シャンバラ教導団

「すでに知っている者もいるだろうが、近頃クイーン・ヴァンガードが夜間に襲撃されるという事件が相次いでいる。諸君も注意するように」

　とある朝、蒼空学園の教室。教師が生徒たちに言いました。生徒たちの間からはどよめきが上がります。

　教師の話に寄れば、最近になってクイーン・ヴァンガードが何者かの手によって夜な夜な襲われているということです。不意打ちを受けたクイーン・ヴァンガードたちは皆、抵抗する間もなく倒されてしまったといいます。被害者の体からは、躊躇いなく冷酷な攻撃が加えられたことを物語る傷が発見されました。

「静かに。気持ちは分かるが、騒いでも仕方がない。とりあえず夜遅くに出歩かなければ問題はないだろう。さて、こんな時季ではあるが、今日は転校生を紹介する。さあキミ、入ってきて」
　
　落ち着かない生徒たちに教師が言うと、彼らは静まって教室の入り口に注目しました。扉を開けて中に入ってきたのは、眼鏡をかけた大人しそうな少女です。

「それでは自己紹介をしてもらおうかな」


「……リフル」


　少女は一言そう言うと、それきり黙ってしまいました。教室中に何とも言えない雰囲気が漂います。

「え、ええと……もう終わりかね？」
　
　教師の問いかけに、こくりと頷くリフル。

「まあいいだろう。リフル君は古代シャンバラ史を専攻しているそうだ。みんな仲良くな。リフル君、あそこの空いている席に座りなさい」

　リフルは教室の隅、一番後ろの席に腰掛けると、話しかけてくるクラスメイトたちを相手にもせず、ぼんやりと外を眺め始めます。

「おっと、もう始業時間を過ぎているな。おしゃべりは後だ」

　教師は時計をちらりと見ると、教科書を開いて授業を始めました。

　
　こうして教室では、いつも通りの一日が始まります。しかし、このとき物語の歯車はすでに回り始めていたのです。

　こんにちは、飛弥新です。ペリフェラルエピソード【十二の星の華】、私の方でもスタートです！

　第一回となる今回では、クイーン・ヴァンガードが何者かに闇討ちされるという穏やかではない事件が勃発しています。犯人は並大抵の者ではないことが予想されますので、この事件に関わろうとお考えの方は危険を覚悟してください。怪我をすることもあるかもしれません。

　また、一方で季節外れの転校生が蒼空学園にやってきます。こちらはなんとも謎めいた存在。他人にはあまり興味がないようです。蒼空学園に所属している方であれば彼女に接触しようとすることは可能ですが、普通に近づいたのではまともにコミュニケーションをとることは難しいでしょう。

※・蒼空学園に所属されていない方は、リフルが蒼空学園に転校してきたということを知りません。リフルに興味がある方は、「変わった転校生の噂を友達から聞いた」など、彼女の存在を知る術もしくは知っている理由、そして彼女に接触する方法を考えてアクションに記載いただくようお願いいたします。

　
　・クイーン・ヴァンガード襲撃事件については、他校でも話題になっており、どの学校の生徒でも知っているとします。

　クイーン・ヴァンガード襲撃事件をなんとかしてやろうという勇気のあるあなた、知恵を振り絞りって事件を解決へと導いてください！
　
　リフルが気になるというあなた、どこか訳ありげな彼女のことが分かってくれば、思いも寄らぬ何かが見えてくるかもしれません。リフルが心を開いてくれるよう頑張ってみてください！


飛弥新のブログ→「蒼空でフロントスープレックス」
　

・事件の犯人と戦う

・事件について探りを入れる

・リフルとの接触を図る