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魔王からの挑戦状 ~今度は戦争だ!~

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シナリオガイド

兵士100名を率い、仲間部隊と共に勝利を掴め!
シナリオ名:魔王からの挑戦状 ~今度は戦争だ!~ / 担当マスター: 蘭鈴六

「魔王はこの平和な世界に飽き飽きしたですぅ!」

 そう言って怒鳴り声を上げているのはモニターの中に映るエリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)そっくりの少女です。
 彼女はエリザベート本人ではなく、イルミンスール魔法学園の一角に設置された魔術式催眠型学習装置に生まれたエリザベートのコピー、通称魔王エリザベートです。

「うるせーですぅ。 とっとと装置を起動しやがれですぅ」

 そして、モニターの前で彼女の言葉を無視して装置を起動させようとしているのはエリザベート・ワルプルギス本人です。
 モニターの中のエリザベートは顔を膨らませますが、装置は起動してくれたようです。

「ふふん、それでいいですぅ」

 カプセルのような形状をした装置に座ると、エリザベートは目を閉じます。
 後は眠るだけで仮想空間で遊べるはず、そう思うとにやけ顔が止まりません。
 装置が起動すると、彼女は深い眠りへと落ちていきました。

「―――あれ?」

 目が覚めてもそこは装置の中で、仮想空間ではありません。
 ハッとして時計を見ると時間が6時間も経過しています。

「校長ーっ!」

 怒鳴り声と共にやってきたのは大勢の教師達。
 口ぐちに授業をサボった事に対する文句を言っています。

「魔王め、図りやがったですぅ〜!」

 逃げ場を失った校長は1人叫んでいました。

■■■

 イルミンスール魔法学校の学長室。
 エリザベートは先程の昼寝の罰として書類の山に囲まれていました。
 しかし、彼女の作業の手は止まっています。

「エリザベート・ワルプルギス。 これはどういうことなのだ?」
「どうして金 鋭峰(じん・るいふぉん)がそこにいやがるですかぁ?」

 学長室で書類の山に囲まれるエリザベートの前にはシャンバラ教導団団長が居るからです。

「『魔王』たるものが戦争を仕掛けてきたと貴女から連絡があり出向いたのですが?」

 鋭峰はそう言いますが、エリザベートに心当たりはありません。

「ようやく来やがったですぅ!」

 校内放送が突然響き、聞こえてきたのはエリザベートの声ですが、いつもより口調が荒く感じます。

「ちんちくりんなうちの校長じゃ話にならねーですぅ! 魔王は教導団相手に戦争を申し込むですぅ!」

 気が付くと、エリザベートの机に設置されているモニターには魔王エリザベートが映っています。

「これが噂のコピーエリザベート校長かね?」

 鋭峰は珍しいものを見るようにモニターを覗き込みます。
 どうやら、コピーエリザベートの噂は他校にも広がっているようです。

「そうですぅ! しかぁし、コピーの方が優秀なんですぅ!」

 「前は私が勝ったですぅ〜!」と、反論する本人ですが、書類の山に囲まれている様子を見るとそうは思えません。
 とはいえ、子供のようなしぐさばかり繰り返すコピーが優秀とも思えないところです。

「で、どうするですぅ?」
「精神空間は時間の経過もコントロールできると聞く、そうであれば現実での時間経過は短いのだろう?」 

 鋭峰の問いに本人もコピーも同じように頷きますが、全く同じ仕草は滑稽に思えます。

「それならば問題あるまい。 しかし、勝負は得るモノがあるから面白いとは思わんかね?」
「得るモノ?」

 しかし、2人のエリザベートは意味をよく理解していないようです。
 全く同じように首をかしげています。

「そうだ、私が勝てばこの魔術式催眠型学習装置を校長権限で我が教導団にも設置してもらいたい」
「勿論やってやるですぅ! 望みは1つ! 魔王が勝ったら教導団の全力を持って魔王を現実世界に連れ出しやがれですぅ!」

 それをするのはコピーじゃなくて本人ですぅ、と言いたげですが口を挟むよりもコピーの要求を聞いて言葉が止まります。
 魔王の要求はどう考えても不可能だろう、とエリザベートは思っていましたが鋭峰は少し考えると、「いいだろう」と答えます。
 もちろん、その発言にエリザベートは目を丸くします。

