こんにちは、または初めまして。寒月堂です。
今回は、恋煩いの機晶姫が作り出した「愛の迷宮都市」のお話です。
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「……私はオランピア。この神殿で愛と夢を司る者。貴方の願いは?」
「私には、願いなど、何も。
……ただ……こんなふうに、皆がいつまでも愛に満ちて生きていられたら……と、思うだけです」
彼女は「彼」の願いを叶えようと、街にいたすべての人々を、愛「だけ」に満ちた異空間「愛の都市」へと招待しました。
しかし……その異界の街に「彼」の姿はありません。
オランピアは混乱し、「愛の都市」は次第に「愛の迷宮都市」へと姿を変えたのです。
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「愛の迷宮都市」
恋煩いの機晶姫オランピアによって作られた、愛「だけ」に満ちた空間です。
後夜祭の夜にレヴィ=エーベルストにいた人々は全員ここに閉じ込められ、迷宮の作用で「恋愛脳」になっています。
我に返って正常に戻るには、この空間から脱出するしかありません。
「恋愛脳」
思考が過剰に恋愛方向に向き、目の前の異性や同性や物を相手に、無節操に一目惚れや運命の出会いが頻発します。
その影響は、冷静さを保って自分の思考の異常を把握できる人、完全に我を失って愛のみに走る人、性格まで変わってしまう人まで様々ですが、まったく影響を受けない人はいないようです。
恋愛脳の影響の度合いは、アクションで自由に設定できます。
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【アクションについて】
シナリオ開始時、キャラクターは「迷宮」の内と外に分断されています。
まず「迷宮」の内と外、どちらから開始するかを選択してください。
・迷宮外からの開始
住民消失の連絡を受け、調査に駆けつけた状態です。
街の各所を調査し、記録やハード面から事件の原因と解決方法を探ることができます。
・迷宮内からの開始
街にいたことで巻き込まれ「迷宮」に閉じ込められた状態です。
街のお祭りは本来カップル向けですが、ぼっち参加の人も多いようです。
「恋愛脳」の人々で内部は混乱していますが、状況を把握して脱出方法を探ることもできます。
迷宮では通信も途絶しており、ネットや携帯等も繋がりません。
ですので、内と外のキャラクター同士が連携して事に当たることはできません。
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機晶姫オランピア
名前の通り「壊れた機械人形」で、ひと目惚れをした「彼」を探しているようです。
かつては街の機能を維持し、神殿に来る人々に愛と夢を与えることを目的として存在していました。
「迷宮」をコントロールしているので、内部では自在にどこにでも現われますが、外部からの直接のコンタクトは、現状では不可能でしょう。
聖ホフマン
古代パラミタで”恋人たちの守護聖人”と呼ばれていた人物です。
たいへん美形だったとも、恋愛に関する奇蹟を起こしたとも言われますが、具体的なエピソードは伝わっていません。
レヴィ=エーベルストの神殿も、当時は聖地というよりデートスポット、テーマパーク的な意味合いの場所だったと考えられています。
レヴィ=エーベルスト
辺境の小さな街で、気軽に古代の雰囲気を楽しめる街として観光客を呼んでいます。
かつては”恋人たちの守護聖人”聖ホフマンの神殿を中心にした神殿都市でした。
しかし、地下の遺跡の調査はほとんど行われておらず、見える部分をそれらしく復元してあるだけです。
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それでは、皆様のご参加をお待ちしております!