薔薇の学舎

　葦原の長屋で物取りを行い、猫又を捕まえようとしていた者たちは全員捕縛。
　奪われた品々は全て、祓魔師たちから住人たちの手へ戻されたのでした。
　取り込んだ魔省を失った者たちを、魔法学校へ連行し尋問後。
　解放してしまえばまた、長屋を襲うだろうと感じ、2人の教師は彼らを投獄することにしました。



「取り逃がした者はいないようですけどぉ〜。
　彼らはシルキーを道具として使っていたわけですがぁ、妖怪の猫さんを狙っていた理由は…。
　同じように取り込んで破壊道具にするために、狙っていたのかもしれません〜！！」
「長屋の人たちのものを奪おうとしたのは、活動資金源にする目的なのかもしれないけど。
　そっちに目を向けさせて、本当の目的は猫又だったのかもしれないね…」
「むむ、どっちにしろ許せません〜っ！
　牢屋でずっと、反省しているとよいですぅう！！」
　火山の件にしても悪質極まりないと感じたエリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）は、牢屋の扉を厳重にロックしたようです。
「校長、エリドゥでの調査だけど、そっちはどう考えているのかな」
「ん〜…報告にあった、ディアボロス…この魔性が、“プリンねーさん”と呼ばれる者の名のようですねぇ。
　どうやら黒フードの者に、黒魔術を教えたのは〜彼女のようですぅ」
「オレも見たことはないけど。
　祓魔師に伝わる伝承では、虚言で惑わしたりするやつだね。
　嘘の宣言をして、呪いを現実化させる能力があるとかって話だよ」
　厄介な能力を持つ魔性だと、ラスコット・アリベルト（らすこっと・ありべると）がエリザベートに言いました。
「どのような力なのか、気になりますねぇ〜。
　確実にかかるものなのですかぁ？」
「いや、そうでもないようだけどさ。
　かけられた後じゃないと、呪は解除できないからね。
　宣告そのものをどうにかっていうのは、今の段階ではさ」
「砂嵐の中へ入れたとしても、策なしではとても危険…ということでしょうかぁ」
「そうだね、祓魔師の経験を積んでもらうために、皆に考えてもらってはどうかな」
「えぇ、これくらいは皆さんだけで、遂行していただかないといけませんからねぇ！！」
　エリザベートは詳細をまとめ、祓魔師たちに“魔法学校の校長室に集合するですぅ〜！”と、メールを送ったのでした。



　ディアボロスの目的を阻止することについてだけでなく、ラスコットには何やら気がかりなことがあるようです…。
「黒魔術を教えたこの魔性が連れていたっていう、赤い髪の子供…。
　オレの予想が当たってなきゃいいんだけどなぁ」
「そ、それはなんですかぁ…？」
「もしそうなら、まだ覚醒はしてないと思うよ。
　簡単に、捕まるようなやつじゃないし。
　赤の髪がそうだとしても、オレたちにとっては問題ない存在だね。
　ただ…」
「―…ただ？……なんですかぁ〜」
　言いかけて止めた言葉の先が気になり、エリザベートは首を傾げて聞きました。
「いや。
　今、ここで話すことでもないからさ」
「う〜気になりますよぉ〜、教えてくださぁ〜いっ！！」
「んー……まぁ、後でね。
　まずは、エリドゥ近辺で発見された砂嵐の件が先だからさ」
「むぅ〜分かりましたぁ」
　エリザベートは聞きたそうな顔をしながらも、テーブルに資料などを並べ始めました。

おはようございます、按条境一です。
今回は、魔法学校の校長室で、デスク会議が中心となります。
通常授業は行いませんが、今まで通り特別訓練教室で見学することは可能です。


各種アイテムのクエスト、その他の内容はマスターページをご参照ください。

【注意事項】
・任務について
PCは武装に、「エクソシスト・見習い免許」か「エクソシスト免許」のアイテムを所持していないと、任務に参加出来ません。
免許を服装にセットしたり、忘れてしまうと魔法学校の門の前でションボリすることになります。
今回以外のアクションは詠唱以外、参照致しません。

見聞きした内容は、それぞれのPCの知識となります。
基本的にガイド内の行動のみの描写となります。
それ以外の行動は、簡単な描写になるか、カットすることもあります。

