本シナリオガイドをお読みくださり、ありがとうございます。
これまでこういう脱出もののシナリオを幾つか執筆して参りましたが、今回は遭難者側と救出側をランダムに決定させて頂きます。
即ち、挨拶掲示板にて書き込みをして頂き、その際のサイコロの出目によって、遭難者側になるのか、或いは救出側になるのかを決定します。
出目が奇数なら遭難者側、偶数なら救出側となります。
挨拶掲示板にてご挨拶なされなかった場合は、平均値の7扱いとなり、遭難者側にてスタートして頂くこととなります。
尚、救出側に限り、イコン搭乗可とします。必ずしもイコンに乗っていく必要はありませんが、その場合、かなりしんどいことになります。
そして遭難者側は、ドロマエオガーデン内に生息する魔働生物兵器に対しては、普通に戦っては100%勝てないと思ってください。
逆にいえば、知恵を絞って対策を考えれば何とかなるかも知れませんが、それでも勝てるかどうかは五分五分といったところです。
それでは以下、諸々の情報を列記して参ります。
――ドロマエオガーデン――
シャンバラ大荒野の西部に位置する、古代の魔働生物兵器開発場だった遺跡で、発掘調査はほとんど進んでいません。その理由は、ガーデン内に今尚大量に棲息する魔働生物兵器達が、あまりに危険である為です。
ガーデン内は非常に広範で、更にその上空には激しい磁気嵐による豪風が吹き荒れており、脱出するのは容易ではありません。
――恐竜騎士団――
現在、このドロマエオガーデンはエリュシオン帝国の恐竜騎士団によって狙われています。ドロマエオガーデン内にいる魔働生物兵器を手に入れようとしているようです。
遭難者達は恐竜騎士団によって蹂躙される前に、脱出しなければなりません。
恐竜騎士団は大型の肉食恐竜や、攻撃力に富んだ草食恐竜に騎乗する戦闘集団で、彼らはそれらの恐竜を従えてドロマエオガーデンを目指し、急行しています。
カーゴなどの物資は、ケツァルコァトルスといった巨大翼竜に空中輸送させているとの情報もあります。
更に恐竜騎士団はパラ実の風紀委員会としての地位を得ています。
アクションとして恐竜騎士団側に就く場合は【パラ実風紀委員】の称号を、逆に指名手配されている者としてアクションをかけられる場合は【パラ実風紀委員により指名手配中】の称号を、アクション投稿時に表示して頂きますようお願いします。
当然ながら、恐竜騎士団に指名手配されているPCは、恐竜騎士団からは優先的に狙われると考えて下さい。
称号が表示されていない場合、それぞれの立場での行動は取れなくなります。
――恐竜騎士団側で行動する場合――
恐竜騎士団側で行動するPCの場合、挨拶掲示板での出目が奇数、もしくは挨拶無しの場合なら遭難者側でドロマエオガーデン内にいる他PC達を攻撃するなどの行動が考えられます。
一方、出目が偶数の場合、救出側で恐竜騎士団に協力するなどといった行動が考えられます。
上記はあくまでも一例ですので、アクションを考える際の一助として頂ければ幸いです。
但し、恐竜騎士団側として行動する場合であっても、魔働生物兵器の攻撃対象から免れるという訳ではありません。魔働生物兵器にとっては、恐竜騎士団ですら敵なのです。
ゆめゆめ、お間違え無きようお願いします。
――ドロマエオガーデン内の魔働生物兵器――
全て、実在した恐竜をモデルとして古代に開発された魔働生物兵器です。
タイプはおおまかに分けて、三種類です。
■ドロマエオサウルスタイプ
今日ではラプトルとして広く知られている種で、平均して1〜2メートル前後という体格です。然程大型ではないものの、優れた知能とチームハンティング能力を有する、極めて危険な存在です。
本シナリオに登場するのは、その中でも最大サイズのユタラプトルタイプと、もうひとまわり小型であるデイノニクスタイプの二種です。
■ナノティラヌスタイプ
地上最大の捕食者であったティラノサウルスですら狩りの対象にしたという恐るべきハンター、それがナノティラヌスです。
ティラノサウルス程の巨大な体躯ではないものの、圧倒的なスピードで獲物を翻弄する怪物です。
■マジュンガトルスタイプ
白亜紀後期のマダガスカルに生息していた恐竜です。マダガスカルという狭い孤島の中で生活していた極めて限られた種で、知名度は高くありませんが、戦闘能力は抜群です。
それでは、参加をご検討頂ける皆様方からの素晴らしいアクションをお待ちしております。