劇場版 月神のヒュムーン ~裁きの星光~ リアクション公開中! |
シナリオガイド【イコン参加可】地球とシャンバラによる衛星兵器の破壊と軍事施設の奪還ミッションが今、始まる。
シナリオ名:劇場版 月神のヒュムーン ~裁きの星光~ / 担当マスター:
識上 蒼
――2022年7月。 * * * ――天御柱学院内、旧イコンデッキ。 「おっしゃ、来たーっ!」 「過奮(お姉ちゃん、興奮し過ぎ)」 ドミニク・ルルーとマルグリット・ルルーは、2機のイコンを積んだ大型輸送機を出迎えました。 「元気にぃ〜してましたぁ〜?」 最初に輸送機から降りてきたのは、ぶかぶかの赤いシスター服を着た、一見すると10歳くらいの小柄でたれ目な少女です。 「ジャンヌー!」 ドミニクが姿を見るなり、抱きつきました。 「おお〜、やっぱり若い女の子の感触はええもんじゃのお〜」 「ってこの変態ジジイ、いつの間にっ!」 「すり替えちゃいましたぁ〜てへ☆」 老人を蹴り飛ばしたい衝動を我慢しつつ、ドミニクは二人に向き直ります。 少女の方は聖カテリーナアカデミーの『聖歌隊』第四位、ジャンヌ。軍事施設奪還作戦に加わる教会の執行官です。 老人の方はF.R.A.G.技術局長ギルバート・エザキ。ただの変態のようではありますが、その実イコンの発展に貢献したジール・ホワイトスノー博士の師にあたる人物です。 「……(こっち見んな変態)」 「ほっほ、相変わらずつれないのう。 ほれ、【メタトロン】と【サンダルフォン】を宇宙でも運用できるように改良しといたぞい。ついでにワシの趣味で新武装を積んどいた」 「余計(余計なことはしなくていいのに……)」 マルグリットが不服そうな顔をしていますが、エザキ博士は気にせず準備を進めていきます。 「あ、ユキちゃーん! エザキ博士来たよ!」 ドミニクは、今回辻永 翔(つじなが・しょう)とアリサ・ダリン(ありさ・だりん)が搭乗するイザナギ、ヴェロニカ・シュルツ(べろにか・しゅるつ)とセラ・ナイチンゲール(せら・ないちんげーる)が搭乗するイザナミの調整を行っていた司城 雪姫を手招きで呼び寄せました。 「極東新大陸研究所サロゲート・エイコーン研究・開発部門主任、司城 雪姫」 「本当に、昔のジールそっくりじゃの〜。宇宙空間に対応した姿勢制御システムは君なしでは完成しえなかった」 「元々プラヴァー・スペース用に組んだものを、クルキアータ・ウルガータに合わせて変更しただけ。大したことはしていない」 雪姫が開発した宇宙用のイコンOSと、大気圏再突入時に備えた耐熱対策の確立によって、装甲強度と気密性の高い第2世代機であるクルキアータ、ウルガータ、ブルースロート、ジェファルコンは宇宙空間で運用が可能となりました。 また、プラヴァー専用の宇宙用バックパックも完成したとのことです。 「標準搭載した機体は、プラヴァー・スペース改め、プラヴァー・ユニバース。スペースだと、ステルスと被る」 「なんか一気に壮大な名前になったね」 彼女が言うには、天沼矛内のイコンベースで待機中となっている今回出撃予定の機体に関しては、既にアップデートを施しているということです。 その時、ドミニクたちが所持している学院生徒用端末に連絡が入りました。 「シャンバラ王国から出撃許可。よっしゃ! これで機体を出せるっ!」 気合を入れるドミニクに、マルグリットは言います。 「……厄介(意気込むのはいいけど、敵の情報がないのが厄介)」 「確かにね。だけど、誰が関わってるかは大体予想がつくよ」 ヴィクター・ウェスト。 争いの裏で暗躍する狂科学者が今回も絡んでいると、彼女たちは考えていました。 「相手をただのテロリストだって舐めてたら、地球最強のパイロットなんて言われてる黒騎士や、四組いるF.R.A.G.部隊長の一角のダリ姉が出るなんてことはないからね。それに、シャンバラに協力を求めてるってことは、施設奪還のために生身での実戦経験が豊富な契約者の力が必要だってことだし」 「確(うん、確かに。そもそもジャンヌが動いてる時点で、化け物と戦うことが前提になってるわけだから)」 着々と準備が進んでいく光景を眺め、ドミニクは呟きました。 「どんな相手が待っていようと、アタシたちは絶対に負けない」 * * * ――地球、某所。 「クク……さテ、そろそろ連中も動き出す頃カ」 宇宙空間とレーザー発射施設の映像を見比べ、ヴィクターは声を漏らしました。 「相変わらず、あなたには恐れ入りますよ。アスター・エアクラフトとフューチャー・エレクトロニクスが倒れたというのに、まだこれだけの戦力を用意できるとは」 「エサを撒けば楽に釣れル。今回はそれガ、あの20世紀の置き土産だったというだけダ。キミだっテ、『ツクヨミ』に釣られていただろウ? 失敗したガ」 「そう言われると、立つ瀬がありませんね。しかしあなたは、そんな敗北者である私を脱獄させた」 かつてフューチャー・エレクトロニクスの役員だったヘンリー・ロスチャイルドと目を合わせ、ヴィクターはいやらしく笑いました。 「クク、その理由はとっくに分かっているはずダ。呼び覚ましててやったのだからナ――キミが評議会にいた頃の記憶ヲ」 「私がエドワードから託された例の研究論文の在り処、ですよね。案内しますよ」 ヘンリーが隠し扉を開け、ヴィクターと彼の護衛を務める少年を導きます。 「しかし意外ですよ。あなたがここまで来なくても、ちゃんと回収してお渡ししたのに」 「クク、今日は祭りダ。それ二、眺めてばかりというのも退屈なのでナ」 「悠長にしてる場合ですか。もうすぐ契約者たちが来るかもしれないのですよ?」 「だから何だと言うのダ? 彼らを間近で観察するいい機会だろウ? そんなわけでパッチワーカー、彼らを丁重にもてなしてやってくレ」 その言葉を聞き、パッチワーカーと呼ばれた人物は静かにうなずきました。 「ククク……さア、祭りの始まりダ。派手にいこうじゃないカ!!」 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
お久しぶりです、識上です。 ▼サンプルアクション ・衛星兵器破壊ミッションを受ける。 ・軍事施設奪還ミッションを受ける。 ・イコン研究者の二人(雪姫とギルバート)に話を聞く。 ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2012年07月14日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2012年07月15日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2012年07月19日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2012年08月06日 |
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