シャンバラ教導団

　
　ある日、シャンバラ教導団に一人の少女が駆け込んできました。

　服はボロボロ、全身傷だらけのその子は、近くの研究施設から逃げ出してきたと言います。

　話を聞くと、その施設はシャンバラ大荒野の崩れた遺跡の地下にあり、
　中では人間の子供とモンスターを合成するキメラの研究がされていて、
　さらに奥には、実験体として攫われた子供達が捕らわれているとのこと。

「中にはキメラになった子たちが一杯います。
　皆、研究所の人達の言うこと聞くから、襲ってくるかもしれない……。
　でも、奥には実験に失敗したときのために、
　キメラを分解して元に戻す機械があるって研究所の人達が言ってました。

　お願い、皆を助けて……」

　教導団では急遽メルヴィア・聆珈（めるう゛ぃあ・れいか）大尉を小隊長とした調査隊を結成。
　モンスター退治に定評のあるコントラクター達にも呼び掛け、
　キメラ研究所の調査・破壊、そして捕らわれた子供達の救助へと向かいます。



　■■■



「フフフ……もうすぐだ……もうすぐで完成する」

　薄暗い研究所の一室で、一人の男が呟きます。

　部屋の外では、たくさんの研究員達が慌ただしく動いていました。
　研究員が目を放した隙に、実験体の一人が外へ逃げ出したのです。

　おそらく、脱走した子供はこの施設のことを誰かに話すでしょう。
　そうなれば、ここが襲撃されるのは時間の問題でした。

　研究員達は逃げるために研究資料をまとめたり、、護衛に自分の作ったキメラを連れ出したりと、思い思いに行動しています。
　中には余程自分の研究に自信があるのか、襲撃者達を迎え撃とうとする者や、
　この状況に気付かず研究に没頭している者もいました。

　そして、先程呟いた男は……。

「襲撃者だと？　いいともさあ早く来るがいい！　私の最高傑作をもってお相手しようっ！！」

　そう言って高笑いする男の前では、液体で満たされた巨大な機械の中に、一人の少女が浮かんでいました。
　
　

はじめまして。
新しく蒼空のフロンティアのゲームマスターを務めさせて頂きます、ＲＥＤ（れっど）と申します。
どうぞよろしくお願い致します！


■キメラ研究所について

逃げてきた少女の話では、シャンバラ大荒野の遺跡を使用しているようです。
入口はカムフラージュされており、ぱっと見では分からないようになっているそうです。

研究所は地下3階構造になっており、2階に子供達が捕えられ、3階に研究施設があったとのことです。

内部には、ドラゴンと人間の合成、動物と人間の合成といった様々な種類のキメラがいます。
また、騒動に乗じて実験体の子供やキメラも逃げ出したため、内部はかなり混乱しています。

・研究員とキメラの退治

・実験体の子供達の救助

・キメラ分離機を探す

・研究所の親玉探し