知れませんね。
やり方としては、川の中州にカップルを集め、その両側にロケット花火を並べて中州に向けて打ち込み、最後まで手を繋いでいたカップルを表彰するつもりです。
中州の幅は５０メートルほどで、遮蔽物はありません。そこに容赦なくロケットが降り、狙われることでしょう。

夕暮れのサルヴィン川に、続々とカップル、花火協力者、やじうま、それらを目当てにした屋台が集まって来ています。
日が落ちれば、ロケットに火が入れられ、夜空を貫く流星となるでしょう。

お久しぶりの方も初めましての方もよろしく、比良沙衛です。
ええ、恋愛シナです、恋愛シナです。大事なことなので以下略です。
いくつかある注意事項に留意して下さいね。

・互いに握り合った手の中に、光に反応するチップを埋め込んだ小さなカプセルを握ってもらいます。
手が離れてカプセルが花火などの光に反応すると、そのカプセルを握っていたカップルは失格となります。
カプセルへの加工はできません、即失格となります。握った手の上から何かで縛るなどの防止策は構いませんが、骨なしチキンとみなされます。
・中洲へ上がれるのはカップルのみとされていますが、二人一組であればＯＫです。
自分はカップルではないが、パートナーが中州にいるという場合、別行動でもダブルアクションとはしませんが、基本描写のメインは中州にいるほうになります。
・手の組み方は指定のない場合、基本彼氏の左手と彼女の右手が、いわゆるカップル繋ぎというやつになります。開いた手で飛んでくるロケットを防御してください。両手武器は使えません。
・ロケットを飛ばす側に立っても、相手側のロケットも飛んでくるので気をつけてください。
・東西で分かれていますが、所属する学校に関わらずどちらに与していてもかまいません、指定がなければ所属に倣った分け方になります。
ＧＡで東西にまたがる場合もあるでしょうから、その点を明記してください。

これらの点を踏まえて、皆様のアグレッシブなアクションをお待ちしています。

・中州で彼女(彼氏)を守る

・カップルに花火を打ち込む

・屋台を出す