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シナリオガイド

「クリスマス」+「ヤドリギの風習」+「紙見本の魔道書」=『てんやわんや』
シナリオ名:キッシングボール狂想曲 / 担当マスター: YAM



「クリスマスに、ヤドリギ(の飾り)の下に立っている人には、キスをしてもよい」



 そんな地球の欧米のクリスマスの風習がパラミタに輸入されてから、この冬は特にそれがぐっと広まったらしく、クリスマスパーティのシーズンを目前にしてオーナメントに使うヤドリギの需要に、供給が追い付かない状況になっていました。
 そんな話を聞いた数人のイルミンスール生が、“お小遣い稼ぎ”感覚で、ヤドリギを魔力でスピード栽培して業者に卸す、ということを思いつきました。
 折角クリスマスの飾りにするのだから、見た目も華やかな方が良い、ということで、知り合いの花妖精に協力してもらって、球状に成長するヤドリギの枝に小さな色とりどりの花が散りばめられたように咲くよう、趣向も凝らして、彼らは魔法で独自開発したスピード生育ヤドリギを栽培するに至りました。


 ところで。
 最近、イルミンスール内に作られた特殊施設に、元・人間嫌いで内容的にも一癖も二癖もある魔道書の一団が、揃って引っ越してきました。
 その中のひとりに、「キカミ」という魔道書がいます。
 本名は「奇木紙見本 草子(きぼくかみみほん・そうし)」。その名の通り、前身は何も書かれていない紙見本なのですが、その紙に使われた材料の木が魔法や呪術に使われる謂れのある木だったり、伝説の妖木奇木だったりしたため、原材料によって魔力を得た、という稀有なパターンで生まれた魔道書です。
 このキカミ、人間化すると若い娘の姿なのですが、その胴体に一本の蔦のような木が絡みついています。この蔦は、キカミに使われている妖木奇木の魔力の具現化で、一見彼女のワンピースの飾りのように見えますが、彼女とは独立した思考で自由に動く上に、伸縮自在で、時にキカミのためにザイルやロープの代わりになったり、有事には太さを増し延伸して巨大化し、彼女を取り巻いて飛来する矢弾から守ったりもするという、キカミの頼もしい相棒なのです。愛称は「つーたん」(命名・キカミ)。
 ――それが。


「うわぁ……大変なことになっちゃったぞ」

 魔道書達がいる特別施設の一室。
 小遣い稼ぎのイルミン生の作っていたスピード生育ヤドリギが、注がれた魔力の吸収に失敗して学校内に無秩序に蔓延るという騒ぎを起こし、件の生徒たちが校長にこってり絞られて駆除に大わらわとなった翌日。
 つーたんにヤドリギが寄生してしまい、そのせいで何故かつーたんが幹を伸ばしに伸ばしまくって、部屋中に蔦が蔓延っています。
「うぅ……私が気づかず寝ている間に、一夜でこんなことになってしまいました……」
「一体どうして、つーたんはこんなに伸びたんだ?」
 魔道書一同のリーダー格、「パレット」が尋ねると、
「多分、ヤドリギを振り払おうとして、私からできるだけ遠ざけようとして、伸びていったんだと思う……」
 何だか力のない声で、伸び蔓延った蔦に胴が絡まっているような格好のキカミが答えました。
 その言葉通り、ヤドリギに寄生されたつーたんは、部屋の外まで伸び、世界樹イルミンスールの外壁を這い――



「おっ、クリスマスツリーに、ヤドリギのキッシングボールまで!」
「さすがイルミンスールの特設テラス! 素敵ねぇ」
 世界樹の外壁に添って特別に設置された、クリスマスの飾り付けを施した期間限定テラスの上に伸びてしまい、ちょうどテラスの飾りの一部と化してしまっていました。
 その下に立つ者にキスをしていいという、マリのようにまぁるく繁茂するヤドリギの別名はキッシングボール。
 綺麗に飾られてクリスマスムードを盛り上げるテラスに、学生はもちろん、テラスの話を聞いてやって来た他校生までも楽しげに集まってきます……



「なんで寄りによって、蔦にヤドリギが寄生するですかぁ〜! こんな細っこい枝にぃ〜!!」
 生徒の不始末が思った以上の大ごとになって、エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)はおかんむりです。
「私に言われても分かりませんよう……それに、つーたんは見た目が蔦なだけで、本当は木の魔力の塊……」
 キカミはげっそりしながら泣き言のように呟きます。それに気づいたパレットが、
「でもキカミ、つーたんの魔力つっても、結局はお前の魔力なんだろ? それを吸い取られてるって」
「うん……だからなんか、さっきからふらふらして、力が出ないの……
 つーたんがこんなに伸び切っちゃってるから、本型にも戻れないし……」
「寝てなさいですぅっ!!」
 エリザベスがやけくそ気味に怒鳴った時、テラスの方から騒ぎの声が聞こえてきました。




「大変だぁ!! ヤドリギの下で自殺しようとしている連中が……!!」

「こっちでは皆、なんか危ない踊りを始めたぞ!!」

「ヤドリギを切り落とせ! ヤドリギから何か危ない波動が……うわああぁぁっ! 何か飛ばしてきた!!」

「気を付けろ!! あのヤドリギの種を喰らうと頭に花が咲くぞ!!

