イルミンスール魔法学校

　鏖殺寺院とのデビュー戦を華々しく勝利で飾った天御柱学院。しかし課題もありました。
　まずは練度の不足。
　鏖殺寺院のイコン1機に対してこちらは3機～5機がかりでないと相手になりませんでした。
　そこで鹵獲した鏖殺寺院のイコン、シュバルツ・フリ―ゲ2機と量産型のシュメッターリング6機に教官が乗り込み、イーグリットには模擬刀とペイント弾入りライフル、コームラントにはペイント弾入りキャノンを持たせて、教官との模擬戦を行うことになりました。
　教官の練度は鏖殺寺院の兵士より遥かに上です。果たして生徒たちは教官に勝てるのでしょうか？

　さて、この模擬戦の話を聞いたコリマ校長はとあるイベントを考えました。
　空京では『ろくりんピック』が開かれており、シャンバラ中がお祭りムードということを受けて、軍隊の演習のように模擬戦の様子を一般に開放し、学院の生徒による出店なども出店させ、祭りとして盛り上げようというのです。
　当然一般に開放するからには鏖殺寺院によるスパイにも対応せねばなりません。
　校長は自信たっぷりと
（スパイの数人程度、自分ひとりで始末できるがな）
　と言っていますが警戒は必要です。
　そこで学院の生徒は次のように分かれることになりました。
・演習を行う生徒（40組。それくらいいないと教官の相手になりません）
・出店を行う生徒
・警備を行う生徒
　です。
　お祭りなので他の学校にも開放しますがゲートはフリーパス。鏖殺寺院のスパイが紛れ込んでいても発見することは容易ではありません。
　警備を行う生徒の責任は重大です。なお、西シャンバラ系の学校の生徒はボランティアスタッフとして警備を担当することができます。その際は身分証を提示し経歴をチェックされた上でボランティアをお願いすることになります。
　一方お祭りを見に来る生徒は気楽なものです。
　上空では巨大ロボットの模擬戦。下には美味しい食べ物の出店。アルコールとタバコは厳禁ですが楽しい楽しいお祭です。思う存分楽しんでください。

　山葉　涼司（やまは・りょうじ）は設楽　カノン（したら・かのん）に会うためにパートナーの花音・アームルート（かのん・あーむるーと）を伴って天御柱学院を訪れていましたが、ある意味有名人な彼は天御柱の警備担当の生徒に懇願され、警備を手伝うことになりました。花音も鏖殺寺院のスパイに狙われるといけないので一緒です。でも、花音はエスコートしてくれる人がいればお祭りを楽しむことができるように涼司に取り計らってもらいました。カノンも警備を担当するとナタを持って歩いていました。
「カノン……」
「あなた……誰？」
　涼司はその言葉を聞いて少し悲しそうな表情をします。
（俺はカノンを一度殺して、今度は感情と記憶を殺したのか）
　一方、花音もカノンに得体のしれない恐怖を感じていました。
（この人……怖い……）
「俺は、山葉　涼司。よろしくな、設楽カノンさん」
「あたしの涼司くんと同じ名前……あなた、本当に誰なの？」
「ただの同姓同名じゃないのか？　あまり気にするなよ」
　以前の作戦のあと、倒れたカノンを見て取り乱した涼司は、もう一度カノンが倒れることに無いように最大限の注意を払いました。
　こうして涼司とカノンは感情がすれ違ったまま祭りの警備をするはめになりました。

　それではそれでは、楽しいお祭の始まりです。

■ＰＣ側のイコン搭乗について
　イコンに乗れるのは天御柱学院の生徒に限ります。
　天御柱学院の生徒が乗れるイコンは、

・イーグリット
ビームライフルとビームサーベル装備の近接型（ただし今回は模擬刀とペイント弾）

・コームラント
大型ビームキャノン装備の遠距離支援型（ただし今回はペイント弾）
　
　の二種類です。どちらかを選んでください。
　また、イコンはパートナー（LC）がいなくても最低限の操作は出来ますが、
　その能力は著しく落ちます。