「では、少し準備をしよう。 戦争は指揮官と兵士だけでは出来ん、優秀な部下を用意する事も重要だぞ?」

 そう言って鋭峰は教導団へと連絡を取り始めました。
 対する魔王はそんなもの必要ないと言わんばかりに、高笑いしています。

「教導団を打ち破って魔王は現実世界へと飛び出してやるですぅ!」

 魔王はモニター越しに鋭峰に指を突きつけていました。 

担当マスターより

▼担当マスター

蘭鈴六

▼マスターコメント

■依頼内容
シナリオの目的を依頼内容としておりますが、正確には依頼ではなく訓練という形になっています。

また、今回のシナリオに登場している装置や登場人物につきましては、下記のシナリオを参照頂ければ幸いです。
βシミュレーター

今回の目的は
『精神空間での戦争訓練に参加する』
という事になります。

勝敗に関しては、どちらが勝っても問題なく、
皆さんのアクション次第で結果は大きく変わることになるでしょう。

※本物のエリザベートは、昼寝のバツとして大量の書類に囲まれており、見張りも付けられている為参加できません。


■魔術式催眠型学習装置の現状

本システムは前回の騒動の後、更なる改修を行い、精神空間での能力を制限及び調整する事が可能になりました。
また、不具合に関してはすべて取り除かれ、一切発生する事がない事を確認しております。


■精神空間における戦争時のルール

これより、戦争時におけるルールを説m(ry

もう一度出番が来やがったですぅ!
ここでは魔王がルールを説明してやるです、耳をかっぽじって聞きやがれですぅ!


・参加者は部隊長クラスの権限を持ち、100名の部下に指示が出せる

参加する奴らにはもれなく兵士100名を率いる部隊長になってもらうですぅ!
兵士は精神空間で作られた架空の存在だから何でもいう事聞くですぅ!

しかぁし、減った兵士は補充されねーから気を付けやがれですぅ!


・参加者の能力は全て統一

戦争に参加した連中は全員同じ能力で統一するですぅ!
レベル1でもレベル100でも同じ能力で武器や道具、スキルは反映されず、
同じ数で殴りあったら引き分けにしかならねーですぅ!

必要なのは戦略、数、連携ですぅ!

でも、演出面での武器やスキルは普通に反映されるですぅ!
見た目が派手なほうが魔王もいいからですぅ!
※武器や道具、スキルによる勝敗の差はありません。


・指示が出せる兵士は両軍共同じ能力

争いは同じレベルの者でしか発生しねーですぅ!
だから、兵士の数は両軍共同じで能力も同じですぅ!

ドラゴンを用意したらこっちが余裕で狩っちまうですぅ!
そんなんじゃつまんねーから手加減してやるですぅ!


■戦場の説明

今回の戦いの舞台は広い荒野となり、地形を駆使した戦術は難しそうです。
金 鋭峰側の拠点は軍駐屯地
魔王エリザベート側の拠点は魔王城(非武装)となります。

また、どちらの軍も最高指揮官は戦闘を行わない為、
本拠点に攻め込まれ、最高指揮官の元にたどり着かれた時点で決着が付きます。

両軍の戦術的な特徴としては、以下の違いが見受けられます。

鋭峰軍:攻城の為に誘い出しの戦術を行う為、引き気味の展開を行う
魔王軍:基本的には正面突破、小細工なしのぶつかり合いをする

※指揮官の指示は絶対の為、戦略の進言は通りません。


■部下となる兵士達の説明

部下となる兵士達には以下の役職が存在し、10人単位で指定する事が可能です。

・重装歩兵
盾となり、前線を押し上げる能力を持った兵士です。
戦闘能力も高く、最前線の主力です。

反面、機動力には乏しく、大きな戦場の移動には不向きです。

・軽装歩兵
戦場を駆け巡り、オールラウンドな活躍をする兵士です。
軽い装備を身にまとい、様々な武器を扱いこなせ、どのような戦局にも対応ができます。

全体的な能力には劣る為、騎兵や重装歩兵とは相性が悪いでしょう。

・騎兵
突撃槍と盾を構え、馬を駆って敵陣に突撃する能力を持った兵士です。
非常に高い突破力を持ち、戦場を一点突破する能力にたけています。

しかし、馬を失うと重装備を扱う事が出来ず、一転足手まといになってしまうでしょう。

・弓兵
弓を用い、遠距離から敵を撃つ兵士です。
矢の破壊力は高く、遠距離であれば無類の強さを誇ります。

しかし、接近された場合に対応策を持たないため、乱戦には不向きです。

・工作兵
工作行為を行う事で、戦場をサポートする兵士です。
敵陣に忍び込み、設備を破壊したり、偽りの情報によって敵陣を混乱させるのが主な役目です。

しかし、戦闘能力は一切ありません。


■最後に
今回のシナリオはどちらの軍に所属しても問題ありませんし、所属校による制限もありません。
しかし、どちらの軍に参加するかは、アクションに記載は必ずお願いします。

部下の兵士達の役職の人数割りはアクションに記載をお願いします。
※記載がない場合、GMの判断で状況にあった役職が指定されます。


▼サンプルアクション

・敵軍を一網打尽にする

・指揮官を守る

・戦場は何が起きるかわからない

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年03月29日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年03月30日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年04月03日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年04月15日


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