「何でこんな状況でいちゃこらしてんだよお前らはあぁぁぁっ!!」





「……多分、私の紙に使われている妖木奇木の特徴が、魔力を吸い上げたヤドリギに反映されて、その下に立った人たちにいろんな悪影響を……
「あああぁぁぁぁぁあぁ〜」
 すまなそうに呟くキカミの言葉に、エリザベートは「物凄く頭痛が痛いですぅ……」と頭を抱えて呻くのでした。



そんな大騒ぎが起こっているとは露知らず。
「なんだろう。ずいぶん騒がしいね、白颯」
 イルミンスールの門をくぐったのは、パートナーロストの症状から回復し、その時の事件とゆかりのある魔道書に挨拶をしたい、と訪ねてきた杠 鷹勢(ゆずりは・たかせ)でした。
「へぇ……『クリスマス特設テラス』か。こんなに賑やかなところを見ると。何か催しものでもしてるのかな?
 折角イルミンスールまで来たんだし、ちょっと覗いてみようか」
 連れてきた山犬の白颯にそう言って、鷹勢はテラスの方へと歩き出しました。

担当マスターより

▼担当マスター

YAM

▼マスターコメント

 こんにちは、YAMです。
 8作目のシナリオです。よろしくお願いいたします。
 ご存知の方はご存じ、はぐれ魔道書シリーズです。
 今回中心となる魔道書、キカミは「絶望の禁書迷宮  追跡編」P9に登場しています。また、彼女を始めとする魔道書達の詳細はマスターページにも載っております。
 詳しく知らなくても特に問題はないですし、もちろん以前のシナリオに参加されていない方も大歓迎です。
 イルミンスールが舞台ですが、どの学校の方でも参加していただけます。
(世界樹脇の「クリスマス特設テラス」の気合を入れた飾りつけが評判になっており、それを見に来る学外の人間も多い、となっています)


【特設テラスについて】
 世界樹の外壁に据え付けられたような造りになった、木造のテラスです。
 クリスマスツリーやいろんなリース、ポインセチアに柊など、いかにもクリスマス的な飾りつけがされ、暗くなるとイルミネーションも為されるということで、期間限定ではありますがちょっとした名所扱いです。
 テーブルやベンチもあり、生徒もちょこちょこやってきます。
 このテラスの上(高さはテラスの床から5メートルくらいの高さ)に、壁伝いにヤドリギが3つ、8メートルほどの間隔を置いてぶら下がっています。
 ヤドリギは一見、世界樹の外壁にくっついているように見えますが、すべて、外壁伝いに這うように伸びた「つーたん」にくっついています。

【3つのヤドリギ】
 キカミの原料となっている妖木奇木の魔力を吸っているために、その下に立つ者の精神をおかしくする怪しい波動を発しています。
 それぞれの効果は、

1.凄まじくネガティブになる。(しまいには自殺しそうになる)
 黒魔術に使われる、裏切られた乙女が絶望して縊死したとされる妖木の効果です。
 このヤドリギの下では暗い表情の人々がうろうろしており、中には縄を持って、首つりに使える枝を探す者もいます。
 止めようとして近づいた人間もヤドリギの効果範囲に入ってしまって、ミイラ取りがミイラになる現象が止まりません。

2.半狂乱になり、奇妙な踊りを踊ったり、生贄を捧げようとしたりする。
 古代の樹木信仰の対象であった木の効果です。
 神を讃える出鱈目な踊りを倒れるまで踊り続けたり(倒れても意識が戻るとまた踊り出す)、その辺にいる動物だの子供だの目についたものを、ありもしない祭壇に捧げようとしたりします。
 止めようとして近づいた人間も(以下同文)。

3.一見、普通のヤドリギだが……
 何もおかしな効果はないのか、その下で目に余るほどにいちゃつくリア充たちの姿が見えます。
 実は、「恋人たちを守護する木」とされた伝説の木の効果が影響しています。
 下に入ると、カップルは人目もはばからずいちゃつき始めます。
 シングルの人は、「誰か、ヤドリギの下に立っている私にキスして…」的なアピールを始めてしまいます。