■教官イコン情報
・シュヴァルツ・フリーゲ　２機
マシンガン装備の指揮官機。

・シュメッターリング　６機
シュヴァルツ・フリーゲの量産型。マシンガン装備

　両方共ペイント弾になります。

　シュヴァルツ・フリーゲ+シュメッターリング３の４機編成×2になります。

　機晶姫、ヴァルキリーの随伴歩兵（飛行兵？）十数名。ペイント弾入りの機晶ロケットランチャー装備。

イコンに乗る際はイコンに関するマスターシナリオ講座
http://souku.jp/manual/manual_11i.html
をご覧の上アクションをかけてください。

　攻撃のあたった箇所は「破損判定」を受けます。破損判定を受けた部位は以後使えません。コクピットブロックに3回以上攻撃を受けた場合は撃墜扱いとなります。
　なお、機晶ロケットランチャーは正面装甲以外の部分を狙わない限り、有効なダメージを与えられません。

　シナリオ「鏖殺の空母」の教訓から、シュバルツ・フリ―ゲ1、シュメッターリング3〜4で編成される小隊1に対して、こちらは12〜20機前後で当たるのが妥当と判断されました。これくらいの数がいてようやくまっとうに戦えると判断されたのです。
　小隊の編成を行う上では４機１組のシュヴァルム以上の小隊を編成し、それを５組前後でひとつの中隊として編成してください。
　演習に参加するのが完全に４０組である必要はありません。数のバランスは最終的にこちらで調整します。数が不足している場合は名無しNPCの小隊に参戦してもらいます。
　なお、編成に際しては【チャーリー】【ブラボー】などと小隊名、中隊名を囲んだタグをアクション内に記入し、どの隊に加入するのかをはっきりと示してください。また、指定がないあるいは【フリー】とされた場合はこちらの方で適当に編成します。
　小隊や中隊の指定が矛盾している場合もマスターの判断で修正します。

　搭乗する機体についても、把握のためにイーグリットを全角大文字で【Ｅ搭乗】コームラントを【Ｃ搭乗】としてくださると助かります。
　また、出店を出す方は【出店】、警備の方は【警備】、お祭り見物の方は【見物】と書いてくださるとなお助かります。強制ではないですができるだけご協力お願いします。

　またTACネーム（機体愛称）を決めておくと描写されやすいでしょう。（例：メビウス1（メビウス隊1番機）、オメガ2（オメガ隊2番機）、サイファー（愛称）、ROCK（本名の頭文字が“岩”だったため）などです）『TACネーム【竜王】』などとタグを設定していただけると把握が楽になりますのでこちらもご協力お願いします。

　イコンの操作は「攻撃担当」と「それ以外」です。どちらがどちらを担当するかは自由に決めて構いません。
　ECM、ECCM、チャフなどは標準装備として付いていますがこれらを使用しても判定上有利不利はありません。戦闘の距離が短くなる程度です。なお本格的な電子戦機は鋭意開発中です。

　その他、描写を増やすためのお願いとテクニック。
1：MC、LC共に限界文字数までお願いします。なるべく多くのことが描写されていたほうがこちらも描写しやすくなります。
2：アクションはキャラクター口調でお願いします。キャラクターの性格をつかむとともにセリフの創作なども行ないやすくなりますのでなるべくキャラクター口調での描写をお願いします。設定の口調と違う口調がある場合は自由設定かアクションに記入してくださると助かります。
3：「自分だけが活躍」ではなく「みんなで活躍」。GAをかけられると描写率が高まる傾向にあります。協力してアクションをかけていただくと単独でアクションをかけた場合よりも描写しやすいです。
4：仮アクションの提出を。白紙アクションですと描写がされず参加料金が無駄になりますので、仮アクションでもいいのでまず簡単な方針を提出ください。「その他矛盾は他アクションに合わせる」「演習を頑張る」「警備を頑張る」「祭りを楽しむ」などと簡単な描写でも結構です。仮アクションの提出をお願いします。

・イーグリット、またはコームラントに乗り込み演習に参加する

・出店を出す

・お祭りを楽しむ