空を闇夜が覆い、人々もすでに寝静まっている深夜。
イルミンスール魔法学校の学園長の校長、エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)が、深夜に肝試しをしようと企画をしました。
どうやら開催される場所は、イルミンスールの森とイルミンスール魔法学校のようです。
しかも突然、深夜にイルミンスール魔法学校に生徒たちを呼び出して実行しました。
呼び出した当人は現場におらず綺麗な便箋が一袋、学校の正面玄関の扉にセロテープで貼られていました。
便箋の中を開けると、数枚の便箋が入っています。
その内容とは……。
「肝試しの参加者の方々、見事ゴールできたら私から褒美をあげちゃうですぅ〜!
特殊な道具だとかをあげるわけではありませんが、夏の風物詩として楽しめる品を用意しましたぁ。
この学校の生徒以外でも、参加したい者がいれば参加してもかまいませんよ。
ただし、その行く手には数々の罠とかもありますけどねぇ。
しかも叫んだ回数によって、渡される褒美も違うのですぅ〜。
みなさんで協力し合ってゴールを目指しましょう。
脅かしたい側になりたいのでしたら、それもいいかもしれませんねぇ。
あぁそうそう。
そちらの側にも同じく、ちょっとした品を用意しときましたよ。
それではみなさん、肝試しを楽しんでくださぁ〜い」
おおざっぱに書かれたこの説明と共に、スタートとゴールの地点や必ず通らなければいけない地点を記された地図が便箋の中にありました。
スタート地点はイルミンスールの森です。
必ず経由する場所として校舎1階の裏口へ入り、ゴールへ向かいます。
そこからゴール地点とされている校舎の正面玄関口へ向かうように指示が書き記されていました。
さらに注意事項として、そのまま1階からゴールに向かってはいけないと書かれているようです。
どうやら2階に上ってから、目的地へ行ってもいいようです。
ですが数々の罠によって上の階へ追いやられてしまうかもしれません。
ビックリさせられた拍子に、もしかしたら地面に転んでしまうこともあるかもしれませんね。
いつどこで驚かされるか分からない恐怖を体験して、夏の暑さから解放されるために涼しくなっていませんか。
それとも……、逆にいろいろな罠などを仕掛けて相手を驚かして楽しみますか?