 いずれのヤドリギの効果も、浄化系のスキルで一時的に払ったとしても、ヤドリギが除去されない限り何度でも波動が放たれます。
 効果範囲は、それぞれのヤドリギの真下から半径数メートルだと思ってください。
 それぞれのヤドリギの効果が重複している箇所はないので、ヤドリギ同士の範囲は重なってはいないようです。
 また、いずれのヤドリギも、後述の「種子マシンガン」を備えています。

 下に入ってしまうと効果から逃れられませんが、飛行系のスキルなどでヤドリギより高い位置から近付けば、効果は受けません。
 ただし、どの位置から近付いても「種子マシンガン」の標的にはなり得ます。


【種子マシンガン】
 元はヤドリギを花で飾るために花妖精の力を借りて備え付けたオプションが、キカミの魔力を吸収した際におかしな方向に働いてしまい、近付く者に様々な花の種子を超高速で機関銃のように連続して乱射するという、凶悪なスキルと化してしまいました。
 遠距離からでも、攻撃されるとそちらに向かって発射します。
 種子は小さく、当たってもダメージらしいダメージはありませんが、体に食らうともれなく頭に花が咲きます。半強制的な疑似花妖精体験です。
 花は宿主から養分を取るので、何度も食らって頭がフラワーアレンジメント作品のようになってしまうと、へろへろになってしまってまともに動けなくなるでしょう。
 花妖精以外のすべての種族が、この種子マシンガンの影響を受けます。非動物的な種族でも、エネルギーが花に奪われることになります。
 唯一、花妖精だけは食らっても影響を受けません。また花妖精のみが、この花を人の頭から抜いてあげることができます。
 抜かなくても、宿主の体力が限界に達すると、自然に枯れますが。

 ※頭に花が咲くアクションを希望される方へ:咲く花の種類を指定していただければリクエストにお応えします(なければランダムで)。


【ヤドリギの除去】
 ヤドリギと世界樹の外壁、およびつーたんが密にくっついているので、遠距離から火系スキルを使うのはかなり危険です。
 つーたんが燃えてしまうとキカミは大ダメージですし、世界樹の樹皮が燃えてしまう可能性もあります。
 また、ヤドリギの下には魔力にとらわれている人や、頭に花を咲かせて倒れている人もいますので、工夫しないと巻き込んでしまいます。
 …3のヤドリギの下の人々を一掃したい人には、あえて何も言いませんが。

 ヤドリギとつーたんの接合部ですが、引っ張っても取れません。
 除草剤を使うとつーたんにまでダメージが及びます(そのままキカミにも)。
 つーたんや世界樹を傷つけずに取り除くには、ヤドリギの根を切るのが一番ですが、幾つも枝分かれをして球体上に繁茂しているので、根を見つけるのはちょっとややこしいです。


※以上の事柄はすでに判明していて、事情を知っている生徒たちが掲示板などで注意を呼び掛けている、ということで、PC情報とできます。


【キカミの状態】
 特殊施設の一室でへばっています。
 つーたんが延伸しきって戻らない状況なので、蔦だらけの部屋の真ん中で、一見その蔦に捕まってるような恰好に見えます。
 読書好きな彼女ですが、魔力を吸われて疲労しているので、さすがに本を読む気力もなさそうです。
 また、人間状態でいるとお腹がすく、とも呟いています。仲間の魔道書達が入れ代わり立ち代わりやってきて、面倒を見ているようです。
 ヤドリギがつーたんと繋がっている限り、魔力は吸収され続けます。


【NPC】
 エリザベートは、研究室に籠って、契約者たちが除去に失敗した時に備え、ヤドリギだけを枯らす魔法の除草剤を作リ始めました。
 ちなみに小遣い稼ぎのイルミン生たちはお叱りを受けた挙句に、罰としてモンスターが出る森に薬草を取りに行かされたようです。
 協力させられた花妖精は丸め込まれただけなのでお咎めなしですが、エリザベートの除草剤作りを手伝っているとか。

 杠 鷹勢は以前の魔道書シナリオに登場しています(「絶望の禁書迷宮 救助編」及び「(同)追跡編」、「洞窟を駆ける玄王獣」)。パートナーロストして契約者ではなくなりましたが、魔道書達に挨拶をしたいという思いから、小型結界装置所持でイルミンスールまでやってきました。
 しかし、テラスで何らかの騒動に巻き込まれた場合、契約者よりも身体的にも弱いのが懸念されます。

 前述の通り魔道書達は、入れ代わり立ち代わりキカミのもとを訪れています。
※以前のシナリオで、魔道書たちと面識のあるPC様は、その旨書いていただければ確認して「顔見知り」として描写させていただきます。
 ただ、それによってシナリオ上有利になるということはありませんのでご了承ください。
 

▼サンプルアクション

・ヤドリギを除去する

・ヤドリギの魔力に囚われた人たちを救助

・ヤドリギの魔力に囚われた!

・キカミを見舞う

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年12月15日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月16日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月20日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年01月09日


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