シャンバラ教導団

　ザンスカールの森の精は、１０歳くらいの濃緑色ストレートロングの少女となって実体化しました。
　イルミンスール魔法学校校長エリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）に
　ざんすかと名付けられた少女は、
　エリザベートのパートナーの魔女アーデルハイト・ワルプルギス（あーでるはいと・わるぷるぎす）の
　助言を無視して、話の途中でラリアットでぶっ飛ばしたあげく、
　学生達と一緒に、ジャタの森の「ジャタの魔大樹」に除草剤を撒いたうえ、炎上させました。

　「これで、瘴気を撒き散らすジャタの魔大樹はおしまいざんす！　……何事ざんすか！？」

　しかし、ジャタの魔大樹は枯れるどころか成長を始めました。

　「ワタシは魔大樹で毒を吸収しているのじゃた。毒や瘴気やゲテモノはワタシの好物じゃた。
　　でも、さすがに吸収しきれないじゃた……」
　
　イルミンスールの森の境に助けを求めに来ていた、ジャタの森の精、
　ざんすかと同じく１０歳くらいの外見年齢の白髪ショートの少女じゃたは、無表情ながらも苦しそうです。

　「ガハハハハハハハハハハハ！！
　　この、ジャタ族族長グレートマシンガンが、
　　ジャタの森を瘴気で満たして、ジャタの魔大樹を破壊兵器にしてくれるわ！！」

　身長３０メートルの大男、グレートマシンガンが叫びます。
　
　なお、ジャタ族には無数の部族が存在し、グレートマシンガンも無数にいるであろう族長の一人にすぎません。

　ですが。

　「鏖殺寺院の奴は実によいことを教えてくれた！！
　　瘴気を増やし続ければ、ジャタの魔大樹は暴走するのだ！！
　　これで、俺はドージェすら超えることができる！！
　　この俺が世界を征服するのだ！！」

　「だまれ、この誇大妄想野郎、ざんす！！
　　絶対、ぶっ殺してやるざんす！！
　　ジャタの森の精もぶっ飛ばして、
　　魔大樹も絶対枯らしてやるざんすよ！！」

　ざんすかは、グレートマシンガンたちをののしりながらも、
　ジャタの魔大樹の強力さを感じ、このまま激突するのは分が悪いと、
　ジャタ族の下っ端をラリアットでぶっ飛ばしながら、一旦、森に潜伏しました。

　「ジャタの森の精の力など、もはや不要！！
　　このグレートマシンガン様は、世界を統べる神となるのだ！！」
　「このままでは、森が滅びてしまうじゃた……。
　　何が困るって、森が滅んだらごはん食べられなくなるから嫌じゃた」　
　グレートマシンガンに追われ、じゃたも、ジャタの森に身を隠します。

　「ガハハハハハハハハハハハ！！
　　準備が整い次第、まずはザンスカールを攻めるぞ！！」
　「オオー！！　戦争だーっ！！」
　一般のジャタ族は、強い力を手にしたグレートマシンガンに従っています。
　普通に話して聞いてくれるとは思えません。
　そもそも、族長の名前にも「なんだか強そうですごいぜ！」と疑問を持たないジャタ族に、
　正論による説得が通用するわけがありません。

　グレートマシンガンは、「儀式」と称して、
　森の奥に設置された禍々しい飾りがごちゃごちゃついた「ステージ」で踊り狂い始めました。
　邪悪な気持ちで踊ることにより、ステージからは瘴気が噴出するのです。

　この事態をなんとかできるかどうかは、皆さんの力にかかっているのです。

　このシナリオは、全２回の後編、最終回ですが、今回からのご参加も大歓迎です。

　イルミンスール魔法学校のシナリオですが、他校の生徒も特に制限なくご参加いただけます。
　（抽選では、イルミンスール魔法学校が有利となります）
　気軽に事件に介入してください。

　このシナリオはコメディです。
　ですので、何が起きても最後はハッピーエンドになるはずです。

　「面白い行動」をするには、
　あえて、他の人がやりそうにないことをやってみるというのもひとつの手です。
　とはいえ、あえてベタなギャグに走るというのも歓迎いたします。　

　自分も楽しみつつ、他のプレイヤーさんも楽しませることができるアクションを書きましょう！

・ざんすかにじゃたとの共闘を呼びかける

・ざんすかと一緒にグレートマシンガンと戦う

・じゃたの力をジャタ族に見せつける

・グレートマシンガンに味方する