今回は、会議・アイデア術の考案までの描写となります。
砂嵐が発生した現地へ行くなどの行動描写はありません。



※1：校長室での会議

★調査報告にあった、砂塵の向こう側について

仮に、侵入出来たとして、その後の行動手段についての話し合いなど。


◆魔道具、スキルの考案は1ユーザーにつき、どちらか片方のみとなります。

★新たな魔道具の考案

今回は、試作品を作る作業はないので、PCの能力に関係なくご提案いただけます。

1ユーザーにつき参加するMC・LCまとめて1アイテムまでです。
複数ある場合はどれか1つの描写になります。

★スキルの考案

PCの能力に関係なく、こちらもご提案いただけますが、試す描写はありません。
1ユーザーにつき参加するMC・LCまとめて1スキルまでです。
複数ある場合はどれか1つの描写になります。


※考案していただいたアイテム、スキル化は一部のみとなり、効果は運営チームの方で多少調整させていただく可能性があります。
考案アイテム配布は出来ませんので、予めご了承ください。
完成該当のアイテムを取得しない限り、ユニーク化されたアイテムも不可扱いとなります。
また、スキルも同様の扱いとなります。


※2：地下訓練場でアイデア術の考案


※3：1、2どちらか片方、もしくは両方参加しないPC

参加しない方は、見学もしくは別の場所にいる状態の簡単なメール描写になります。
その場合、任務を行うPCを優先した描写となり、任務に参加しないPCは簡単な描写となります。
それ以外の行動で、MC・LCが別々に行動することは出来ません。
また、参加しないPCが別の場所にいる場合、自宅など描写可能な範囲のみになります。


・NPCへの質問について
1PLにつき2つまでとします。
MC・LC合わせて2つ以上聞くと、複数質問したことになるので、質問に答えた内容以外、不採用になります。
疑問などは質問と同様の扱いとします。
ただし、他にも魔道具があるのかどうかなどの質問にはお答え出来ません。


・会議、アイデア術の考案に参加する方
教室の中に残って見学したりすることが出来ません。
使用したことがない魔道具には、他のPCに聞いて扱い方を覚える簡単な描写になります。
扱い方を覚えた場合、試す以外の行動で使用可能ですが、どのような時に使用するかアクションにお書きください。


・該当アイテムを所持している方
魔道具の効力を発揮するアイテムが足りなかったり、武装にセットされていなかったり、スキルがセットされていなかったりした場合、不発となります。


・特別訓練教室の中に残って見学
免許を武装に装備している状態で、会議・地下訓練場の様子を教室内でのみ、見学することが出来ます。
会議・地下訓練場でアイデア術を考案する者との交流、魔道具を試す描写などの描写はありません。


・アイデア術
新たなアイデア術の考案：1ユーザーにつき1案までです。
発動に必要な術者：5人から10人までとします。
MC、LC両方アイデア術に参加させる場合は、同じ術のみとします。
すでに成功済みのアイデア術の描写はありませんが、新たな術として効果を増やすためにチャレンジすることは可能です。
また、GA以外のPCがメンバーに入ることもあります。


★術が成功した場合、チームメンバーを、2パターン設定出来ます。

必ず成功するわけではなく、メンバーが足りない場合は見学描写になります。
メンバーの設定パターンは上記の数のみです。
アイデア術の効力は、マスター判断で調整する可能性があります。


・オメガ・ヤーウェ
会議・地下訓練場での行動に参加します。
使用魔道具：ニュンフェグラール
使い魔：ニクシー

・キャラクタークエスト出演希望者について
アイテムのアイデア、スキルの提案を出したPCのみ希望を出す事ができます。

出演は強制ではありません。
登場希望者は、本シナリオの「アクション相談／リアクション感想」掲示板に、必ず自選で挙手の書き込みをお願いします。
全身カットをお持ちの方であれば、クエスト内で画像を表示させることも可能です。
1ユーザーにつき、シナリオに参加した1PC（＝MC、もしくはLCのうち1人）のみクエストに参加出来ますが、人数が多い場合こちらで決めさせていただきます。


それでは、皆様のアクションをお待ちしております。

・デスク会議に参加して、対策を考える。

・地下訓練場で、アイデア術を考案する。

・見学しよう。