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チェシャネコの葬儀屋 ~大切なものをなくした方へ~

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シナリオガイド

冒険の中のひと時の休息に。あなたの想いを乗せて、精霊船を流しませんか?
シナリオ名:チェシャネコの葬儀屋 ~大切なものをなくした方へ~ / 担当マスター: はまもさき

 お盆が近づいてきました。
 普段ならにぎわっている学園広場も、学生たちの帰省でどことなく寂しくせわしないようです。
 そんな中、広場端にぽつりと忘れ去られた木製の掲示板の隅に、黒縁の小さな広告が一枚張り出されていました。それは、普通に過ごしていれば間違いなく見過ごしているだろう、依頼書にしてはあまりに目立たないチラシでした。

 しかし、ふと前を通りかかると、懐かしい気配に「呼ばれた」気がして何人かが確実に足を止め、チラシを眺めています。

「どうしたのー?」
「うん、ちょっとなんだか……気になって。ごめんね、先に行っていて」
「? うん……」

 友人は怪訝な顔で、しかしさして気に留めない様子でその場を去っていきます。まるで、チラシなど掲示板には貼られていないかのように。

――あなたは大切なものをなくしたんだね

 心のうちをのぞかれるような感覚に、ざわりと鼓動が波打ちます。

 気配もないのに声が聞こえて振り返ると、いつの間にそこにいたのか、黒いフードから長いボサボサの白髪を垂らせた子どもが二人、寄り添うようにベンチに腰掛けていました。髪に隠れて表情は伺えません。
 奇妙なのは、その二人が鏡に映したかのように全く同じ姿をしていることだけでなく、掲示板の周りだけ空間が切り取られたように、他の人々には見えていないらしいということ。

 警戒する学生に、子どもたちは無邪気にカラカラと笑って言いました。

「僕ら、何もしないよ。ただ、大切すぎて忘れられなくて想うだけ」
「あなたもそうでしょう?だってこのチラシが見えるんだもの」



「ねぇ。きっと、来てね」



 邪気も、殺気もなく。
 けれど、違和感だけはたっぷり残して、夏にしては冷たい風に目を閉じると二人の姿は消え、辺りの様子も日常へと帰っていました。





 チラシにはこう書かれてありました。



  大切なものをなくした方、
  大切なものをなくした方を支える方、

  もう戻らないものを悼んで、
  もう帰らないものを想って、

  空に船を流しましょう。

  なくしたものへ届くよう祈りましょう。


       ――チェシャネコの葬儀屋 』


担当マスターより

▼担当マスター

はまもさき

▼マスターコメント

 はじめましての方には初めまして、以前お会いした方にはご無沙汰しております。
 ろくりんピックで盛り上がったり、帰省ラッシュで里帰りをしたり、ひっきりなしの冒険にいそしまれていることと存じます。
 申し遅れました、わたくし はまもさき と名乗るものです。以後どうぞよろしゅうに。


 お盆です。
 なくなった魂も帰省をする時期ですね。

 あの世へのつながりが深くなるこの時分、今回のシナリオでは「精霊流し(しょうろうながし)」と称してご神木の蔓を編みこんで作った精霊船にモノや想いを乗せ、あちらのなくなった大切なものや相手へ届けたいと思います。

 コンセプトは、「ちょっくら足を止めて、大切なものに思いを馳せよう」

 悲しいことも嬉しいこともつらい事もひっくるめて、歌って騒いで、時には真面目に。
 ちょっとほろ苦く、けれど楽しい儀式にしましょう。レッツ供養。

 冒頭の子どもたちが今回の企画者、チェシャネコの葬儀屋さんです。シナリオのざっくりしたノリや彼らの詳細は後ほどマスターページにて公開いたします。



 さて、今現在この文章を読めている方は出身学校を問わず、大切なものを失ったことがある、チラシを見た知り合い(友人・恋人等)がいるなどの理由で精霊流しに参加することが出来ます。

 前者は、「失なった大切なもの」にまつわるものエピソードをアクションにご記載ください。また、対象が好きだったものや渡しそびれたものなど、渡したいものがあれば船に乗せてあげてください。
 エピソードを公開したくない・モノを流したくないという方は、その旨を書いて一緒に船を流してくださるだけでも大丈夫です。キャラクターの想いや姿勢をつづっていただけたらと思います。
 お話しいただいたエピソードは流したからと言って記憶から消去されるものではなく、改めて想う機会を設けることで、いっそう大切にとどめておくといった主旨のシナリオになります。
 一方、物を乗せて流す場合は滅多なことでも起こらない限り、お手元には戻りませんので自分で持っていたいものは流さないようにお願いいたします。(但しアイテム欄の持ち物がなくなることはないのでご安心ください)

 後者は「大切なものをなくした」友達や恋人を支え、元気付けるために付き添っていただいたり、精霊流しが滞りなく行えるようお手伝いいただくことになります。
 具体的には、儀式の合間にお出しするお食事を用意していただく料理人の方、船を送り出すための歌い手・演奏家、出航を妨げるモンスターの撃退にあたっていただける方などを募集しています。

 船を流す際、供物を狙い船を沈めてしまう飛行系の巨大モンスターが現れることがあります。みなさんの想いを乗せた船が無事に送り出せるよう、協力して追い払ってください。


 その他、儀式が盛り上がりそうな特技をお持ちの方はふるってご参加ください。


▼サンプルアクション

・失ったものにまつわるエピソードを話す

・精霊流しを手伝う

・モンスターを撃退する

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年08月16日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年08月17日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年08月21日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年09月14日


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