シナリオガイド
秋の味覚を使った食い倒れ祭り、あの鐘を鳴らすことが出来るのは誰だ!?
シナリオ名:エルデの町の豊穣祭! / 担当マスター:
朝緋あきら
ツァンダ地方の一角、草原が近くに広がる場所にその町はありました。
名を『エルデ』といいます。
一時期、町の近くにジャイアント・アントが巣を作ったときにはどうなることかと思いました。
けれど、学生たちの手によって、巣は壊滅。エルデの町の住民たちは今日も平和に暮らしています。
秋も深まり、木々は赤や黄色に染まるこの季節。
エルデの町では、毎年、豊穣祭が行われます。
豊穣祭の中でもメインとされているのは食い倒れ祭りです。
秋の味覚をふんだんに用いた食べ物の屋台が町中、ところ狭しと並ぶのです。
この食い倒れ祭りに参加する人には、町の各入り口に設置された受付にて、スタンプカードが渡されます。
枠の数は50個。1つの屋台で商品を買えば、1つのスタンプが押されるのです。
1日の終わりに、押されたスタンプの数が一番のものには、ある権利が贈られます。
エルデの町の講堂の屋根の上。
そこには、天使を象った鐘があります。
町の危険を知らせる警鐘は他にあるため、この鐘が鳴らされることは滅多にありません。
では、どういったときに鳴らされるのかといいますと――。
豊穣祭の食い倒れ祭りの夜、優勝者の手によって、鳴らされるのです。
この天使の鐘、町の者たちには『縁結びの鐘』と呼ばれています。
豊穣祭の夜にカップルで鳴らせば、必ず結ばれる――そのように言い伝えられているのです。
ただし、講堂の屋根へと通ずる階段は、普段、町長がしっかりと管理しており、ちょっとやそっとのことでは、忍び込めません。
食い倒れ祭りにて優勝した者だけが、鐘の許へ行くのを許されるのです。
今年は、どんなカップルが鐘を鳴らすことが出来るのでしょうか?
*
そして、祭りが今開催されようとしているエルデの町に1人の少女の影がありました。
「はわぁ……楽しそうなお祭りをしてるんですねーっ!」
星槍の巫女、エメネアです。
ふらりと立ち寄った先が、丁度、エルデの町だったようです。
食い倒れ祭りを前に、準備をしている屋台を巡りながら、エメネアは食べ歩きます。
何軒目のことだったか、品物を受け取り、お金を払おうとした彼女は気付きました。それまでの食べ歩きで、お金を使い切ってしまっていたのです。
「あうぅ……どうしましょぉぉぉ……」
困り果てるエメネアに、屋台の店主は言います。
「じゃあ、食い倒れ祭りを手伝いでもしてくれないか? 人手があるに越したことはない」
「お手伝い、ですか? それならわたしにも……」
頷きかけて、エメネアは思い出しました。食い倒れ祭りの優勝者に贈られる鐘の話を聞いていたことを。
彼女は、暫し考え込んだ後、ゆっくりと口を開きました。
「副賞にわたしのちゅーを贈るのとか、どうでしょうかー?」
「お嬢ちゃんのちゅーか。こんな可愛らしいお嬢ちゃんに、ちゅーを迫られたら、男は皆、喜びそうだな」
カラと笑う店主。そこでエメネアは、ハッと気付いて、両手で唇を覆います。
以前、散々『ちゅーは大事にしなさい』と諭されたことを。
「お、思わず言ってしまいましたぁぁぁ……ど、どうしましょぉぉぉ!?」
慌てるエメネアですが、誰かとの縁結びを願う者が、彼女の唇を求めるでしょうか?
店主は面白そうに喜ぶと言いましたが、恋人のことを思う男であれば、答は否でしょう。
けれども、彼女と縁結びを願う者ならば……?
果たして、縁結びの鐘を鳴らす権利を求める者の他に、「エメネアのちゅー」を求める者が現れるのでしょうか。
今年の食い倒れ祭りは、いつもとは違う形で開催されようとしています。
担当マスターより
▼担当マスター
朝緋あきら
▼マスターコメント
こんにちは、朝緋あきらです。
エルデの町再び、ただし、今回はイベントへの案内です。
食い倒れ祭りにて並ぶ屋台はご飯もの、おかず系、スイーツなどなど考えておりますが、こんな屋台があるかな、というご意見も募集です。
秋の味覚らしくあれば、採用させていただきます。
カップルはパートナー同士でもMC同士でもLC同士でも組み合わせは問いません。
お誘い合わせの上、参加してやってください。
皆さんの参加、お待ちしております。
▼サンプルアクション
・鐘を鳴らすのは俺たちだ!
・これはチャンス!?
・秋の味覚を食べに来ただけなんだ
・エメネアのちゅーはいただいた!!
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2009年11月17日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2009年11月18日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2009年11月22日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2009年12月03日